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柔道整復師でトレーナー。 接骨院を経営しながら学生スポーツの現場でトレーナー活動をして…

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柔道整復師でトレーナー。 接骨院を経営しながら学生スポーツの現場でトレーナー活動をしてます 2児の父。 接骨院業界のこと、身体のこと、部活動のこと、教育のこと。

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  • 骨髄提供した話

最近の記事

体育嫌いは多いけど。

数学の難しい公式を社会に出て使う事がなくても、その基礎となっている基本的な算数は生活する上で必要なのと同じで スポーツの基礎になっている基本的な身体操作性は生活する上で必ず必要な時が来る 例えば正しくしゃがめたら腰を痛めないとか、水に落ちても泳げれば溺れずに済むとか そんな感じで、気づかないうちに使っているし役に立っている 日々の施術の中でも ぎっくり腰からのリハビリで骨盤の前後傾をできるかとか 膝の治療で四頭筋(太腿の前の筋肉)に力が入るかどうかとか そういった感覚がわか

    • つまらない男

      ウィル・スミスがアカデミー賞のセレモニーで クリス・ロックのジェイダ・ピンケット・スミスに対する発言に激怒して暴力を振るった 暴力は 他人に恐怖を与えて 恐怖は人をコントロールする 感動とか共感とか 喜びとか そういうものよりもずっと簡単に。 抑止力 なんて言っても 戦争だって 体罰だって同じ事だ その安易さに 人はつい手を染めたくなるけど ダークサイドに落ちたら そう簡単に戻ってくる事はできない その暴力の根底には ウィル・スミスなりの正当性があったんだろう

      • 諸行無常

        ある日11歳の娘が「いつまでこれを新型と呼ぶの?」と聞いた もうこれで丸2年以上 僕らは「新型」ウイルスと呼ばれるものに翻弄されながら暮らしている 11歳の子供にしたら人生の5分の1近くをこのウイルスと共に生きているという事になる。 彼女たちにとってはもう何も新しくもなんとも無くて この2年で、Covid-19を除いて新しく流行ったもの達はとっくに定番化しているか廃れているかのどちらかだ あれだけ行列を作ったタピオカ店も、今やそこらの美味しいたこ焼き屋と変わらないくらい

        • 辛さを経験する事

          どうもこんにちは 関西大学ラグビーの秋の公式戦の中止が決定してしまいました 最終学年の選手にとっては最後の大会が奪われた事になるわけで、これまで頑張ってきたものが全て叩きのめされてしまったと感じている人、これから何を目標にして頑張ればいいのかわからなくなっている人もきっといて そんな苦しい状況にいる若者に一体どんな言葉をかけられるでしょうか 私が携わっている高校ラグビーも、現時点(2020年9月上旬)では冬の全国大会が開催されるのか否か未だ不確定のまま 選手たちは不安の

        体育嫌いは多いけど。

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        • 骨髄提供した話
          4本

        記事

          整形外科医による接骨院批判について考える

          twitterの一部で長らくくすぶっているこの話題 一部では『接骨院vs整形外科問題』なんて呼ばれていて 僕としては何故対立構造に仕立て上げられているんだろうかという思いなのですが、一度きちんと書き残しておこうと思い今回の記事を書くことを決めました。 基本的には接骨院の立場から批判を全面的に受け入れるスタンスですが、前半は同業者に向けて警笛を。そして後半では少し反論というか、理解してくれたら嬉しいなという思いや、その上で僕の考える接骨院業界が取り組むべきことも書いていきます

          整形外科医による接骨院批判について考える

          骨髄提供した話(まとめ編)

          どうもこんにちは この記事を接骨院のブログで書いた時とは少し心境が変わった部分があるので、改変して綴りたいと思います。 前回までの投稿で自分がどうして骨髄バンクに登録したか、どういう経過を辿って提供までに至ったか、そして実際の提供はどんな感じなのかを書きました 提供を終えしばらく経った今の気持ちを一言で表すなら 今でも『大した事じゃない』です そこは今後も変わることは無いと思います もちろん提供を受ける患者さんの側からしたら命に関わる問題で、大ごとです しかし提供す

          骨髄提供した話(まとめ編)

          骨髄提供した話(手術編)

          どうもこんにちは 前回までに事前検査までの流れを書きました 今回は手術から術後の体調について書きたいと思います 骨髄採取というと腰の骨に穴を開けて太い注射器で吸い取るイメージがある方が多いかと思いますが、それは通常の「骨髄提供」と呼ばれます。 一方現在日本骨髄バンクでは患者さんの状態や採取病院の施設状況によって従来の骨髄採取とは異なる「末梢血幹細胞提供」という方法が取られることもあるそうです 通常のヒトの骨髄細胞(血液を作る細胞)は文字通り骨の中にしかほとんど存在しま

          骨髄提供した話(手術編)

          骨髄提供した話(事前検査編)

          どうもこんにちは 前回は登録から適合通知までのお話を書きました 今回は事前検査について書きたいと思います 適合通知には他にも数枚用紙が同封されていて その中には「提供意思確認書」と健康状態を確認する「問診票」が含まれ この時点でもしも提供に同意できない場合でも提供意思確認書に「提供不可」の旨を記入します 到着から7日以内に返信するようにとの記載がありますが、提供ができなければ新しいドナー候補を探す必要があるので出来るだけ早く返信しましょう 問診票はドナーとなることが

          骨髄提供した話(事前検査編)

          骨髄提供した話(登録から適合編)

          どうもこんにちは リライトです むしろこの話をnoteを始めたのは、この記事を移したかったからといっても過言ではありません 少し前に骨髄バンクを通じて骨髄提供をしました 骨髄バンクに登録しようかどうか悩んでいる人や適合通知が来たけどちょっとビビってしまっている人の背中を押すことができて、骨髄提供を待っている病気で苦しんでいる人やそのご家族皆さんの役に立てたらいいなと思い、書くことにしました 私が骨髄バンク登録を考えたのは今から10年以上前、身近な人が血液の病気にかかり苦

          骨髄提供した話(登録から適合編)

          魂の番人

          どうもこんにちは 今日もリライト。 NHK・BS1で放送された『CHAYA 魂の番人』という番組を見ましたか? NYに拠点を置く黒人舞踊団である Alvin Ailey American Dance Theaterにおいてダンサーとして活躍した後、副芸術監督として舞踊団の創設者であるAlvinAileyの意思を受け継ぎ その意思を若い世代のダンサーに伝えてきた「茶谷正純」という一人の日本人を追ったドキュメント番組です 彼のダンサーとしての技量などのテクニカルな部分

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          国家資格

          どうもこんにちは 以前自分が書いた記事の大幅リライトです 学生さんに『トレーナーになるためにはなんの資格をとればいいですか?』と聞かれることがあります。 この問いに対する答えにはいつもとても困るのと、むしろ答えが無いような気がしているので、今日はちょっと回り道してお話ししたいと思います。 長文になります 以前SNSでとある有名人が 『「マッサージ」という言葉を市場に解放した方がいい』『誰でもできるマッサージという行為を、マッサージ師以外の人が行うことを禁止しているのは

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          子供の腕が抜けたら

          どうもこんにちは 公園には毎日お子さんが溢れかえっていますね 「子供の腕が抜ける」よく聞く言葉ではないでしょうか 以前子供と公園で遊んでいて、見知らぬお子さんがお父さんに急に腕を引っ張られて泣き出した場面に遭遇したことがありました 僕は声をかけるべきか迷っていたのですが、その場に居合わせた妻が躊躇なく「うちの旦那が治しますよ」と声をかけ 案の定抜けていたのではめてあげた事があります もちろん、医療機関を受診するように伝えましたけどね 一般に「腕が抜ける」と表現されるの

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          多様性

          どうもこんにちは 桜がもうすぐ終わりそうですね。 最近では小学校の卒業式でも袴を履くそうで、大変な時代になったもんだと勝手に感傷に浸っております。 それぞれに新しい環境での新生活が始まっているはずの方々も、今年は激動のスタートで今後どうなることやらみんな不安の中にいることでしょう さて毎年のことではありますが、僕が指導で携わっている高校ラグビー部も本来であれば今頃は新入部員の勧誘真っ只中のはずでした。 県内で上位を争う学校においては珍しく、我がチームの部員は中学生の時

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          スポーツ現場で必要な準備

          どうもこんにちは 以前接骨院のブログに寄せた記事をリライトしてお送りします。 柔道整復師であろうとATであろうと、もしくはスポーツを指導している教員の方や週末に少年野球やサッカー教室でボランティアで保護者コーチをやっている方も。 みなさん、いざというときの備えは万全ですか? 自分は柔道整復師だから、ATの資格を持っているから、何が起こっても対応できるだろうとタカをくくっていませんか? もしくは、自分はメディカルスタッフではないからとかボランティアだからと、何か起こった

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          初めまして

          新型ウイルス関連の情勢を前に僕らの業界も当然の事ながら苦境に立たされています。本当にもう、患者さんの数が激減している。 もとより人気で大混雑していたような接骨院ではないですが、うちのような小さな接骨院は持ち合い室にソーシャルディスタンスを取れる大きなスペースがあるわけではなく、人との接触を避けたいと通院を控えるのは当然の事と思います。 悪化すれば命に関わるような病気を扱っている病院や、放置するわけにいかない歯科でも患者数が減っているわけで、「極論を言えば」我慢していても大き

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