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食事をあげるスタイルのおもわぬ副作用

猫というのは、体内時計がなんと正確なのだろう。

食事の時間になるとほぼきっかりの時間にやってきて、ご飯をせがむのだ。

飼い猫の食事のあげ方は大きく分けて2通りに分かれるとおもう。

1つは「決まった時間」にあげるというスタイル。もう1つは「ご自由にどうぞ」というスタイルだ。

うちは前者の決まった時間にあげるというスタイルをとっている。というよりも、実家の猫がそうだったので当たり前にそういうスタイルをとってしまったのだが、ご自由にどうぞスタイルにすればよかったと、8年経って今更思うことがでてきた。

それは「朝の起こし方」だ。

うちの猫は、朝の6時に食事をとるのだが、起こし方が独特だ。

時間になるとやってきて、まずは耳元で鳴く。横向きで寝ている私の上に鎮座して鳴いたりもする。

ところが私が起きない場合には、私の大切なものに手を(実際は口だが)出すのだ。

それは、私の「メガネ」。

枕元に置いてあるメガネをいつの頃からか、私を起こす道具として認識しているようだ。

ある日いつものように寝ていたら、まどろむ私の耳に、微かに”かシャン・・・カシャン・・・”と音が聞こえてきた。

寝ぼけ眼で枕元を見ると、私のメガネの耳にかける部分をくわえている猫と目があった。

(なっ!!!なにを!)

声を出せずに見ていると、彼女は私を、じ・・・・・と見ながら、口から床にメガネを落とす。

先ほど聞こえた音は、床にメガネを落とす音だったのだ。

「ちょっとやめてよ!」

そういってメガネを取り上げるとすかさず「にゃあ」と近づいてきて、起きたね。と私にいってくるのだ。

一度そうやって起きてしまえばもう味をしめたもので、そこから私を起こすときには、メガネを狙ってくるようになってしまった。

私が起きるまで、くわえて、落とす。くわえて、落とす。それを繰り返すのだ。

メガネはどんどんボロボロになっていく。

サイドテーブルの上に置いても見つけ出すので、メガネケースにいれればよいものを、それをしない私も私だが。

うん、そうだ。

食事のあげるスタイルというよりも、メガネの置き方を変えよう。

おわり

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