姫路~スパスパ喫茶店からスロウなカリカリカフェへ~

今日は月亭秀都くんの会、カリカリちゃん寄席。姫路。

やっぱり姫路までは小旅行。言うほど遠くはないけど。早くついて、街の観光でもするか!と思ったけど、まあ姫路やし、またすぐ来るやろし、そんな張り切る必要もないし、茶でもしばくか。となった。それが姫路。

地下街の喫茶店。飲食店のみなさんの昼休憩とぶち当たりました。休憩時間に急かされるようにタバコを吸う姿が好きだ。タバコなと吸わしてもらわなやってられまへんわ!っていうのがね。「禍」以降、賃金を得るための労働をしないといけなくなり、たまに働きますが、そのような気持ちになります。

でもおもろいもんやなぁと思うこともあります。自分は本当に何にもできないと思っていたから高校卒業してすぐに芸人を目指しました。おっさんになって、これをこうしたらこうなるんちゃうかとかいうのが少しわかったのでコツをつかみやすくおもしろい。でもその道1本でやるとなったら無理やから、アルバイトでちょっと雰囲気を味わわせていただいてます。
もちろん落語1本でいけたら最高ですけど、そんな経験ももちろん新作の材料になりますしね。
でもほんまに働いたら働くだけ儲かるような日本になったらいいですのにね。やってられへん!って言う気持ちを酒やタバコだけじゃなく芸能の方で解消してもらえるとありがたい。自分の落語会がそうなればいいなぁ。あんまり働く人のことや、ライブやイベントを見る側の立場になったことがなかったので昔はぜんぜんわかっていなかったと思います。

そういう意味では秀都くんのカリカリ寄席はすごく行き届いた会です。そもそもカフェがあり、そこに併設スペースでやってるのでお客様・ご近所のご婦人が多いようでしたが、開演までカフェでティータイムをすごされてました。やっぱり場所場所にぴったりのスタイルがあって、あらゆる場所に適応しやすいのが落語のいいところじゃないですかね。自分もその場に合うネタを仕込んどかなあきまへんけどね。

秀都くんらしいといえばらしい会で非常にあたたかい空間でした。チノリっていう歌うだけのネタがあるんですけど、ちょっと伝わるかなっていうようなところでも笑っていただきまして、雰囲気でネタ選びをしたあとは悪あがきせずにたのしく喋らしてもろた方がいいときもあるというのを学びました。秀都くんありがとう。またぜひ呼んでください。

自分もいろんなところで落語会やらせてほしいなぁ。
ゲストを一人よんで、とか楽しいそうやな。

この記事が参加している募集

推しの芸人

新作落語を創って発表しています。サポートいただけると嬉しいです。作品に活かすための資料の購入費などにつかわせてもらいます。ありがとうございます。