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カルトとスピリチュアルの分岐点

これと似たテーマは以前にも書きましたが、
今、再び「カルト」が注目されて
おりますので、改めて述べます。

私は占い師と言う職業上、イベントやSNSなど
様々な機会で、いわゆる「スピ系」の人たちと
接点があります。
そして、そのような中に時々「カルト系」
と思われる人たちがいるのを感じることが
あります。
中でも特に驚かされるのは「国粋主義的」な
人たちの発言です。
例えば:
「日本は世界の中心だ」「日本人は特別な民族だ」
「日本語には言霊が宿っている」
「日本人がこれからの世界を変えて行く」等々
段々気持ち悪くなってくるので、このくらいに
しておきますが、このような人たちは
「今回の人生は」日本人に生まれていますが、
たとえば、過去の魂の輪廻の中で、他の民族や
人種に生まれていた可能性を考えたことは
ないのでしょうか?

私は「魂の輪廻転生」はスピリチュアルの
基本的概念だと思いますから、それを
否定するなら、お話はそこまで…ですが、
「いや、だからこそ今回日本人に生まれた
ことには意味がある」というのならば、
それでもかまいません。
しかし、その場合は「今、自分の魂が
宿っている肉体のDNAは100%大和民族
かどうか」を考えていただきたいのです。
他のアジア系のDNAが皆無の日本人の方が
少ないのではないでしょうか?

このような国粋主義的な考えを持つ人は、
いわゆる「ウヨク」や「軍国主義者」とは
限りません。
私が昔、働いていた「自然食業界」にも
そのような人たちがいました。
オーガニックや自然農法、「日本の
伝統食」などを愛するあまり…つまり
土への愛着が「日本の自然を愛する心」
さらに「愛国心」という…自然な流れで
つながって行ったのかも知れません。

しかし、これは私が認識している
「スピリチュアルな意識」とは真逆と
感じます。なぜなら「スピリチュアル」とは
「どこまでも広がって行く意識」ですから
「日本」や「大和民族」などにこだわるのは
不自然ですし、これからの世界を変えて
行くのは「地球に住むライトワーカー達」
であり、そこに「日本人」などの条件を
付けるのは全くナンセンスだと思います。

昔、私が20代の頃、宗教ジプシーだった
時期がありました。
まあ一種の「自分探し」だったのですが、
色々な宗教団体のセミナーに参加したり、
本を読んだり…はい、あの「オウム真理教」の
本も読みました。
様々なカルト系の教祖や幹部にも会いました。
で、ひとつ気付いたのは、ほとんどの宗教は
90%正しいことを言ってるということ。
しかし最後の10%がおかしい。

カルト系宗教団体の多くは教祖に対する
「個人崇拝」を強要したり「政治運動
(実は集票活動)」を求める傾向が
強いのです。
要するに信者の魂のエネルギー、
そしてエネルギーの象徴である「お金」を
吸い取って利用するシステムが
「カルト宗教団体」だと気付いたんです。
ですから、結局どこにも入りませんでした。
多分、その時の自分を救ってくれたのは
「直感力」と持ち前の「反抗心」だったの
でしょう。
私は人間や偶像を拝むのが大嫌いですから。
教祖を頂点としたピラミッドの一部に
なるのは絶対イヤです。

「スピリチュアルの基本」は一人一派です。
そして永遠に広がり続ける意識。
どこかに着地点を見つける必要はありません。
「探求のプロセス」そのものが修行なんですから。
もしも「スピリチュアルの袋小路」に入って
しまったら?一度全体を見直して「何かに
捉われていないかどうか」を確認した方が
良いですね。それは「カルト」との分岐点
なのですから。

最後に念のため言っておきますが、私は全く
「サヨク」ではありません。
しかし、愛国者を自称する人たちが美しい自然を
乱開発したり、原発の放射能で空気や水を汚染したり、
また、口先では崇拝するふりをしながら、実際は
天皇陛下や皇室の方々を利用するだけで、人権を
無視しているのが許せないのです。

「コロナ危機」以降、私たちの社会は
様々な矛盾や人間の本質をアブり出して来て
います。
それは政治や経済、そして社会のあらゆる
システムに及び、これからもしばらく
続くでしょう。
しかし、宇宙の進化の方向性は常に「光」へと
向かっています。
今後、「闇」はその存在の範囲を狭めて
行くでしょう。
「浄化」の流れは誰にも止められないのです。


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