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【名古屋ひとり旅】かわいい子だから旅をした①

あ、家にいたら死ぬ。遠くに行かなきゃ

そう思い立って、その日の24時過ぎ発の夜行バスと、2日後の往路便の予約を取る。
ネカフェで一晩を明かす経験がそれなりにあったからホテルは取るか迷ったけど、綺麗なお風呂とゆっくり眠れる寝床はその時の私にとって必要最低条件だった。

ひとり旅の経験は無かったし、弾丸で思い立ってその日に旅に出るなんてもちろん初めて。

離れたい生活があった

人のなんてことない言葉がとんでもないトラウマになったりする。
頭の中に何回も反響してはこれでもかというほど大粒の涙が流れてくる。天井を見つめては枕を濡らして半日が過ぎていた。
それに追い討ちをかけるような出来事に二発ほど見舞われて、これは普段の活動拠点にいたら自分らしさを完全に失うなと確信して、冒頭に戻る。

かわいい子には旅をさせろと言うし、うんうん。そう自分に言い聞かして、一泊分のスーツケースと小さな日傘を持って家を出た。
綺麗な夕焼け空に小さく心が高鳴ったのを覚えている。

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7:00AM 夜行バスを降りて

名古屋初上陸!

初めての夜行バスすら新鮮で、どきどきで、少し寝不足。バスを降りると小雨が顔を打つ。
ひとり旅の行程、全日雨でした。
だけど360°知らない景色、それだけでもう楽しい。

朝早くに到着するのは、旅先が名古屋なら最高だと思う。スーツケースをホテルに預け私は夜行バスの中で目星をつけていた喫茶店に向かった。

そう、モーニング!

名古屋といえば朝早くから喫茶店がやっており、コーヒーと朝食がびっくりするくらいお手頃価格でいただける。しかも超美味しいの。

都内のルノアールでコーヒー一杯700円とか払いたくなくなります、本当に。

名古屋に来て記念すべき一食目は、金時あんがたっぷりとのった薄めのトーストと、優しい味わいのコーヒー。
もうね、飛んだ笑

美味しすぎる、金時あん。こんなとろっと滑らかな口当たりのあんこある?
甘さも絶妙で全然朝からいける、食パン一斤分これでもいいっていくらい。

この朝食で、今回の一人旅が楽しくなることを確信したし、名古屋は食べ物が美味しい場所なんだって、心のワクワクメーターがぴこん!ってなったの。

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朝ごはんは何回食べてもいい

ひとり旅の醍醐味は、自分勝手も許されること。
私は普段はひた隠しにしているけど、本来超絶怒涛のマイペース人間。
今日はひた隠す必要ない!なぜならひとり旅!

モーニングはしごしました笑
インスタで見つけてどうしてもきになったのがあって。

そう、それはきなこバタートースト。

1軒目から歩いて数分のとこにある小さなカフェへ向かいました。
その頃には午前9時をまわっており、有名店なようで雨の中でも列ができてて。より期待値も高まる。
少し待ってお店に入って、きなこバタートーストまっしぐら。
パンの種類がトーストとまるいカイザーパンから選べたので、カイザーパンをチョイス。

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ひと口食べて、しあわせーーーーーって心の中でため息ついた。
大豆の濃厚な香ばしい香りと、パンの風味が混ざりあって、体温が上がる。
きなこバターという名前に反して結構ヘルシーな味わいで余計に幸せ。

私、パンが大好きなんです。
朝ごはん2回もたべていいし、パンいっぱいたべてもいいとかひとり旅最高すぎ!

名古屋に到着して数時間で、名古屋が大好きになりました。
都内のオシャレなカフェはだいたいオープンが10時とか11時とかなので、朝活とか美味しい朝ごはんにありつけるお店って意外と限られてるんです。
名古屋ってあさから幸せの供給量多めだなあって感じました。
それに、だれにも邪魔されずに食に没頭する瞬間は、わたしの心のもやもやを容易くほどいていってくれる。
最高の朝食でお腹も心も満たした私は、乗りなれない名前の電車に乗って、旅本編に進んでいくのでした。

②につづく…

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