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第8波 船頭不在で 漂流す

ツワブキ

 第5回目のコロナウイルスワクチン接種権が届いたが、打つべきか打たざるべきか悩んでいる。1年の間に4回もの接種を受けており、さすがに免疫ができているのではないか、こんなに頻繁に打って体に悪い影響は出ないのだろうか。いや待て、4回の接種で獲得した免疫では、現在主流をなしているのはオミクロン株は防ぎきれないと言うではないか。

 そこで、高血圧の診断のために毎月訪れている内科医に、「皆さん5回目のワクチンを打っておられますかね」と尋ねてみた。「患者さんの大半は既往症を持つ人なので、接種券が届いた時点で予約が殺到した」との答えが返ってきた。続けて「ワクチン接種にも少々疲れてきた」、「ワクチン接種に看護婦の手が取らると、一般診療で必要な血液採取等ができなくなる」、「ワクチン接種を辞退するクリニックが出ている」と愚痴がこぼれた。

 ワクチン接種が始まった折に、集団接種と併行して一般開業医も接種をすることで全国的に名を馳せた練馬区モデルに綻びが生じているようだ。練馬モデル立ち上げの立役者の1人である区長もお疲れの様子だ。先日届いた「練馬区報」に、区長自身が「(出張先のロンドンで)驚いたのは、行く先々、誰1人マスクをしていないことです。ハリー・ポッター、行政、繁華街、レストラン、何処も同じでした。日本に帰る段になって一変、搭乗時からマスク着用を求められ、羽田へ着くと全員がマスクをしていました。日本は別世界でした。」語っていた。

 「区長、区民にマスク着用を推奨しいているのは貴方しょう。貴方が『日本は別世界でした』で締め括ってどうするのですか。」と言いたくなる。区長は久しぶりの外遊で気が緩んだのか、それとも新型コロナウイルスとの戦いでお疲れなのか、新型コロナ感染予防の第一線の責任者であることをお忘れになったようだ。それはそれとして、5回目のワクチン接種はどうしよう。区長も医者もお疲れで頼りになりそうにないので、自ら決するしかないのだが。

                               (2022.11.25)

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