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気がつけば 君も僕も スマホ脳

新緑の疎林

 大谷選手の通訳である水原氏がギャンブルで生じた巨額の負債の支払いに、大谷選手の口座の金を流用したニャースには驚かされた。10億単位のお金を、他人の口座から勝手に引き出せるものだろうか。10億円も負けるまでギャンブルとはやめられないものなのだろうか。

 ギャンブル言えば、10年以上前になるが、某大手製紙会社の会長だった人物がマカオ等のカジノで100億円以上を擦って世の中を騒がせたことが思い出される。パチンコ、競馬を始めとするギャンブルをやらない者からすると、「適当なところで止めればいいものを、なんと馬鹿なことよ」と思ってしまう。しかし、止めようと思っても止められないのはギャンブルに限ったものではない。

 「飲み過ぎは良くない」と分かっていながら、ついつい飲み過ぎてしまう。「スマホやパソコンはほどほどにしておかないと」と思いつつ、1日に3、4時間は画面に見入っている。大谷の通訳や製紙会社の会長がギャンブル依存症なら、自分はアルコール依存症、スマホ依存症ではないのか。彼方と此方の間にどれだけの差があるのだろう。

 彼方は弊害が顕著に現れるが、此方は、知らず知らずの内に体が蝕まれているので気づき難い。彼我にそれほど差はないのかもしれない。

 そもそも依存症とはどんな病気なのだろう。ものの本によると依存症は、薬物やギャンブルなどに脳を乗っ取られ、本人の意思と関係なく、脳が薬物やギョンブルに手を出すよう指示する病だそうだ。やめられないのは本人の意思が弱いからではないらしい。「依存症が進攻して、薬物のよって陶酔感は得られなくなっているにも拘らず、泣きながら注射を打つのを見たことがある」との怖い話もあると言う。

 アルコール、スマホに脳を乗っ取られる前になんとかしないとヤバイぞ。しかし、スマホ、パソコン無しでどうやって暇を潰せというのだ。晩酌を楽しみに1日過ごしているのに、それを諦めなければならないのか。さて、どうする。

(2024.05.17)

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