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エスコンフィールドHOKKAIDOに行ってきた

行ってきました!エスコンフィールドHOKKAIDO!
3月14日にこけら落としとして開催されたファイターズvsライオンズのオープン戦。
オペレーションのテスト段階ということもあり、ファイターズファンクラブ「FAV」の上位会員しかチケットを入手できない試合でしたが、有難いことに知り合いの方にお誘いいただいたので観戦することができました。
ド平日だったので埼玉から日帰りすることになり、翌日以降の仕事に多大な影響がありましたが…。
今季遠征を計画されている方も多数いると思うので、参考になりそうな情報をまとめてみます。

●アクセス

恐らく皆さんが一番気になるのはアクセスではないでしょうか。
14日朝に新千歳空港に着いて、そのままJR千歳線の快速エアポートに乗り込み20分程度で北広島駅に到着。そこから球場直行のシャトルバスも出ていたのですが、徒歩で球場へ向かいました。
工事中の昨年8月に見に行った時には千歳線の西側の「北進通り」を歩いていたのですが、実際には千歳線東側の遊歩道が公式な徒歩ルートとして設定されていました。
西側の「北進通り」は道幅も広く、途中にセイコーマートもあるのですが、大き目の横断歩道を渡るルート。
東側の遊歩道は歩行者・自転車専用で車を気にせず歩けるとともに、北広島駅西口からシャトルバスが出ているので、駅の混雑を分散させる意図がありそうです。

北広島駅の改札付近

駅から約20分で球場に到着したのですが、Twitterを見るだけでもこの距離に対して様々な意見が上がっていました。
個人的には「あちこち遠征する人にとっては全然歩ける距離」だと思います。もちろんその時の体力や装備にもよりますが、シャトルバスを待つくらいなら全然歩けるかなと。

参考までにパリーグ各球場の最寄駅からの時間を調べてみました。
・北広島駅→エスコンフィールド 23分/1.8km
・福住駅→札幌ドーム 9分/650m
・仙台駅→楽天生命パーク 20分/1.6km
・海浜幕張駅→ZOZOマリン 17分/1.3km
・唐人町駅→PayPayドーム 17分/1.3km
(こうやって見るとパリーグの球場って駅から遠いな…)

唐人町のように車を気にしながら細い道を歩いたり、海浜幕張のように階段・エスカレーターがないのもメリット。
「坂道がキツい」という意見もTwitterで目にしましたが、個人的にはそこまで気になりませんでした。

北広島駅から球場へ続く遊歩道。歩行者レーンと自転車レーンに分かれる

一方でデメリットとしては
・街中の道を歩くわけではないので、夜は暗そう(住宅街に隣接する遊歩道なので当然ですが)
・遊歩道は自転車もOKなので、飛ばす人がいたら怖い

といったところでしょうか。

アクセス面で最も気になったのは北広島駅のキャパシティー。
改修工事を行ってホームのキャパはいくらか広がったのですが、改札を通ってホームに降りるコンコースが狭い。
球場オープンを盛り上げるべく、コンコースには新球場の装飾もあったのですが、それを撮る人も溜まってしまっていました。
北国ゆえにホームに降りる階段の手前にドアが設置されているのもボトルネックになってしまいそうです。

北広島駅改札内の装飾

当日の試合の観衆が約1.1万人でも駅の混雑を感じてしまったので、満員になったらヤバそう…と思いましたが、数年後に球場近くに新駅がオープンするので、北広島駅をどこまで改修するかは難しい判断になりそうです。

なお3月30日の開幕戦からは新千歳空港から球場に直行するバスも運行開始予定。シーズンが始まったら遠征の行き帰りはこれを利用することになりそうです。

ちなみに試合後は18時過ぎに球場を出て、球場の写真を撮りながらゆっくり歩いて18時25分ごろ北広島駅に到着。18時30分発の快速エアポートに乗り込み、18時50分には新千歳空港駅に到着しました。球場から約1時間で空港に着けるのは有難い。

千歳線を越えて球場を望む

●ビジター応援席

ビジター応援席上段からの眺め

どこのチケットでも良かったのですが、いつもの癖でビジター応援席に座りました。オープンまでに公表されていたイメージ図がマツダスタジアムのビジター応援席を彷彿とさせるもので評判が良くなかったのですが、個人的には全然良かったと思います。
マツダスタジアムのビジター応援席は外野寄りに位置しているので、内野のプレーが「向こうの方で何かやってんなー」という印象なのですが、エスコンフィールドのビジター応援席の真下は三塁ベースくらい。まあ高さはありますが内野の細かいプレーも見ることが出来ました。
またビジター応援席が中通路を挟んで上下に分かれているのですが、通路がコンコースに直結しているので、売店やトイレにもすぐアクセスできます。マツダスタジアムの「隔離されている」感じは全く感じなかったです(あれはあれで燃えるけど)。
上段に行くとレフトポール際が一部死角になるものの、下段ではほぼ死角なし。何となく東京ドームの2階席のイメージが近いかなと思いました。

ビジター応援席下段からの眺め
マツダスタジアムビジター応援席からの眺め
東京ドーム2階席からの眺め

ビジター応援席の表示は階段の手すりに取り付けられており、すぐに移し替えられる構造なので、試合によってビジター応援席エリアの広さを変えることも出来そうでした。
また座席の前後左右もゆったり作られており、列の真ん中の席に座っていても通路に出るのにそこまで難儀しなそうです。

ビジター応援席の表示
前後の座席もゆったり

座席が広いということはジャンプなど応援も思いっきり出来る!
…と言いたいところですが、翌15日に「ライオンズファンがジャンプすると3階スタンドが揺れた」とのツイートが流れてきました。
15日もライオンズファン20人くらいしかいなかったのに…!?
と驚いてしまいました。
ビジター応援席が満員になる試合や、ジャンプ応援が多いマリーンズ戦ならどうなってしまうのでしょう。建物の構造を変えるわけにはいかないので、ジャンプ応援が禁止になることも有り得そうですね…。

●場内からの眺め

三塁側のゲートから入ったのですが、入っていきなりグラウンドが視界に飛び込んできます。
マツダスタジアムの入場ゲートを思い浮かべてくるといいと思います。
昨年まで使用していた札幌ドームは入場してからアップダウンがかなり多かったので、いきなりグラウンドが見れるのはテンションが上がります。
野球専用とあって当たり前ではありますがどの席からも見やすそう。

三塁側外周通路からグラウンドを望む

そして何よりグラウンドが近い!
札幌ドームはファールゾーンが広くフェンスも高かったので、「グラウンドを見下ろしている」感覚が強かったのですが、エスコンフィールドは1階席であれば「すぐそこに選手がいる」感覚。
表現として合っているのか分かりませんが、「大きめの広場で野球しているのを見に来ている」感覚を味わいました。

1塁側内野スタンドからグラウンドを望む

ベルーナドーム同様に内野スタンド全体を防球ネットが覆っているので、これがカメラ的にどうなのか…。
カメラについては正直全く詳しくないのですが、ベルーナドームよりはマシなものの、ピントがネットに持っていかれがちでした。

ピント合わず…

そして見逃せないのが外野に設置されたブルペンに近い席。
ベルーナドーム・神宮とファールゾーンにブルペンが位置する球場はありますが、ここは外野スタンドに位置しているので、まずブルペン自体が広い。
しかもそれを上から見ることが出来る。日本の球場では唯一無二、まさにメジャーの球場のような眺めでした。
投手好きの方には堪らない席になりそうです。

セブンイレブンブルペンシート脇からブルペンを望む
セブンイレブンブルペンシート脇から撮影した今井達也

●設備

コンコースはマツダスタジアムのように誰でも1周することが可能です。
様々なジャンルの飲食店が入っていますが、とにかくコンコースが広くて歩きやすい。
試合中に買い物に行くとどうしても試合展開が気になってしまうものですが、モニターの数も多くて試合展開をいつでも確認できるのも嬉しいポイントです。
場内を見て回るのに必死で、グルメはあまり食べられなかったのですが、牡蛎と串鳥の焼き鳥がとても美味しかったです。ビールはもちろんサッポロクラシックが楽しめます。

広いコンコース
コンコースに多数設置されているビジョン
串鳥

また場内は完全キャッシュレス。こけら落としとしてはオペレーションもそこまで混乱していなかった印象です。
ただ確認できた範囲ではChargeSPOTのような充電サービスがなかったので、ここは今後に期待です。特に遠征だと充電が気が気じゃないですからね…。

大型ビジョンは1・3塁の内野スタンドに1つずつ、ネット裏にサブビジョンが1つでした。
表示内容は昨年までの札幌ドームと同じテイスト。また1・3塁で表示されている内容もそれぞれ同じでした。ここはシーズンが始まったら進化があるでしょうか?

大型ビジョンのメンバー表示部分
ビジョンが薄い

またTwitterを見ていると多かったのが「寒い」という声。もちろん空調は完備されていますが、1階の入口に近い席は外気が入ってきて寒かったようです。ビジター席は3階で外気が入ってこないので全く感じず。試合が終わって外に出ると上着が手放せない寒さでしたが、3階で観戦している分には上着要らずでした。

これはオープン間もない今だからかもしれませんが、球場に入って最初に感じたのが「自然の香り」。土の香りなのか、芝の香りなのか分かりませんが、嗅覚から「自然」を感じました。球場でこんな経験なかなかできない。

青々とした天然芝

●終わりに

オープン日で働いている方も手探りな中だったので、気になるところもあったものの、総じて好印象でした。
恐らく9月に遠征することになりそうなので、また訪れるのが楽しみになりました。

元はと言えば北広島移転が決まった2018年。
3月の札幌ドーム開幕戦遠征に合わせてレンタカーで何もない北広島を訪れました。まだ造成も何も始まっていない土地を見て「本当にここに出来るの?」と思った記憶があります。

2018年3月撮影
2018年3月撮影

時が流れて2022年8月には建設中の現場を見に行き「すげえ!でけえ!」と度肝を抜かれました。
ライオンズの初試合には必ず行こうと当時から心に決めていたので、今回足を運べて本当に良かったです。
2018年に何気なく写真を撮ったのと同じ場所も特定することができました。

2022年8月撮影
2023年3月撮影

神宮の隣接地への建て替えこそ計画されているものの、何もなかった土地にプロ野球の新たな本拠地が出来るなんて今後数十年でそうそうないでしょう。
同じパリーグのライバルチームではありますが、子どもの頃は東京ドームを「間借り」していたチームが北海道に旅立ち、自分たちの球場を建てたことにはとても感慨深いものがあります。
弾丸遠征から帰ってきたばかりですが、次の遠征が早くも楽しみです。

東京時代から歴史は続いていく
ブルペン投球中の與座海人も上から撮れちゃう
守備練習中の山村崇嘉とマキノン
新球場最初の打席に立った西川愛也
新球場最初のヒットを放った栗山巧
ライオンズ先発の松本航
内野スタンド後方に外が見える
バックスクリーンの後ろにガラスの壁
トラクター型のリリーフカーでマウンドに向かう佐藤隼輔
全国どこにでもいる博多激獅会
ライオンズ勝利のハイタッチ
球場外からビジョンが見える
試合後のエスコンフィールド


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