きょういくろん

【書籍紹介】教育論/超教育論

算数を教える塾のお話です。算数の教え方としても、習いごとの選び方としても、とても参考になる書籍です。

ここで紹介されている算数パズル、わたしもだいぶたくさん買いました。長男はよくやっていたように思います。

*  *  *

前作の『強育論』がとても面白かったので購入。

「甘くてやさしいだけが良い先生じゃない。」ってところと、「結果を出さないとダメ」ってところ、心にビシッときた。

と同時に、親に厳しい教室は、それだけのことをきちんと返しているな、っていうことを思った。

子育てをするにあたり、親が口や手を出しすぎて子どもをつぶしてしまっていることは本当に多いと感じる。
親なんて、所詮、人間として既に衰退していく過程に入っている生き物だ。
今までにいろいろとやりつくして、それで世代交代の準備として子どもを産み落とした、というか。

無限の可能性を持った子どもが、その手の中に納まるはずがない。
いろんなことを教えこもうとか、しつけようとか、その考え自体がおこがましいと思う。
親は、子どもの可能性を伸ばす、スポンサーになるべきだ。
もちろん、その前に、充分な愛情というベースが必要だけど。

本の中で、切り捨てられた親や子供はどうなるのかな・・・とちょっと思った。
救いはないのかな・・・と。
でもまぁ、営業として、より大切にすべき親と子どもに力をつくすことで精いっぱいなのかも。

私の教室も、大切にしたい生徒と保護者がいる。
その方々のために尽力したいと思っているけど、そうじゃない人は切り捨てますっていう考えも持てない・・・。

「そんなつもりじゃないのに。」っていう、無害に見えるけど実は有害って人・・・、世の中にいっぱいいる。
そういう人たちに「それって、実際、有害だよ。」って言うことって、おこがましいのかな。

*  *  *

うん、おこがましいです(2019年現在)。

この頃は、自分の「教育論」みたいなものに対する意識がすごく薄かったと思います。経験も知識も浅いから、「これはこうだ」って思い込んでいた、というか。無害と有害、とか切り捨てちゃってるし。

今はもっと広い視点で考えています。
まぁ、この頃はまだ未熟だから仕方ないですね。

わたしの教室も、"親に厳しい教室"であることには間違いないと思いますが、今は、わたしの力で親を変えることはできないと感じています。「親が変わることが一番てっとり早いよ」という助言はできますが、実行するかどうかは、本人にしか決められません。

中学生までは親にも助言するけど、その先は、子ども本人に働きかけます。

自分よりも知識や経験が豊富だと感じる先生に出会ったら、「素直に聞くつもりがあるから、教えてください」という姿勢を示しておいた方が得だと思います。わたしも、気づいていても、聞く気のない方には伝えません。それは、とてももったいないことだと思います。

ちなみに、この本で紹介されている以下の算数パズルは、計算カードやドリルより、すごくよくできていると思います。


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