ゆっくり

【書籍紹介】5歳までのゆっくり子育て ~「意欲」と「思いやり」のはぐくみ方

著者は、「しつけ無用論」で有名な平井信義氏。0歳から5歳までの心の発達と、自己主張と自立の大切さを丁寧に説いています。

自分の子が、おともだちと遊んでいて、オモチャを貸せないと悩んだことはありませんか?

単なるワガママに聞こえる「イヤー!イヤー!」攻撃を受けたことはありませんか?

これらの子供の行動には、意味があり、とても大切な成長の過程なのだそうです。子供の心が理解できれば、「なぁんだ、そうだったのか。」と角(つの)が引っ込むかもしれません。

また、これからの時代は、男、女に関係なく、一人で生きていける力をつけてやることが大切で、しっかり自立させていく必要があると思います。一人で生きていける人は誰かと共に生きていくこともできますが、ひとりでは生きていけない人は、結婚もできないし仕事もできないし生活もできないという世の中になっていくのではないでしょうか。

男の子も女の子も、自分の力で考えて生きていけるようになるためには、やり直しがきく子供のうちにたくさん失敗を重ねて強くなり、工夫できる力、健全なコミュニケーションがとれる力をつけておくことだと思います。

この本では、失敗のさせ方、見守り方などが具体的に書かれていて、とても分かりやすいのでおすすめします。

ただ、どんな育児書も同じことですが、もし、自分の考えに合わないと思ったらきっぱりと参考にしないという姿勢で読むことが大切だと思います。読んでみたい方がいらっしゃいましたら、お貸しします。

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これは、2003年10月に書いたものです。当然、書いたことも内容も忘れていましたが、持論は今も変わらないことに自分でも驚きました。

このとき3才だった子が、今は16才です。高校生になり、まだミューレに通っています。これまでの間に、500組を超える親子を見てきましたが、それでもやはり主張は変わりません。

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