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連載再開するよー

気を抜くと間があいてしまう連載長編「タマヨリヒメとワダツミ」の掲載の準備に入りました。
いまさら誰が読んでくれるんだよーという気もしつつ、やはり最後まで書くのが務めと心を強くして書いてます。

おさらいとして大事なポイントと、トリビアとしてさほど大事でないことをそれぞれ書きました。
本編再開までのウォーミングアップにご利用下さい。

Q.礁玉一味の関係性ってどうなっているの?

では生い立ちからみていきましょう〜

A.礁玉と亥去火→同じ村の出身。(いとこにあたる)

A.浪→コトウの一族に人質として囲われていた。盗みに入った礁玉、亥去火と合流。

礁玉と亥去火の村は、賽果座と來倉の間にあって常に戦火にさらされているような土地です。
礁玉の性格の苛烈さは村の環境によるところが大いにありますね。常に奪われる立場だったから奪われない国をつくる、という理想もそこから。
亥去火の祖父は村の英雄、父は海賊、本人は図体ばかりデカくて泣き虫な少年でした。
亥去火の父亡き後、礁玉が海賊の頭になります。
頼りない亥去火を常に引っ張っていくのが礁玉でしたが、次第に本領を発揮して互いが互いを必要とする存在になります。

亥去火も浪も意識する前からずっと、惚れた女にはいいとこ見せたいメンタルで動いています。
で、知らずにふたりはライバル関係なので競いあっていいとこ見せます。
ライバルですが親友なので出し抜くとか決してしません。がむしゃらに礁玉のために働くことで多分リピドーとかと折り合いをつけています。
それに礁玉が応える形で、めちゃ強海賊団になっていきますが、三人の関係性はそこで固定されてしまいます。

そこに神クラスのイケメン強強のワダツミが現れてくっついてしまうので、ふたりの内心は察してあまりあるというものです。
そんな折、礁玉は浪に巫女の夫になりなよーと無茶ぶりしました。
好きな相手からハニートラップを命じられるという情況ですが、なんと浪は巫女の亜呼さんに絆されます。
めちゃくちゃ愛妻家になります。妻が夭折した後はひとり娘を溺愛してもはやモンペ海賊です。

ワダツミは礁玉の元を去った後、乙姫と結婚しています。
人間弱っちいみんな雑魚と思っているワダツミですが、礁玉だけは別格です。
特別な存在なので殺し愛❤️楽しみ!みたいなノリです。
礁玉も似た者同士、同じ感覚ですね。ちょっと狂っています。
乙姫はそんなふたりに嫉妬しているし、タマヨリは理解が追いつかない。

この先はモンペ海賊浪と噛ませ犬で終われない男亥去火と殺し愛カップルのお話になります。
少女漫画設定とノワールを行き来する荒業がお楽しみいただけるかと。

礁玉イメージ。宝石ジャラジャラ、きっと高い位置でポニーテール(かいてないけど)
もののけ姫のエボシ御前みたいなイメージだったけど………


Q.礁玉はタマヨリが原因で自分が死ぬと本気で思っているの?

A.思ってるかいないかといえば思っている、です。

タマが人とは異なる存在であることに最初に勘づいたのは礁玉です。
亥去火に見張らせたり警戒する一方で、やたら無邪気に懐いてくるので妹のようにも思っています。

幼い時、亥去火と夢見た「虹の下へ行く」🟰「あるかないかわからない桃源郷」🟰「シャングリラ」🟰「竜宮」を目指す物語でもあります。

Q.南の島でなんでタマだけ病いに罹らなかったの?

一章でワダツミが持ち込み島に壊滅的ダメージを与えた謎の病いですが、タマだけは始終ピンピンしてますね。ワダツミですら瀕死だったのに。これには理由がありまして……

A.すでにワダツミが罹っているのでタマは免疫を獲得していました。タマが特別頑丈という理由ではないよ。つまりふたりが同一人物であることを示唆していますが、誰も気が付かない設定なので開示しました。

見た目も性別も歳も性格も真逆のふたりを「ひとり」と言い張る説得力を、作中に散りばめたつもりですが、結局、功をそうしてなさそうなので………。

例えばワダツミもタマも礁玉が本能的に好きです。
乙姫ともより深く結びつくことを選びます。
岐勿鹿に対しては、懐に入ったように見せかけてするりと出ていってしまいます。
対人関係で同一の傾向を見せています。
そこにきての海彦登場でした。
タマにとってのスペシャルはワダツミにとってもスペシャル。そういう図式がうううむ上手く描けたとは言い難いかな………。


リリースはこんな感じのスケジュールですが、どうぞよろしくおねがいしますm(_ _)m

↓↓↓

18章 月代の船出 2月
19章 父と娘 2〜3月
20章      3月
終章      春


読んでくれてありがとうございます。