寝たきり坊主

2015年3月の医師国家試験に合格し、2023年4月で医師9年目となりました。 これま…

寝たきり坊主

2015年3月の医師国家試験に合格し、2023年4月で医師9年目となりました。 これまで習う側でしたが、これからは少しずつ医療を広める側になりたいと考え活動して参ります。 Twitterは医療以外の事が多いですが、どのような人間か、見ていただければお分かりになると思います。

マガジン

  • 患者中心の新しい医療の在り方、カルテの在り方

    医療との向き合い方を考えつつ、それが達成できるように電子カルテ開発を行なっていきます。

最近の記事

インフルエンザ・コロナの出席停止配付資料

暇だったので、出席停止期間について他の方々の資料を参考に作成しました。 ちなみにインフルエンザは園児が発症後5日+解熱後3日、学生が発症後5日+解熱後2日。 コロナは園児・学生とも発症後5日+解熱後1日です。 微妙に違うので医療機関としてはなんとなく煩わしいですよね。 印刷用、元のスプレッドシートデータとも配布しますのでご自由にお使いください。 スプレッドシートは日付を1カ所打てば他も自動入力されるシステムも作成可能ですが、いちいち印刷かけるより、あらかじめ空欄の方がだれでも

    • 私はまだベイマックスに向かっています。

      ご無沙汰しております。 風邪を引いて仕事を休む必要があり、急に時間が出来たので投稿することにしました。 noteのことも忘れていたわけではなく、単純にまとまった時間が出来ることが無かったので書くことに向かえませんでした。 時間がたった分、進捗があります。 現時点での到達目標のカルテシステム開発に関して、項目を関連づけることを始めました。 パワーポイントで樹形図というか、マインドマップというか、そういうのを作るのに便利な事に気付き(あんまり有名じゃないですよね?!編み出

      • 現状報告2023/07/04

        かなり時間が経ってしまいましたが、状況報告です。 まず、文字起こしシステム開発については一旦中断しました。 ある程度のものはクラウドワークスを利用して作ってもらったのですが、文字起こし出来る精度が全く実用的なレベルまで達せず、また既存のアプリケーションを見てもほぼ同等のレベルまでで限界を感じたのでストップしました。 その失敗を元に、現在プログラミングについての勉強を開始しました。 なぜ、この程度までしか精度が達していないのかについて自分で直接関われるようになろうとしていま

        • クライアントから見たクラウドソーシング

          去年からLancers、クラウドワークスを使わせていただいております。 使った事ないけど、気になってるよーって方は意外と多いのではないかと思い、そういう方へ参考になればと思い記載させていただきます。 まず、依頼の内容ですが、極端な話、なんでもありみたいです。 自分がどうしたいか、っていうのを具体的に決めておかないと、作業する側もどうしていいかわからない、どれくらいのコストがかかるかわからない、という事で依頼として成り立たないみたいです。 私のやった方法は、 ①そもそも依

        インフルエンザ・コロナの出席停止配付資料

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        • 患者中心の新しい医療の在り方、カルテの在り方
          11本

        記事

          カルテシステムの方向性について

          ものすごくみづらいですが叩き台としてのカルテUIです。 コンセプトとしては一画面にまとめること、直感的に現状把握できる事、少ない入力回数で過不足なく患者情報を入力できること、といった感じです。 また、最終的にはサマリとしてテキストメッセージに全て出力され、そのまま既存のカルテに貼り付け可能。その貼り付けたカルテを元に戻すような操作をする事で、同様の画面が展開されるように読み込み機能まで備えることを想定。 過去のカルテ記載については可能な範囲でスクレイピングにより自動でサ

          カルテシステムの方向性について

          ヨシタケシンスケ展かもしれない 行ってきた

          とても良かった。お近くにある方はぜひ。 行こうと思っている人のネタバレにならないように抽象的に感想書きます。 ヨシタケシンスケ作品ってサラサラって読めるけど、自分で考えさせられる時間が結構あって。今回の展覧会もそんな感じでした。 今のヨシタケシンスケのバックグラウンドなり、どうやって作品ができてきたか、あるいは明日の自分達へのメッセージなど。 あとは、ヨシタケシンスケさんも会場に来たんだなって思える、気配を感じさせる演出もあり。ファンとしてはとても幸せな空間に仕上がって

          ヨシタケシンスケ展かもしれない 行ってきた

          公園作りたい。

          新しい地に越してきて3週間。 地元ではあるんですが、やはり自分が育ったころとは大きく環境が変わっています。 子供たちは遊ぶ場所と言えば学校の校庭くらい。でも、夕方の遊びたい時間には中学生たちが部活で完全に占領してしまうのであまり遊べません。 もともと公園と言えるものは無く、工事現場で遊んだりして怒られていたものです。怒られたのもいい経験。 ですけど、せっかくなら公園欲しい。 というか、DIYする土壌が欲しい。笑 ということで、新天地において、公園を作る計画を立てます。

          公園作りたい。

          M-Flow作成にあたって。2023/04/20

          気づいたら4月20日ですね。転勤になり、いろいろと生活環境が変わって公私共に忙しかったです。でも充実して、休みも十分あって、こちらの活動も継続できるメドが立ってきました。 新しい勤務先になって改めて感じたことは、自分の中で温めているアイデアが必要とされていることでした。 医療機関に限らない話だと思いますが、記録業務には非常に時間がかかるのが事実だと思います。 特に会話した内容って重要な項目ばかりですが、どうしても忘れてしまう。 そこに対して記録するアプリが必要と感じました

          M-Flow作成にあたって。2023/04/20

          繋げて、外して。電子カルテ上で考える臨床推論。

          電子カルテシステムを考える上で、現在の壁について話しながらまとめます。 今回も専門的なので、医療者でない方には大変読みづらいと思いますがご了承ください。 problem listと病名についてです。 problem listとは、患者自身の捉えている困った部分、あるいは医療者からしての課題点であり、病名はそれらを包括するもの、と個人的には理解しています。 自分の中では、心理学でいうジョハリの窓がproblem listです。 なので、基本的には #病名1 #prob

          繋げて、外して。電子カルテ上で考える臨床推論。

          現状報告2023/03/27

          電子カルテ開発に向けて、とりあえず試作を始めました。ダラダラ話してても仕方ないんでね。笑 改めてカルテを作る上での理念としては 誰でも簡単に使える いつでもどこでも記載、閲覧できる 医療技術発展のためのデータベースとして活用できる というところです。 1はサラッと書きましたが、ここが難しいと思いますし、こだわりたいところ。簡単にするのに難しい事をするってなんか不思議ですよね?共感してもらえますか? 世の中便利なものって製作者の思いやそれまでの歴史が詰まってるんだな

          現状報告2023/03/27

          タイミングの悪い通知と長ったらしい契約書はこの世から無くなれば良い

          余計な通知がつくと腹が立ちます。 毎回余計な通知がつけば、そのうち通知の内容に目もくれなくなって、ただ×ボタンを押すだけになります。 あなたが日常的に仕事をしていて、1日何回通知が出てるでしょうか? 電子カルテを作る上で、通知機能は一つポイントと考えています。 既存の電子カルテでよくあるのは、 「アレルギーあります」 みたいなざっくりした内容が、処方入力しようとした時に毎回出てくるもの。 この「毎回」がポイントで、はっきり言って邪魔です。 恐らくプログラムを作る側の事

          タイミングの悪い通知と長ったらしい契約書はこの世から無くなれば良い

          病院を受診する意味

          私は消化器内科医として勤務している身ですが、患者さんからよく、「また来ないといけませんか?」と言われます。 この問いに答えるのは様々な事情が絡みますので容易ではありません。 まず、病院にかからないと法律に違反する事はないと思いますので、警察に追われる心配はありません。 病院にかかると病気が治るか?という問いに対して、答えはノーです。 病気が治るのは薬や手術などで治るのか、自己の自然治癒力で治るのか(=ほっといても時間が経てば治る)、そもそも治る見込みがない病気なのか、

          病院を受診する意味

          書きやすいカルテをデザインする

          ※はじめにお断りしますが医療者向けの内容になりますのでご了承ください。 2023年現在、皆さんがカルテを書くのは基本的にパソコンの前だと思います。患者さんが居ない場面の方が多いかも知れません。 患者さんが居ない場所で書く理由は何故ですか? 患者さんに知られてはまずいことがあるのですか? おそらくそうでは無いはずです。 単純に書く余裕が無いからでは無いでしょうか? 同時通訳の方を観ていて驚きます。 テレビでしか拝見した事は無いのですが、聴きながら違う言語で話す。反射的に

          書きやすいカルテをデザインする

          カルテが自由に書けることによる弊害

          今回はカルテの書き方、形式について考えていきます。 まず、カルテの役割ですが、診療記録をまとめるのが一番の目的になります。 専門的に言えば、どのような主訴、経過で今の状態にまで至ったのか、身体所見はどうで、検査結果はどうだったのか、それらをまとめて考えるとどういう病態になっていて、どのような治療をおこなったのか。 もっと簡単にいうと、 何に困ってて、診察した結果がどうで、それに対してどのようにしていくか。 これに対して、医者はそれぞれの書き方を持っています。 また、

          カルテが自由に書けることによる弊害

          みやすく、かきやすく。ブロックを遊ぶように記録できるカルテ。

          どんなデバイスでも初めて使うものには抵抗感があり、ストレスがつきまとうのはやむを得ません。 自分のスマホとの関わりを通して、馴染むデバイスとは何か、いわゆるUxと呼ばれる使用した人の感覚に基づいて新たな電子カルテのデザインを考えていきます。 最初にスマホに触った時、初めて犬に触る時みたいに、本当に緊張した事を覚えています。プレッシャーなんか感じる必要無いはずなのに、自分が試されるような変な緊張感がありました。 ドキドキしながら触って、そもそもタップ自体も最初は上手く出来

          みやすく、かきやすく。ブロックを遊ぶように記録できるカルテ。

          患者、医療者 双方の立場で考える新しいカルテの在り方

          初めまして。 2015年に医師国家試験に合格し、2023年で医師として9年目になります。 いわゆる僻地出身であり、地域の期待を感じながらここまで辿り着きました。 医師としても、社会人としてもまだまだ若輩者ですが、そんな私からみて、現代の日本の医療スタイルについてあまりにも無駄が多く、それを患者さんへ押し付けている。嫌悪感に近い疑問を持ちながら日々の診療を行っている毎日です。 現代社会ではGAFAに代表される、資本主義経済の中で時代の荒波に揉まれながら洗練された一流企業の一

          患者、医療者 双方の立場で考える新しいカルテの在り方