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オブラート 死語になりつつ生きていた

オブラート知らぬ十代「オブラートに包む」の意味は知ってる不思議

高校生に国語を教えていた時のこと。
「良薬は口に苦し」の慣用句が出た流れで、その人がオブラートを知らないことが判明。

「じゃあ、オブラートに包むの意味もわからないよね」
そう聞くと、
「わかる」と言う。
「は?」

「それなら、オブラートとはどのようなものか、推測してみて」と私。
「え~~」と十代。

オブラートを見たことない人に、説明する展開になりました。
これは、オブラートに包んではいられませんよね。

「えーとね、透明な薄い膜で…食べ物を包むラップみたいな…大きさは手のひらくらいで、丸くて、これに苦い粉薬とかを乗せて、餃子の皮みたいに包むわけ。で、薬を、にが~い!と苦しまないで飲み込むことができる、と。ラップみたいだけど、でんぷんでできているから、胃の中で溶けるからね」

「へ~~」

若い人と国語を通じてやりとりしていると、発見の連続ですね。
目からオブラートが落ちました。


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