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斜視の手術ができるかどうかの検査〜こんなことをします

予約の電話はなかなかつながりませんでした。
まるで「チケット○あ」みたいだわと思うわたし。
やっとつながり、斜視の検査の予約をとります。普通の診察は予約を受け付けておらず、診察時間内に直接行くのですが、斜視の検査は、専門の検査をする視能訓練士さんが勤務している日に予約を取るのです。

さて。当日。

待合室は、人、人、人であふれていました。
そこは、ビルのワンフロアに内科や皮膚科などが入っていて、待合室は共用なのですが、ほぼ全員が眼科の患者さんです。たぶん、50人以上いたんじゃないかな…。みなさん、辛抱強く待っていらっしゃいます。
受付をして20分くらいで名前を呼ばれ、まずスタンダードな視力検査と眼圧の検査をしました。
また待合室で待ち、ほどなくして再度名前を呼ばれます。
視能訓練士さんの細密な斜視検査です。先ほどのスタンダードな検査の検査員さんよりもずっと年上で、落ち着いた雰囲気の、熟練者の雰囲気が漂う女性でした。

斜視の検査をしたことがある人にとってはおなじみの検査。でも、問題ない人は一生受けることがないであろう検査です。
その内容を、覚えている範囲で…。


1)両眼の動きに問題はないか → ペンライトの光を目で追う
2)左右それぞれ違うものを同時に見ることができるか
  それが、頭の中で1つの像として認識できるかどうか
3)斜視の角度
4)斜視を矯正して両目をまっすぐにしたら、1つのものを両目でみる
  ことができるようになるか

もっと細かくいろいろなことが分かるのでしょうが、大まかには、上記のようなことを調べていたと思います。

2)と3)について。
双眼鏡のようなものを覗くイメージです。左目には車庫のイラスト、右目には車のイラストが見えるようになっています。
正常な人は、右目で見たイラストと左目で見たイラストを頭の中で自然に合体させて、車庫の中に車が入っている1枚のイラストのように見えます。
しかし、斜視で、両眼視ができていないわたしは、車庫と車、べつべつの2枚のイラストが、離れた場所にあるように見えるのです。
訓練士さんその2枚のイラストをどんどん近づけていきますが、どうしても1つには見えません。「もう少し」と思っても、それ以上近づかない。

4)は、色々な角度のプリズムレンズの定規を目に当てて、見える角度を調整していきます。プリズムレンズを通して屈折してものを見ることになります。
私は、16度、目がずれていました。左目の16度のずれを調整して見たとき、1つに見えるかどうか…。やっぱりこれも見えませんでした。視力検査の大きなCを見るのですが、どうしても1つには見えず、斜めにずれたCが2つ見えるのでした。

だんだん、不安が高まります。

手術をしても、見え方は変わらないのかもしれない。
それ以前に、手術できないのかもしれない。


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