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ベトナム戦略を語る|Xin chào!Việt Nam(シンチャオ!ベトナム) #001

こんにちは!Newbees HR担当のmomoです。
今回からNewbees note記事の新シリーズ「Xin chào!Việt Nam(シンチャオ!ベトナム)」がスタートしました。
某教育テレビの語学番組のようなタイトルですが、「ベトナムでの活動をもっとNewbeesメンバーや候補者の皆様に伝えたい」という想いから、新たに立ち上げた企画です。

Newbeesとベトナムの関わり
Newbeesでは2014年からベトナムでのオフショア開発(ラボ型)をおこなっており、2022年よりビジネス戦略部マネージャーのioさんがベトナムに滞在、現地ラボチームと一緒に開発業務に従事しています。

第1回はNewbees CEOのkazuさん、ベトナム戦略を担当するビジネス開発部マネージャーのioさん、そしてオフショア開発をお願いしている株式会社NALからCEOのNam(ナム)さん、サポートメンバーのThao(タオ)さんにも参加していただき、ベトナム戦略にについてディスカッションしました。
Namさん、Thaoさん、インタビューへの参加ありがとうございます!感謝です!

今回はハノイでのインタビューとなり、残念ながら私も現地に行くことができないので、kazuさん、ioさんに全部ぶん投げちゃってます。
kazuさん、ioさん、あとはよろしくお願いします。

向って左からNALメンバーThaoさん、NAL代表Namさん、
弊社代表kazuさん、ベトナム戦略担当のioさん

Thao
こんにちは、今日はよろしくお願いします。
まずは私から自己紹介をさせていただきます。
株式会社NALのThaoです。おもにNamさんのサポート業務を担当をしています。
今回は司会進行(?)的な役割でNamさんに呼ばれました。

Nam
こんにちは、株式会社NALの代表Namです。
NALはベトナムのハノイ・ダナンを拠点として、オフショア開発をおこなっている会社です。
Newbeesさんとは2014年頃から一緒にお仕事しています。実はNAL創立2年目に知り合ったお客さんなんですよ。長いですね。

kazu
Namさん、Thaoさん、よろしくお願いします。
知り合ってから10年近く経ちましたね。今もこうしてビジネスを続けられているのはありがたいことです。
そして、ioさんがベトナムで仕事ができる環境を整えてくれたことにも感謝しています。

NAL社オフィス内テラスからの風景。急速に発展するハノイの街並みが一望できます。

io
住居とか生活用品の購入、病院など色々とサポートありがとうございます。最初は不安だったベトナムでの生活も、Namさん達のおかげでだいぶ慣れてきました。

Thao
ioさんはラボチームにも馴染んでいますね(笑)
まずは、NewbeesさんとNALの取り組みからお話をしたいです。
Namさん、お願いできますか。

Nam
はい、僕が担当します。
NALではNewbeesさんのマッチングアプリの一部を、ラボ型開発をしています。ラボチームはPO兼コミュニケーター1名、テスター2名、エンジニア5名、計8名です。現在はioさんがベトナムに長期滞在をして、ラボチームのマネジメントに注力してもらっています。
そういう意味でもNewbeesさんは、ベトナムと日本の距離が近いクライアントと言えます。

Newbeesさんは社名の意味通りに、勤勉で優しい方たちが多いイメージです。問題が起きても冷静に解決してくれるので非常に感謝しています。
また、気軽に相談できるので、訪日の際には仕事以外でもいろいろサポートをしてもらっています。
Newbeesさんの親会社であるMashup Singaporeのhigurashiさんも、どんなに忙しくても必ずベトナムに寄ってくれて、さらに食事の時間をとっていただけるのはありがたいことですね。

io
僕は拠点をハノイに移して、ラボチームのマネジメントに注力しています。具体的には、ラボチーム強化のために5つの取り組みをしています。
これは僕一人で決めたものではなく、ラボメンバー、Newbeesメンバーにも考えてもらっています。
ここは大切な部分なので、画面を見せて説明しますね。

1. 信頼感の強化
チームの課題を洗い出し、ラボチームが最大限に力を発揮できる環境作りを進めています。一方的ではなくお互いの考えや目指す方向をすり合わせながら、一緒に創り上げていくことが信頼関係を築くために重要だと考えています。

2. 対立の確認
ラボチームメンバー内の対立、日本側との対立、NAL上層部と現場の考え方のズレなどのキャッチアップをおこない、解決に向けて動いています。
もちろん、健全な対立はWelcomeです。

3. コミットメント
曖昧な仕様説明、それによる実装の齟齬や遅延を無くすために、誰がコミットメントするのかの明確化を進めています。僕だけではなく、POとBrSEがコミットメントできる体制を構築するのが重要です。

4. 説明責任
僕やBrSEには説明責任があります。例えば「機能の目的」を細かい粒度で伝えなかった場合、間違ったものが出てくる確率が高くなります。
また、「なぜNALと一緒にやるのか」「一緒にどのような未来を作りたいのか」をラボメンバーに説明をすることも重要だと考えています。

5. 目標の確認
NewbeesもNALもOKRによる目標設定をしているので、ラボチームのラボOKRを一緒に設計して、そのKRに対して「Newbeesがどう支援できるのか」を日本側も巻き込んで考えていきます。

kazu
ioさん、説明ありがとう。
僕らにとっては「ラボチームとNewbeesが、共創しながら成長できる」が理想です。
ラボメンバーの成長をNewbeesが支援することで、各々がスキルを活かして活躍できる環境を作り、生産性の向上に繋げる作戦です。
もちろんNALのビジョンやカルチャーがあるので、私たちがコミットできる部分は限定的ですが、それでもラボチームの計画した目標には寄り添っていきたいと考えています。
そのためにioさんには、「ベトナムに住み、ベトナム語を学び、ベトナム人と心で繋がるコミュニケーションを実現して欲しい」と無茶振りをしています。

Thao
日本チームがNALに積極的に関わってくれるのは嬉しいことです。
ねっ、Namさん。

Nam
はい、嬉しいことですね。成功するオフショア開発はやっぱり現地に日本人がいることが多いです。ioさん頑張ってください。
NALには「日本と関わりたい」という想いで、入社してくれたメンバーも多いです。だからioさんがラボチームにいることで、ラボメンバーは刺激を受けます。
あと、ioさんは優しいですね。

Thao
はい、ioさんは優しいです(笑)

io
NamさんもThaoさんも相変わらず上手いね(笑)
Namさんは「日本人の考え方や仕事のやり方」を理解しているのが強みだよね。

kazu
僕もそう思います。「日本人の扱い」と言ったら失礼かもしれないけど、本当に「上手だな」と感じています(笑)
せっかくなのでNamさん半生を話してもらっていいですか。日本との関わりからNAL設立までとか教えて欲しいです。

Nam
反省ではなく、半生ですね(笑)

僕はベトナム工科大学の学生だったのですが、2003年に留学のために日本に行きました。
最初に住んだのは北海道の釧路です。ベトナムとは真逆の気候で、ものすごく寒かったですよ。雪も初めてみました。

同じ頃、友人でありNALの創業メンバーであるNghia(ニア)は静岡、Lan(ラン)、Anh(アン)は東京に留学しました。その後、僕は釧路から東京に移りLanと合流しました。
2人でお寺に住み込み生活をしていたので、夜はお化けが怖かったです。でも、お寺でサーバの構築とかしてましたね(笑)

2005 年頃に日本のビジネスコンテストに参加し、学生部門で優勝を獲得しました。 それをきっかけに日本で起業をしましたが、みんなまだ学生だったので勉強との両立が難しく、一旦解散することにしました。
ただ、「起業する」という目標はずっと持っていたので、8年間ほど日本に住んでベトナムに帰国した後、再びNghia、Lan、Anhを集めて株式会社NALを立ち上げました。 中核事業は日本向けのオフショア開発です。
僕とNghia、Lanがベトナム側をマネジメント、Anhは日本に残りNALジャパンを設立しました。

向かって左からNghia代表、Lan代表、Anh代表

io
創業メンバーがいまでも仲が良くて、お互いに担当する役割をしっかり分けて、助け合いながらチャレンジをしているのが素敵だよね。

Thao
みんな仲良しですね。
Namさんは、日本人の「おもてなしの精神」を理解していますね。
私も昨年まで日本に住んでいましたが、Namさんはとても上手です。

Thao
次は、kazuさんとioさんに質問をしたいです。
Newbeesにとって「NALの強み」は何ですか?

kazu
2015年頃、オフショア開発の魅力は日本より低価格で開発が依頼できることだと考えていました。
ただ、NALと仕事をしていく中で、「もっとNALと協力をして一緒に成長していきたい」という想いが強くなりました。

ともに成長するためには、現地で活躍するNewbeesメンバーも必要になり、ioさんに「ラボの成長に注力して欲しい」とお願いすることになったんです。
言葉も通じない、インフラも日本ほど整っていない、道を歩くのも大変、日本ほど安全が担保されていない世界に安心して送り出せるのは、「NAL社だから」という部分が強いです。
だからこそ、NALの強みは「日本人に対するサポートが強い、日本との距離が近い、日本に寄り添ったオフショア会社」と断言できます。

io
kazuさんの言う通り、NALの強みは「日本を知り尽くした経営陣と、日本に寄り添ったサポート体制」、あとはパートナーとの価値共創を重視していることだと思います。
お願いしている仕事の枠だけに収まらず、ベトナムの文化やビジネスについて教わることも多いです。
NALスタッフの丁寧なサポートはありがたいし、僕自身もラボメンバーとの仕事を楽しんでいます。あと、これは僕の武器だと思いたいのですが、ベトナムの空気感に馴染みやすいというのもあります(笑)

Nam
ioさんはベトナム語を勉強していますね。発音が綺麗で聞き取りやすいですよ。
大変だけど頑張ってください。

io
何度も挫けそうになっているけどね(笑)
ただ、ベトナム語をちょっと話したり、「勉強している」と伝えた瞬間、相手との距離がグッと近くなるのを感じられるから、「もっとコミュニケーションを取れるようになりたい」というモチベーションを持って、なんとか続けてます(汗)

Thao
NALの強みを教えていただきありがとうございます。
もうひとつお聞きしたいです。これはkazuさん、ioさん、Namさん宛です。
今後、NewbeesさんとNALはどのような協力関係を築いていきたいですか?

kazu
私としては、ioさんに続く「ベトナムでの活躍を希望するメンバー」を増やして、ラボメンバーとのコミュニケーションを強化したいです。
そのために会社として「なぜベトナムにこだわっているのか」「この先にどのような未来を描いているのか」を明文化して、NALとNewbeesの距離をさらに近づけるアクションをしています。
海外で活躍するためには、「夢見がちなこと」や「好奇心や勢い」、それこそ「伊達と酔狂」も大切なので、誰もが追いかけやすい納得できるゴールや夢に溢れたビジョンを描きたいです。
ただ、利害関係者全員が共感できないビジョンを描いても意味がないので、NALメンバーと一緒に描きたいです。

Nam
お伝えした通り、Newbeesさんは最古参クライアントの1つです。
ここまで来るのに色々とありましたが、お互いに試行錯誤しながら解決してきた歴史があります。現段階でもメンバーが頻繁に入れ替わったりとか、まだまだ課題があります。
だけど、ioさんがベトナムに来て、少しずつ変わってきました。
kazuさんが言う通り、ベトナムと日本の距離は近くなっていますね。共通のゴールが設定できれば、さらに近くなるはずです。ゴールはNewbeesの皆さんとラボメンバーで直接、決めたほうがいいです。決まったら僕はサポートしますよ。

io
Namさん、しっかりサポートしてくれる?(笑)
酔っ払って忘れちゃうでしょ。

Nam
そんなことないですよ!Slackにちゃんとメモを残しておきます。

io
僕はNALという組織にお邪魔している感覚は忘れないようにしています。
ゲスト扱いして欲しいとかではなくて、常に日本人の感覚でラボメンバーに接するためです。それがラボメンバーの刺激や成長に繋がってくれると信じています。
日本人の考え方を押し付けるのではなく、ベトナム人の考え方と上手くクロスオーバーさせて、kazuさんの言う「大きなビジョン」を組み立てたいと思います。
プレッシャーですけど……。

kazu
ioさんにはNewbeesのスポークスマンとして、ベトナム流と日本流、グラデーションをかけながらゴールを目指して欲しいです。
プレッシャーは感じなくてもいいですよ(笑)

Nam
やっぱりプレッシャーかかりましたね(笑)

io
僕がベトナムに来た理由は「パートナーがNALだから」が大きいです。NALは成長スピードが速く、強力なメンバーがサポートしてくれる、パワフルな環境に身を置くことができていると思っています。
ただ8年間一緒にやってきて、まだまだ開発力で測ったら日本の80%にも達していない状況です。そこが改善ができれば、もっと協力関係が築けて、次のフェーズに進めることができるはずです。

Nam
パフォーマンスで80%を超えるように頑張ります。重要なのは「お互い進捗や品質を定量化する仕組み」です。コミュニケーションを取りながら改善していきましょう。
僕はNewbeesさんの次のフェーズに興味あります。楽しみですね。

kazu
次のフェーズですね。よくioさんと話をしているけど、やっぱりベトナムで未来に繋がるビジネスを展開したいです。ベトナムは国として急成長しているだけではなく、人も温かい、そしてまだまだ豊かでない側面もある。だからこそビジネスチャンスがいたる所に転がっているはずです。
「Newbeesにマッチしたビジネスチャンス」のキャッチアップも、ioさんのミッションのひとつです。

コロナが一段落して、ハノイの街にもビジネス目的の日本人が増えたけど、みんな勢いや情熱が凄いです。
私はミーハーで感化されやすいので、ベトナムに来ると「海外で活躍する日本人すごい!」と思ってしまって、同時に「Newbeesも頑張っている、もっと頑張れる」とエキサイティングしています。
もちろんここまで関係を継続できたことや、ioさんがベトナムに挑戦できているのは、NALとのご縁・サポートのおかげですし、Namさんや役員の方々には感謝をしています。
まずは地に足をつけてラボチームの強化をやりつつ、NALメンバーと一緒に次のフェーズを模索したいです。

Thao
ありがとうございます。「感謝」を伝えてくれるのは嬉しいです。
Newbeesさんは人も優しいし、日本側にBrSEもいるので、ベトナムの開発ラインをとても大切にしていますね。

kazu
最後はNamさんから、「NAL社としてのビジョン」について説明をしてもらっていいですか。

Nam
おー、緊張しますね。
NAL社は2023年で設立10年目となります。ちょうど今年の3月に10周年祝賀会を開催しました。kazuさん、ioさんも駆けつけてくれましたね。
ベトナム国内だとハノイとダナン、日本にもオフィスがあり、社員数はハノイオフィスだけで200名くらいです。
2030年にはベトナムトップのDX企業になることを目指していて、10,000人エンジニア体制にする目標があります。

また、オフショア開発だけでなく、100万ユーザが利用する自社サービスも展開できるように現在取り組んでいるところです。
あらゆる分野でIT が応用できるようIoTの知識を活かして、ベトナム国内の農業の発展にも貢献したいと考えています。

Thao
Namさんが最後はカッコよく決めてくれました。ありがとうございます。

io
Namさん最高です。僕たちもNAL社に負けないようグローバルな視点でビジネスを拡大していきたいです。
住居を手配してくれたり、ビザの手続きしてくれたり、いつもありがとう。 今度、日本で焼肉ご馳走します、kazuさんが(笑)

kazu
焼肉ですね、メモメモ。私のボスにも伝えておきます。
Namさんありがとうございます。
今回は第1回ということで「真面目なテーマ」でしたが、次はハノイのおすすめスポット巡りとか、フランクな雰囲気の中でインタビューをしたいですね。ベトナムの素敵なカルチャーを伝えるのも僕らの役目だと考えています。
いまはベトナムに来ても、NALのオフィスで執務とMTGに明け暮れているので、街に出て文化に触れたい願望が強まっています。

Nam
いいですね。一緒に周りましょう。
あとハノイにも日本式焼肉のお店は沢山あるので、kazuさん連れていってください(笑)

momo
Namさん、Thaoさん、kazuさん、ioさん、インタビュー対応ありがとうございます。
「日本とベトナムの距離を近づける」は、NewbeesのOKRのKey Resultにもなっているので、改めてベトナム戦略が滞りなく進捗していることを確認できました。
最後は焼肉の話でしたね……。焼肉、いいな……。
私も焼肉は大好物なので、来日した際はお誘いお待ちしています!

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