文末の表現を変えるだけで文章がレベルアップ!?

ライティング講座の添削で一番多い指摘が文末の処理についてです。
文末の表現が同じものが繰り返されていたり、「です」、「である」などが混在されていたり。それだけで文章がバラバラな印象を受けてしまい、内容がいくら良くても稚拙な印象に見えてしまいます。

今回は、文体の統一と文末の表現についてお話ししていきます。

文章を書く時、公開する前にチェックするしていただきたいのが文体の統一です。「です・ます調」と「だ・である調」のどちらかに統一し、混在しないようにしましょう。

書きやすいのは、「です・ます調」です。

「だ・である調」は硬く、男性的な文章に見えるのですが、断定的で説得力があるので、プレゼンや説得が重要なシーンのときは、おすすめです。

「です・ます調」の文章は丁寧で優しい印象

WEBでは親しみやすさ、親近感ある文章が好かれる傾向にあるので、「です・ます調」の方が適していると思います。女性の方は「です・ます調」の方が書きやすいかもしれません。

ですが、文末を統一しようと思い、全てを「です・ます調」にすると単調になってしまうので、それは避けましょう。

文章が稚拙な印象になり、内容を読み前になんか読みにくいなと読者に思われて、最後まで読んでもらえない可能性が出てきます。書き手の私たちが思う以上に、読み手には同じ文末処理というのは気になるものです。

体現止めを入れてリズムを整える。

文末を変えたいという時におすすめなのが、「体言止め」です。
体現止めとは、名刺のことですね。例文をあげるので、見てみてください。

私のモーニングルーティンをご紹介します。
朝起きて最初に読書をします。
毎日新しい知識が入れて、自分を向上させたいです。

この場合、「します。」、「です。」と似たような文末が続いています。ですが、少し変化をつけると以下のように。

私のモーニングルーティンをご紹介します。
朝起きて最初にするのは読書。
毎日新しい知識が入れて、自分を向上させるのが目的です。

→このように、2つめの文を「読書」という名刺、体現止めを入れることでテンポが良くなります。
さらに、3つめの文章に、「向上させるのが目的です。」と、「目的」という名刺を入れることで、大人っぽくこなれた文章になります。

文末の処理を変えているだけでなく、最初の例文の「します」、「です」という動詞、be動詞だけではなく、名刺を入れリズムを変化させているのがポイントです。

このように文末の処理を少し工夫するだけで、文章がランクアップしていきます。

公開前のチェック時にはぜひ、文末に変化をつけることを、意識してみてくださいね。



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