見出し画像

【公開記念連載コラム】<『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』はどんな作品?>(8)「『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』パンフレット内容紹介」

ニューディアー配給で9月12日公開の『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』。公開がせまる本作について、不定期コラムとして作品紹介をしています。第八弾は劇場で発売される大充実のパンフレットを特別に紹介します!

過去のコラムはこちら「【公開記念コラム】『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』はどんな作品?」

画像1

『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』パンフレット目次

P1【FROM THE DISTRIBUTOR 本作の配給にあたって(土居伸彰)】
P2-3【INTRODUCTION】
P4-5【STORY】
P6【DIRECTOR'S STATEMENT 『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』、親密なものと集団的なものが交じり合う場所(フェリックス・デュフール゠ラペリエール)】
P7【DIRECTOR 監督について】
P10-11【INTERVIEW WITH THE DIRECTOR 1 『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』、着想から完成まで(インタビュアー:クリス・ロビンソン)】
P12-13【INTERVIEW WITH THE DIRECTOR 2 フェリックス・デュフール゠ラペリエールが見出すアニメーションの詩学(インタビュアー:土居伸彰)】P14-15【MAKING メイキング紹介】
P16-17【COMMENTS 推薦コメント】
P18【RAYMOND CARVER “原作者”レイモンド・カーヴァーと「シェフの家」について】
P19【REVIEW 1 ケベック映画の始まりと1本の短編ドキュメンタリー(杉原賢彦)】
P20-21【CONTEXT カナダ・モントリオールのアニメーションと『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』】
P22-23【REVIEW 2 曖昧なアニメーションに共鳴する私たちのざわめき(土居伸彰)】
P24-25【POETS 劇中詩について】
P27【REVIEW 3 100%の可能性を内包した、たった1%の星の輝き。(猫沢エミ)】
P28-29【CAST & CHARACTER キャストとキャラクターについて】

画像2

P1【FROM THE DISTRIBUTOR 本作の配給にあたって(土居伸彰)】
冒頭のあいさつでは、ニューディアーが過去に配給してきた『父を探して』『手をなくした少女』などども共通する、本作の「小さくて大きい」存在感について触れ、世界のアニメーションシーンの最先端の動向との共鳴について紹介します。

画像3

P2-3【INTRODUCTION】
『新しい街』の主要参加スタッフや、映画祭での評価などについて解説しながら、「世界中が分断の悲劇に引き裂かれるなか、多様性の国として近年
脚光を浴びるカナダ」から登場した本作の概要です。

画像4

P4-5【STORY】
物語のあらすじについての記事となります。3人の主要な登場人物それぞれの考えのずれやすれ違いについても取り上げているので、鑑賞後でもより関心を持ってお読みいただけるものとなっております。

画像5

P6-7【DIRECTOR’S STATEMENT 『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』、親密なものと集団的なものが交じり合う場所(フェリックス・デュフール゠ラペリエール)】
フェリックス監督が本作に対する想いを「愛」「政治」「葛藤」など本作のキーワードを散りばめながら綴った文章と、「ビジュアル・アートおよびコンテンポラリー・アートとも近い場所にある」プロフィールです。フィルモグラフィーを見ると実写とアニメーション双方に取り組んでいることや、ドキュメンタリー作品も発表しているなどその仕事が多岐にわたっていることが伺えます。

画像6

P10-11【INTERVIEW WITH THE DIRECTOR 1 『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』、着想から完成まで(インタビュアー:クリス・ロビンソン)】
オタワ国際アニメーション映画祭アーティスティック・ディレクターによるインタヴューです。作品の内容はもちろんですが、ディティールに関しても丁寧に取材がされており、鑑賞後に読むと理解がさらに掘り下げられるような内容となっております。

画像7

P12-13【INTERVIEW WITH THE DIRECTOR 2 フェリックス・デュフール゠ラペリエールが見出すアニメーションの詩学(インタビュアー:土居伸彰)】
二つ目の監督インタビューでは作品の話題と、監督個人のバックボーンにもフォーカスします。アニメーション作家を志した青年期や、少年期に経験した(劇中でも取り上げられる)独立を問う住民投票の思い出が語られます。

画像8

P14-15【MAKING メイキング紹介】
『新しい街』の制作メイキングです。墨で描かれた作品の美しい諧調や、半透明のレイヤーが重なり合うスーパーインポーズの技法の秘密が明かされます。具体的に影響を受けた作品名も挙げられており、必見の記事になっています。

画像16

P16-17【COMMENTS 推薦コメント】
たくさんの著名人の方々やメディアから推薦を頂きました。コメントをお寄せくださいましたのは、秦早穂子さん(映画評論家)、今泉力哉さん(映画監督)、猫沢エミさん(ミュージシャン、文筆家)、山村浩二さん(アニメーション作家)、岩井澤健治さん(長編アニメーション映画『音楽』監督)、管啓次郎さん(詩人、明治大学教授)、七里圭さん(映画監督)、森泉岳土さん(マンガ家)、セバスチャン・ローデンバックさん(『大人のためのグリム童話 手をなくした少女』監督)、町山広美さん(放送作家)、その他、海外メディアよりThe Hollywood Reporter、Cinéfilic、Close Upです!

画像9

P18【RAYMOND CARVER “原作者”レイモンド・カーヴァーと「シェフの家」について】
物語の骨格として、『新しい街』にインスピレーションを与えたレイモンド・カーヴァー「シェフの家」。小説家としてのカーヴァーと「シェフの家」について映画との関連も踏まえながらまとめてあります

画像10

P19【REVIEW 1 ケベック映画の始まりと1本の短編ドキュメンタリー(杉原賢彦)】
映画批評家の杉原賢彦さんによるレビューです。杉原さんはアメリカと隣接するケベック文化を地政学的に整理したうえで、同地に息づくドキュメンタリー映画の伝統の延長線上に『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』の価値を見出しています。

画像15

P20-21【CONTEXT カナダ・モントリオールのアニメーションと『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』】
”知られざる”アニメーション大国カナダについてと、そこで育まれた短編アニメーションの実験精神について解説し、ラペリエール監督が拠点とするモントリオールの文化について書いた記事です。

画像11

P22-23【REVIEW 2 曖昧なアニメーションに共鳴する私たちのざわめき(土居伸彰)】
配給も行った土居伸彰によるレビューとなります。誇張や明快さへと傾きやすいアニメーション表現では排除されやすい、『新しい街』に見られる「曖昧さ」を最大限評価し、作品の可能性を探り当てるような内容です。

画像12

P24-25【POETS 劇中詩について】
劇中で朗読される詩のテキスト。読み返すことでいつでもあの名場面を反芻することができます。しかも作画や、詩を執筆したときのエピソードなどについての監督コメントも掲載しており、改めて読むと鑑賞時とは異なる解釈へと開かれていくかもしれないようなページとなっております。

画像13

P27【REVIEW 3 100%の可能性を内包した、たった1%の星の輝き。(猫沢エミ)】
ミュージシャンで文筆家の猫沢エミさんのレヴュー。監督の作家的資質と音響への鋭い着眼を踏まえながら、主要登場人物の境遇に寄り添った文章をご寄稿いただいております。

画像14

P28-29【CAST & CHARACTER キャストとキャラクターについて】
メインキャラクターのキャストプロフィールや、監督によるキャラ解説も収録。監督は家族に「メインキャラ3人をまとめるとあなたの人格になる」と言われたそうですが、それだけに解説には説得力があります。その他、スタッフクレジットももちろん掲載です。

いかがだったでしょうか。作品を多角的に解読する、情報の詰まった充実のパンフレットをダイジェストでご紹介しました。銀の箔押しがキラリと光るデザインもスマートで、アイテムとしての魅力も内容に負けてません。劇場窓口で是非お買い求め下さい!

いよいよ9/12(土)より、『新しい街 ヴィル・ヌーヴ』はシアター・イメージフォーラムを皮切りに、出町座、テアトル梅田、上田映劇、横浜シネマリン、名古屋シネマテーク、金沢シネモンド、神戸アートビレッジセンターにて全国順次公開となります!公開初日と2日目には各日先着70名様になんと原画をプレゼント!初日19:10の回上映終了後は若林恵さんを迎えたトークも開催されます。特典付きの本編BDも同日より劇場限定で発売。また、YouTubeでは特別メイキング映像も絶賛公開中です。ぜひご覧ください!​

本作の最新情報は、公式ツイッターアカウントをチェック!

https://twitter.com/ND_distribution

前売券も劇場窓口・メイジャーにて販売中。先着でポストカード5枚セットもプレゼント! お早めにお買い求めください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?