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5歳でポケモンカードができるまで(12)

子どもの戦術、大人の戦略。

長男とポケモンカードをしていると、大人とは少し違う子どもの思考の傾向みたいなものあることが分かってきた。もちろん、それはうちの長男の傾向であって、子ども全般に当てはまるとはいえないかもしれないけど、今回はそれについて書いてみたい。

とにかくポジティブ

以前も書いた気がするけど、息子はタイマーボールへの信頼が高い。どういう根拠か「おれのタイマーボールは一回は、必ずオモテになる」といってコインを放り投げる。一方で、パパはタイマーボールを信頼していない。確率的には50%でも、2回投げてもオモテが出てこないことはざらにあるし、そもそも何も起こらないことがあるかもしれないという不確実性を好きになれないのであまり使わないのだ。悲観的といえるかもしれない。

一方で、子どもは楽観的である。ウラしかでてこないとか悪い想像をあんまりしない。とにかく上手くいくことしか考えない。「あれ、それタイマーボールが一度はオモテになる前提じゃない?」というプレイングをよくする。失敗した時は目もあてられないが、成功した時は大きな効果を発揮する。そういったプレイングでやられる度に、パパとしては「年をとって慎重になりすぎているかもしれない」「リスクを恐れすぎるようになっているのでは」と自分のことを省みて、息子のポジティブさを見習わなければと思う瞬間が少なくないのだ。

目先のサイドをとにかく取りに行く

これも少し似た話だけど、子どもは大人より短期的な局面を重視するような傾向にある。わかりやすく言えば、次のターンのことなど考えずにとにかく、そのターン、そのターンでサイドを取りに行く傾向が強い。具体例をあげると息子はさいきんクワガノンデッキを使っていたのだけど、序盤の動きとしてはメインアタッカーであるアゴジムシを複数、展開していきたい所だと思うのだけど、息子はどちらかというとクワガノンを一体、立てるのにリソースを使う傾向がある。この話に限らず、あまり「次のアタッカー」を立てるという動きをしたがらない。それをするくらいなら、とりあえず殴りたいのだ。各種リソースの管理などにも短期決戦志向は変わらず「GXワザもそれでサイドがとれるなら、すぐにぶっぱなす」「2枚しかないグズマも、ガンガンつかう」という感じ。一方でパパは序盤はポケモンの展開をしたり、ある程度、貴重なリソースの使用は少し控えたりとゲーム全体を考えたプレイングをする。しかし、息子の目先のサイドを取りに行くプレイングもなかなか苛烈で上手くリソースの綱渡りができると強いのも事実。こちらが計算していないタイミングでサイドを取られたりして、負けるたびに子どものこういう所は見習わなきゃなと思ってしまうのだ。

※写真は息子の「カイリキー&マーシャドーデッキ」とママの「レシラム&リザードンデッキ」。カイリキーマーシャドーのSRをひいたので息子が組んだデッキ。バタフリーでエネ加速する型。この勝負は息子の勝ち。


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