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小児科専攻医・社会人大学院生として

2024年4月から小児科専門研修と同時に大学院博士課程に入学しました。
大学院では主に思春期疫学・小児心身症疫学の他、学部生時代から興味のあるDOHaD(Developmental Origins of Health and Disease)をテーマに研究する予定です。応用研究、社会実装に近い領域での研究テーマを扱います。

一昔前は医局に所属して臨床医と大学院生を並行するのは珍しくはなかったと聞きますが、最近では博士課程への進学率低下もあり、社会人大学院生はかなり少数派かと思います。

メリットとしては
・給与を得ながら研究が出来る
・臨床現場の課題を新鮮なうちに研究に落とし込める
・医療・医学に携わる上でミクロ・マクロ双方の視点を持てる
・海外進出などの機会に役に立つ(かもしれない)
・シンプルにキャリアのショートカットになる 
・20代後半は(まだ)体力とエネルギーがある
・臨床医にはない成果主義に曝される
・研究テーマを探す(情報)、チームを組む(人)、研究費を獲得する(モノ・金)などProject Managementに必要なスキルを磨ける

デメリットは
・臨床も研究も中途半端になってしまう
・物理的に時間がない
・大学院生の資金的な支援制度を利用出来ない(学振やSpring GX等)
・バラエティに富んだ大学院の授業にフルコミットできない

等があると考えています。
研究が好きだったこともあり、上記を天秤にかけて社会人大学院生にチャレンジすることにしましたが、専門医と博士(医学)を無事に取得出来るかの保証は全くありません。メリット/デメリットに関してはこちらのDr.すきとおるさんのブログにも詳しいです。

博士課程進学において、学位を出せるのは大学なので医局に所属するケースが一般的かと思います。医局に所属することを希望しない場合、飛び道具的な選択肢として連携大学院制度があり、多くの国立研究所や理化学研究所が大学の研究室と連携を結び、(学位は大学が出すけれど)研究自体は研究所で実施する、という形を取っています。
自分の関心のある研究室が運良く連携大学院制度を採用している場合、有用な選択肢になると思います。因みに私も医局には所属せず、連携大学院制度を利用しています。

アウトプットも兼ねて、気楽な文量で社会人大学院生活を記録して行こうと思います。以前症例報告ツールの記事を書いてみたら少し反響があったので、こんな備忘録でも誰かの役に立つかもしれないという淡い期待もあります。

学部生の頃から欠かさず読んでいる大学教授のブログがあるのですが、考え方や情報の取り入れ方など、本当に勉強になります。このブログを目指して無理のない範囲で続けて行ければと考えています。カバー画像は今の時代、生成AIの画像を使うのが流行りかもしれませんが、折角なので世界中を旅して撮った写真を使って行こうと思います。


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