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春の収穫に思う

今年は実家の筍が豊作で、毎日裏山から何本かを収穫し、親戚や友人にお裾分けをして喜んで頂いた。
『春の恵みを誠に有難うございます』と山や天に感謝するものの、毎日頭を出し伸びていく筍に「もうお腹いっぱいです」と言ってみる。
かと言ってほっておくと、竹藪で山が荒れてしまう。



夫が鍬で筍を掘り、私がそれを茹でて瓶詰めをし、他にも冷凍保存用と味噌漬けを作った。
茹でる時は、30㎝くらいの長さの筍の皮は全て剥き4分の1にカットし、大きな鍋に生米を一掴み入れて、一度に3本分の筍をアクを掬いながら30分程茹でた。
本来は皮を残し1本丸々茹でるのが良いらしいが、それでは鍋に納まらなかった。作業を3月30日の父の命日から1週間続けた。

 茹で筍の味噌漬けと
   茹で筍の冷凍(出汁を含む)
茹で筍の瓶詰め
筍の炊き込みご飯
筍入り豚汁
筍の酢味噌和え
桜島特産の小みかんの皮の香りと合う


買えばお高い国産筍を毎日贅沢に頂く幸福感、田舎の良さはこれにあり。しかし、日本が直面している危機を思うと複雑な心境だ。
どなたの田んぼか存じ上げないが、荒れているのを見ると心が痛む。
減反政策が始まったのは昭和45年からで、米を作らなければ補助金が出る。そんな政策をするから第一次産業が衰退していくのだ。
その政策が始まった頃には、古米、古古米の在庫が多く調整が必要だったから仕方がなかったと聞いたことがある。何故そんなことになるのか、徐々にアメリカの小麦に移行するように仕向けられ、大東亜戦争の敗戦国の残念な結果なのだろうか。
学校給食に早くから米食を増やし、米粉製品などの開発をし国内需要を増やせば良かったのでは、と今更ながら思ってしまう。お米を一生懸命に作る人にこそ補助金を出してほしい。

「農家を公務員にするべきだという話を誰かが言っていたけど」と私が呟くと「ドイツ、フランス、アメリカなど農家所得を補償している国が多いんだよ」と夫が言った。

我が国は、低い食料自給率の他にも年金、税金、健康保険、介護保険などの社会保障制度、コロナワクチン後遺症など問題山積である。
日本政府を疑うなど考えも及ばず、ただただその日を真面目に懸命に生きている国民が大概だと思う。

貴方はその考え、私はこの考えとなるのは当然だが、明らかにおかしい現状に気付けば真実が見えてくるのではないか。

追記
令和6年の筍収穫は110本

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