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メンタル崩壊の日々 ハケン営業の品格④ 魅惑の女子大に潜む鳥人間

ハケン営業の品格シリーズも4記事目となりました。

派遣営業時代のエピソードは盛りだくさんなので、皆さんに読んで頂いて本当に嬉しいです!

今日は女子大学編です!

この記事は人によっては不快感を感じられる方もいらっしゃると思いますので、特に女性はスルーして頂いた方が良いかもしれません。

男性はもちろん大歓迎です!(笑)

魅惑の女子大学担当

私は派遣営業として、様々な業種を担当していたが、訪問時に最もテンションが上がるのは女子大学だ。

これまで3校女子大を担当しており、内2校は自身で新規開拓をした程の筋金入りだ。

女子大学の派遣スタッフを決めに行くのは、他とはモチベーションが異なる。

なぜって?

それはもちろん、、、

ドキドキするからさ( ͡° ͜ʖ ͡°)

男性は基本、教職員以外立ち入り禁止のため、女子大の多くは守衛が厳しく、監視カメラも張り巡らされている事が多い。

若い女性しかいない大学である故に、それに近づく不審者もきっと多いのだろう。

私のように、堅実でクソがつく程に真面目な人間からしたら、そのような人間のクズは断じて許しがたい!

そんな奴をもし見かけたから、とっ捕まえて警察に突き出してやりたいくらいだ!

そんな警備が厳しい女子大だが、とはいっても、普段守衛を通過する際は、受付を済ますだけである。

しかし、ゴリラ似のいかつい先輩(以下、ゴリ先輩)と同行訪問した際にはそうはいかなかった。

「あなた達!何しに来たんだ!」

と、まだ距離があるにも関わらず、お城の門番のように止められた事もある。

来訪者にそんな不審者扱いは失礼だろう!と思いながらもゴリ先輩は、

「この顔じゃそりゃ逆に止めない方がおかしいよね、、」

と、自身の顔を指差しながら微笑んでいた。

そのくらいセキュリティは厳しいのだ。

そんな女の園へ、しかも、仕事でいけるなんて、背徳感を感じずにはいられない。

スクールバスと学食は男のテーマパーク

特にドキドキするスポットはスクールバスと学食だ。

スクールバスは特に、通退学時間と重なると女子大生がすし詰めになる。

一生の内、こんなにも女子大生に囲まれるシチュエーションって有るだろうか?

犯罪を犯している訳でもないのに、ただおとなしく座っているだけなのに、悪い事をしている気持ちになる。

すし詰めのバスなのに、いかんせん私の横は誰も座らない。

何この不審者??キモくない??とでも思われているだろうか。 

いや、でももしかしたら教授か職員とでも思われているかもしれないな。

それともおいらに照れているのかい?

でもなぁ、逆に座られたらそれはそれで緊張してしまうなぁ、、、

様々な思考を繰り広げながら、夢のバスは目的地へ到着する。

プシュー

この瞬間はディズニーランド帰りの京葉線並みに現実に戻される。

続いて、学食はアポが昼前であれば利用をしていた。

いや、むしろ意図的にそうしていた事もあった。

大学の担当者から普通に使って良いよと言われていたし、教授や職員、業者の方も利用していたので、有り難く使わせて頂いた。

そこは、見渡す限りの

女子、女子、女子!!!

ジョーシ!!ジョーシ!!

ジョジョーシ!!

ジョジョォォォォォオ

ゴゴゴゴゴゴ、、、、

私の中のスタープラチナが、危うくオラオラしそうになる。

いっその事こと、スタープラチナ・ザ・ワールドに時間を止めて欲しい。

毎日仕事大変なんだから、これくらいの癒しがあってもいいじゃないか。

だって人間だもの

みつを先生がそう私に語りかけた気がした。

女子大生の青春の一コマに私は溶け込み、彼女達とのキャンパスライフを勝手に妄想する。

当時、自分よりいく周りか年上のお姉様派遣スタッフや先輩社員に厳しくご指導されていた私にとって、それはそれは、至福のひとときだった。

あれ?あの子と目があったかな?

おいおい、もしかしてだけど、

それって、

おいらを

誘ってるんじゃないの?

いや、違う。

俺が見てるからか←キモっ!!

こんな風に、女子大学は営業マンの夢とロマンが詰まっているのだ。

あの瞬間に戻れるなら戻りたい。

ここまで来ると、おいお前!冒頭で堅実で真面目とか抜かしてたじゃねえか!この変態!というツッコミが聞こえてきそうだが、

違うんだ、

みんな、よーく聞いてくれ、、

仮に変態だとしても、

僕は、

変態という名の

紳士だよ

↑やかましいわ!!

鳥人間コンテストの女子大生

そんな女子大訪問=学食がルーチンだった私は、ある日の女子大アポの際も学食に向かおうとしていた。

その女子大は前任から引き継ぎを受けて間もなかったため、学食の場所が分からなかった。

なので、近くにいた女子大生に場所を聞いた。

「あのー、すみません。学食の場所をお聞きしてもいいですか?」

ビクン!!!

その女子大生はこっちも驚くくらいビックリしていた。

女子大のキャンパスの中で、見ず知らずの男性に話しかけられたらそりゃ驚くよなぁ。

守衛さんに聞けば良かったかなぁ。と思い、「やっぱり大丈夫です」と言おうとしたら、

「はい。こんにちは(^ω^)学食の場所ですね!」

先ほどのリアクションとは裏腹に、満遍の笑みを見せてくれた。

そして、彼女の両手は胸の前で交差していた。

手を胸の前で交差させて話す女性は、私の経験では、シスターかメイドさんしか思い当たらない。

「私もちょうどそちらの方に向かう用事がございましたので、ご案内致します(^ω^)こちらへどうぞ(^ω^)」

目を輝かせながら、その子は案内をしてくれた。

なんていい子なんだ。

きっと親に大切に箱入り娘として育てられ、純粋無垢に汚れを知らずここまで来たのだろう。

薄めのメイクにおさげ髪、純朴な雰囲気がそれを更に物語っている。

こんなピュアっ子なら、手を胸の前で交差するのも良しとしよう。

きっと男性免疫も無さそうだから、道中気まずくならないかなぁと心配していたが、そんなものはご無用だった。

「私、名前は○○と申しまして、○○学部の○年生でございます。○○学部では○○の勉強をていまして、、ゴニョゴニョゴニョ・・」

この子は5年ぶりに人間に会ったのか?

と思えるほど、聞いてもいない個人情報を私に沢山教えてくれた。

相手が私のような紳士だからいいものの、そうじゃなかったら危ないぞ??と心配にもなった。

ただ、道を聞いている手前、当然むげにすることはできず、

「へぇーそうなんですねー!すごい!」

「頑張ってるんですねー!」

などとしっかり相槌を打った。

「私、今日本当は学校来る必要がなかったんですよ。」

彼女は意味ありげにそう言い放った。

「そうでしたか。今日は何の用でいらっしゃったんですか?」

その質問を終えた瞬間、彼女の目つきが更に変わった。

よくぞ聞いてくれた!その質問を!

と言わんばかりに、、

そう誘導したのは君だけど、、

「私、今日はですねぇ、

本学で”鳥人間コンテスト“の展示が行われる事になっておりまして、

それを観に来たので御座います❤️❤️

???!!!

トリニンゲン??

ブッ!!!

ププーー!!

鳥人間ってwwww

休日使ってわざわざ大学に来た理由がそれかいwww

まさかこんなパワーワードが飛び出すと思っていなかった私は笑いを堪えるのに必死だった。

テレビで鳥人間コンテストを観る分にはいいが、不意打ちの“鳥人間”はツラいものがある。

それに通常の鳥人間コンテストは、

こうゆうのだが、

彼女からそのワードが発せられると、

どうしても、こうゆうのを想像してしまう。

半魚人のように、美しい鳥人間を表彰するコンテスト的な、、、

自身の想像も追い討ちをかけたため、私の笑顔は尋常ではなかっただろう。

私は冷静を装ったが、内心は冷静さを失っており、自爆質問をしてしまった。

「へぇー、鳥人間コンテストだなんて興味深いですねぇ!どんな所に魅力を感じるんですか?」

次の瞬間、彼女の目は、まるでLEDライトのように最大級の輝きを放った。

「鳥人間コンテストの魅力はですね!これがこうで、あれがあれで、、それで#$£*#|€+#{|>€+」

そこからノンストップで鳥人間コンテストの魅力について教えて貰った。

内容は全く覚えていないが、鳥人間コンテストへの情熱は痛いほど伝った。

そうこうしているうちに学食の近くまで辿り着いた。

「ここが学食です、、、、」

鳥人間コンテストの話を通じて、心が通ってしまったのか、彼女はとても名残惜しそうにこちらをみている。

仲間にしますか?

それは当然、

 はい 
▶︎いいえ

「ありがとうございましたー!鳥人間楽しんで来て下さいねー!!」

私は笑顔で、風のようにその場を立ち去った。

ごく稀にスーパーピュアな女性に遭遇する事があるが、今日がその日だった。

女子大に不純な動機で出入りしている私とは対極で、まぶしすぎて、私の手には追えなかった。

何年後かの未来も、どうかその輝きは忘れないで社会へ羽ばたいていっておくれ!

そう、鳥人間のように!

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