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人の気持ちを考えすぎてしまうあなたへ

あの人どう思ってるんだろう?
○○って言ったのは失敗だったかな?
私が休んだらみんなはどう思うんだろう?

私は、こんなふうに人の気持ちを考えすぎてしまう人のことを、「繊細さん」と呼びます。
世の中の繊細さんはきっと生きづらい思いをしています。

そんな繊細さんに、「明るく元気に後ろ向き」な私がお伝えしたいのは、あえて、「わがまま」な方法。
繊細さん、実は人間てみんなわがままですよ。自分のわがままを自覚するだけで、わがままを肯定できるようになるかもしれません。少し気持ちが楽になるかもしれません。


繊細さんになる理由

例えば、、、
「もし余裕があったらでいいんだけど、3分だけ話聞いてもらっていい?」
仲の良い人に仕事の愚痴を聞いて欲しいとお願いしました。

繊細さんはお願いする時点で、かなり考えています。
「忙しかったらどうしよう」
「愚痴を聞かせて嫌な気分にさせたらどうしよう」
「相手は自分とそんな関係じゃないと思っていたらどうしよう」
「相手が愚痴を他の人に話したらどうしよう」
「お願いの仕方は、『聞いてもらっていい?』『聞いてくれると嬉しいんだけど』『聞いてください』どれがいいかな」

考え出したらキリがないですね。
キリがないとわかっていても、考えてしまうから苦しくなります。

このように、繊細さんは「相手のために」「自分が納得できるまで」考えます。
まずは、この思考が自分を苦しめていると理解することが、考えすぎを辞めるためには必要です。

考えすぎの辞め方

「相手のために」考えることは悪いことではありません。
ならば、考えすぎを辞めるためには「自分が納得できるまで」を早くすればいいというのが私の考え方です。

①人間の気持ちは複雑(自己満足を自覚しよう)

納得するまでの時間を短くするには、相手の気持ちなんてわからないと割りきることが大切です。

例えば、、、
自分「もし余裕があったらでいいんだけど、3分だけ話聞いてもらっていい?」
相手「いいよ。向こう行こっか。」
自分「本当に迷惑じゃなかった?そんなに大きいことじゃないからやりたいことあったら大丈夫だよ?」
相手「今日は急なキャンセルで空きができたし、明日は休みだから多少大丈夫だよ。」
自分「そっか、ありがとね。」

この会話で、相手の気持ちを理解することができるでしょうか。考えられる相手の気持ちとしては、
○迷惑じゃない
○迷惑
だけではありません。

○迷惑じゃないけど、他にやりたいことがあった
○頼ってもらって嬉しい
○迷惑だけど、今後のことを考えると話を聞いた方がいい
○興味がある
○自分も聞いて欲しい話があったからそのついでに

人の気持ちは複雑なものです。
「迷惑かな?」と考えることに意味はあるのでしょうか?
「迷惑じゃないよ」と言われても、その先に別の気持ちが隠れている可能性もありますよね。

ちなみに、「迷惑じゃない」の追求をしようとすると「面倒くさい」などの新たな気持ちも追加されることがあります。
そんな複雑な人間の気持ちを、全て把握したいと思うなら、何度も何度も質問してみたらいいと思います。きっと気持ちを把握するまでに嫌になります。

全て把握しようとしないなら、結局、【自己満足】のために「相手のことを考えてやってる」のだということを自覚するといいです。

②本心はわからない(自分勝手を自覚しよう)

人の気持ちの難しいところは、本心がわからないところです。

例えば、、、
自分「さっきの件、本当に迷惑じゃなかった?」
相手「大丈夫だよ。心配しすぎ笑」
自分「でもさ……」
相手「何年の付き合いだと思ってんのよ。どうせ気にするなって言っても気にするんだろうけどね笑」

なんとありがたい友達でしょう。
自分のことを理解してくれていて、理解した上で一緒にいてくれるんですね。
これでひと安心。自分も心置きなく、相手に頼ることができます。

本当にそうでしょうか?
相手の言ったことが本心だとなぜ断定できるのでしょうか。
相手の仕草や今までの付き合いからの「予測」に過ぎません。
言い換えれば、「自分勝手に」納得しているだけです。

これ、先ほどの人の気持ちは複雑だというのと関係していて、人は本心だけを話すわけではないのです。
「相手のことがわかった」と思っている人は、「相手のことがわかったと思っている」だけなのです。

じゃあ何度でも確認しましょう。
「本当に迷惑じゃない?」「本当に?」「本当に?「本当に?」
何度確認したって、相手がなんと答えったって、相手の本心を直接確認することはできません。

むしろ人は、「確証バイアス」というものを誰しもが持っています。
確証バイアスとは、自分が信じていることを肯定するために、自分に都合の良い情報だけを集めたり信じたりする傾向のことです。
人は都合の良いことを信じたがります。
「迷惑じゃない?」「こうした方が、こう伝えた方がいい?」と考えても、結局は自分に都合の良い情報だけを集めているのかもしれません。

だから人は、「相手のことがわかったと思う」ことしかできないのです。
であれば、何度目の確認で「安心」するかは自分の勝手です。
そう【自分勝手】な行動です。

それを自覚して、確認などしなくても安心してしまえばいいです。
または、「安心」などできないんだと割りきって、相手の気持ちを確認したり考えたりすることを辞めてしまえばいいです。

「自己満足」で「自分勝手」な【最高】の考え方

これを自覚できたら「人の気持ちを考えすぎる」を卒業できます。

「人の気持ちを考えすぎて疲れる」
→「自分が楽になるために人の気持ちを考えている」

このように考え方を変えてみましょう。
すると、
○考えるのが面倒になる。嫌になる。
○考えて行動した結果、相手に裏切られたり予想外の反応があったりしても、自己責任として処理できる。

「人のため」に考えすぎるから辛くなるのです。どれだけ考えても答えがでないからです。
「自分のため」と考えれば、答えは自分の中にあります。

人は、もっとわがままに生きていいと思います。
特に、「人のため」なんて考えすぎているあなたは、もっと自分を大切にして良い人間だと思います。

きっとあなたがあなたを大切にすることを喜んでくれる人が近くにいると思います。

少なくとも私は、「人のために」と苦しんでいる人が「自分を大切に」「自分のために」と思ってくれるならとても喜ばしく思います。

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