お金を払って労働を買う?

教員の働き方改革に向けて、今日も小言をはいていきます。


働き方改革の階層

最近思いますが、働き方改革って
①国にできること
②都道府県にできること
③市区町村にできること
④学校にできること
⑤個人にできること
という階層がありますよね。
私のような平の教員は⑤だけ、または④に噛みつくぐらいしかできません。だからこそ日々、④⑤の働き方改革を考え、実行・提言しています。

金を払って労働買う

そんな中で、教員の【私費】を払って仕事を買っているという⑤だけでも何とかしたい。【自腹で労働を買う。金を払って時間を買い取ってもらう。報酬はない。】どれだけ異常なことをやっているか、どう言葉を尽くせばわかってもらえるかわからないぐらいです。
その仕事とは何かと言われれば、
【部活】と【PTA】がすぐに思い浮かぶと思います。

自覚すると「部活」「PTA」の仕事をやりたくなくなるかもしれませんので、この仕事に生き甲斐を感じている人は閲覧注意です。

部活

部活にかかる私費の例を挙げてみましょう。
①交通費
休日の交通費は支給されませんね。遠征にいくときも交通費はもちろん自腹です。部費から支出したら問題になるでしょう。
平日は通勤手当、出張旅費をもらっているのに、休日の部活はもらえない。休日の部活は仕事ではないということですね。ボランティアです。

②食費
大会で公欠の場合、給食費をきっちりとられている自治体も多いと思います。休日も1日練習や大会があれば昼食代は自腹です。家で食べればもっと安くて美味しいもの食べれるのに…。コンビニも最近は高いですよね。弁当作っていけばいいとかいうのは、無料強制労働をしている人にかけるべき言葉かではないですね。

③審判講習受講費
教員以外は以外と知らない項目です。最近は、「審判ができる人がいないと大会に参加できない」なんてことも多いです。子供を大会に参加させたければ、審判をつれてこい!子供は人質だ!中体連もスポーツ協会もとてもこんな感じですよね。子供は貴重な収入源。
外部審判をお願いすればお金がかかるし、意外と調整が難しいしで、結局、教員が審判資格を取得するはめに…。
講習会に数千円、登録料で数千円、更新で数千円…
審判をやるときのユニフォームや用具も揃える必要があります。
教員がどれだけ多くのスポーツ協会に貢献してきたか、一般の方々は知らないことでしょう。
年間5千円(これでも少ない)とすると、生涯何万払うことでしょう。しかも、自分の好きでもないスポーツに対して。

このように、教員は自腹をはたいて「部活」という労働を行っています。

PTA

部活ほど高額ではありませんが、毎年千円ほど取られているでしょうか。
PTA会費の怖いところは、加入した覚えがないのに毎年引き落とされるということです。しかも、部活顧問と違って管理職になったからといって免除されるものでもありません。退職まで40年払い続けていたとしたら、4万円は軽く越えることでしょう。
また、PTA活動は、保護者に合わせて夜に開催されることが多いです。年間1000円払って夜の残業を買っているのです。学年PTAの親子レクなどは土日にもあります。PTAに入会していなければ、「親子レクに参加するな!」「PTA主催の講演会を聞くな!」というなら、喜んで不参加、職員室で仕事をしているでしょう。
自分の子供が恩恵を受けるのであれば、会費を払うのも我慢できるかもしれません。しかし、学校の子供はしょせん他人の子供です。他人の子供にお金を払って、他人の子供のために活動をするっておかしいです!
「PTAは素晴らしい、ちゃんとみんなが協力すべきだ!」なんて言う人がいたら、うちの子供のためにお金を払ってくれと言いたいです。そしてうちの子のために働けと。
PTAというのはそういう集団なんだと考えると、教員がPTA会費を払うことがいかにおかしいかがわかると思います。

働き方を改革するには

怒りに任せて好き勝手なことを書いてきましたが、これらは
⑤個人にできる働き方改革
で減らす、失くすことも可能です。
減らしたり、失くしたりするには勇気と行動が必要ですが、自分がどれだけ搾取されているのかを自覚することで、勇気と行動に変えましょう。
上から変えられないなら、下から変えるしかない。
これから何十年の働き方を、今から変えていきましょう!

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