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PrusaSlicerがSTEPファイルをサポート (Prusa Slicer 2.5.0-rc1)

様々な機能を取り込みながら使いやすく高機能なスライサーの座を確かにしているPrusaSlicerのrc版(リリース候補版)が登場しました。
いつでも下記のPrusaSlicerのGitHubページからダウンロードして試すことができます。(現在rc-2が出ています)

今日の紹介は、PrusaSlicer 2.5.0の正式版ではArachneモードの追加などいくつかの重要な機能が追加されていますが、その一つがSTEPファイルの読み込み機能です。

STEPファイルはある違う3DCAD同士で3Dモデルをやり取りする場合の最もポピュラーなファイル形式で、ほとんどのCADシステムと互換性があります。
そして形状は数学的に表現され、円弧や曲面は正確に表現されます。

しかしほとんどのスライサーは計算の容易さの為に、三角形のパッチの塊で表現されるSTL形式やOBJ形式を読み込みスライスを行います。
実用上区別がつかないほどの解像度ですとデータ量に圧倒的な差が生まれることになります。

どれぐらい違うか試してみる

分かりやすいように今回はSTLとSTEP形式、二つの30mm程の球を比較してみましょう。
なんとこの粗いSTLファイルで60k byte、STEPファイルはなんとその1/12のサイズの5k byteしかありません。
PrusaSlicerはSTEPファイルを読み込んだ後に3角ポリゴンに細かく分割(徹セレーション)して処理していますので目いっぱいズームをすると小さく分割枯れた様子を見ることができます。

60k byteのSTLファイルと、5k byteのSTEPファイルを読み込みマージしたモデル

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