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付き合ってから知るアメリカ人。知ってから付き合う日本人。

ニューヨークで出会う男性が、あまりにも出会って間もないのに恋人同士になりたがるので、一体なんなんだろう?と考えていた。

会って数分で「君のボーイフレンドになりたい」と言ってみたり、結婚の話まで切り出したり。あんたは一体わたしの何を知って付き合いたいと言っているんだ?と問いただしてやりたくなった。


あまりにもそういう男性が多いので、ルームメイトのウサさん(日本人女性)に、「出会って間もないのに付き合ったり結婚したりするのってどうなんですか?相手のこと何も知らないのに…」と相談(?)してみたところ、返ってきた言葉にハッとした。


「いいんじゃない?結婚してから知れば」



わたしの中に、「相手のことをよく知らないまま付き合う(結婚する)なんてありえない」という固定概念があり、そこに疑いすら感じていなかった。

だから付き合うにも、結婚するにも、相手のことを知ってからじゃないとできないものだと思い込んでいた。


けれどアメリカ人は(ウサさんもだけど)、「知ってから付き合う」のではない。「付き合ってから相手のことを知っていけばいい」と思っているのだ。


そういうマインドなので、気軽に声をかけて、どんどん付き合う。簡単に付き合う。うまくいかなければ別れて次を探せばいいし、うまくいったらそのまま付き合い続ければいい。



それは恋愛でなくてもいえる。

なにかやりたいことがあれば、まずやってみる。やってみてから考える。

わたしたち日本人は、何かをするとき「うまくいくだろうか」「やってみて自分に合わなかったらどうしよう」「失敗したらどうしよう」と考えてしまいがち。

慎重になるのは悪いことじゃないけれど、それによっていろんな機会を逃していることも事実。

もちろん「とりあえずやってみる」というマインドは、失敗の数も多いだろう。けれど「人生の面白さ」の観点でいうと、圧倒的になんでもやってみる人の方が、面白い人生を送れる。



ニューヨークに来て、全く違う価値観や、今まで経験したことのないことが次々と起こり、混乱し、戸惑っていたときのこと。

ニューヨーカーに、「なんでこの街に来て、そんなに狭いマインドでいるんだ」と言われた。

「自分は日本人だから」と言って尻込みしたり、今までやったことがないからと言って拒否したり。それじゃあ色んなチャンスを逃すだけだ、と。


もちろんやりたくないことはしなくていいと思う。けれど、自信がなくて飛び込めずにいたり、本当は興味があるのに尻込みしたりしていたら、思い通りの人生は送れない。


そんな当たり前のことを、常に感じさせてくれるニューヨーク。


まずやってみる。やってから考える。


そういう思考で生きられたら、もっと自由で楽に生きられるかもしれない。

もっとわたしたちは気楽に生きていい。

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