ヨットの基本

セーリング、それはロマン。

セーリング、それは優秀な社会人(ビジネスパーソン)になるための最短コース。

イギリス貴族が得意なヨット、ゴルフ、乗馬は、非常〜〜〜〜に繊細な技術が求められるスポーツです。手元が1cm狂っただけで、勝負に負けます。1cmと言わず、数mmの精度を追求することで、勝負をたぐり寄せることができます。呼吸を整えリラックスし、ヨットの変化、風の変化、一緒に乗っている人(クルー)の変化に敏感に対応することがポイントです。ヨット上では、リラックスしながら常に風を感じることを意識します。集中ではなく拡散という方法で。

風の影響で、ヨットは風上から風下に向かって傾きます。メインセール(一番大きい帆)の下についているブーム(棒)は、風向に達した時に大きく動きますので、事前にしゃがんでおきましょう。

ヨットの繊細な動き、傾きを把握するために、底の薄い靴を履きます。繊細な風の動きを把握するために、良質なサングラスをかけます。日焼けし過ぎないために、長袖長ズボンの服装が好ましいです。風で飛ばされにくい、またはフックを付けられる帽子を被りましょう。

移動する時、最初は足元を見てしまいますが、常にヨットの先を見ながら移動します。バスケットボールで、足元ではなく前を見てドリブルするのと同じことです。タック、ジャイブ(90度方向転換)をする時は特に前を見ます。頭、お尻、足先の順番ではなく、足先、お尻、頭の順番で移動します。

ティラー(ヨットを操る棒)を操作する時、両膝を付けて、両手を足に置き、ティラーと心が暴れないようにします。ティラーは常にラダー(舵)が中心にあるようにします。車のように自動的に中心に来ることはありません。逆に、勝手に動きます。そこでラダーを中心に導くために、ティラーを優し〜〜〜〜く操作します。1回に動かして良いティラーの角度は3度までです。

シート(ロープ)を引く時、セールの上部を見ながらゆっくりと引きましょう。常にシートを踏まないようにしましょう。万が一の場合(ヨットが暴走した場合)、シートを手放します。本能的にシートを掴んでしまいますので、手放すイメージトレーニングをしておきましょう。ウィンチ(シートを大量に力強く引くための滑車)は非常に危険ですので、手や髪をウィンチから常に離しておきます。

主にヨットの走り方は3種類です。風上に向かうクロースホールド。風を横から受けて走るアビーム。風と同じ方向で走るダウンウィンド、追手(おって)。クロースホールドでは風を強く感じるので、非常に速く走っている用に感じますが、意外に遅いですw。逆にダウンウィンドは風をあまり感じないですが意外に速く、試合ではあっという間に差がつくことが多いです。ゴルフにおいてティーショットで大きく差がついても、アプローチやパターでサクッと逆転されるのと同様です。

5秒〜10秒に1度、ヨット前方の風、ヨット隣(風上)の1km先の風をチラッと見ます。

10秒に1度、メインセールの形を見ます。

1分に1度、相手艇の位置、艇の向きを見ます。

5分に1度、5分後の状況(相手艇の位置と自艇の位置関係)を想像します。

10分に1度、優勝した姿をイメージします。

10分に1度、水分を摂ります。

1時間に1度、目を閉じて休みます。ヨットと風を感じながら。

着岸は操船技術を測る絶好の機会と言われており、気の抜けない一時です。クルーは座ってお気楽に。

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