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漢方薬にも感謝!(はりきゅうに日に併せ)

別発言で「はりきゅうの日」に併せて「鍼灸」につてお話しさせていただいたので,「漢方薬」についても浅学ながらちらっとご紹介させてください。

ここ20年ほどで臨床現場でも漢方薬は非常に普及し,鍼灸とは違って漢方薬は医療保険に認定され医療行為として定着しました。

(鍼灸はごく一部の疾患のみ保険診療の対象と規定されてはいますが混合診療禁止のため現代医学との併用は禁止されており,医療類似行為まで格下げされております)

漢方薬は一般に緩やか穏やかな薬効で少なくとも半月程度は毎日服用しないといけないと思われていますが,そういう薬ばかりではありません。

これは内科医師にお聞きし,自分でも内服して驚いたのは

「芍薬甘草湯」

筋肉性の消炎鎮痛によく効きますが服用後1時間もせずに効果が実感できます。
ドラッグストアなどでは「こむらがえり」の漢方薬として有名ですが「甘草」が入っているので長期連用は注意が必要です。

また「抑肝散」


これは怒りや夜間せん妄などに使いますが,認知症の患者さんにも著効をしめし一時期,漢方薬の流通が滞った期間に病棟看護師さんたちが一番気にされていたのが抑肝散不足だったので印象的に覚えております。
深夜帯で「認知症の患者さんが不穏になったときに『抑肝散』なければどうするんですか!」って声が上がっていたくらいです。

という訳で急性期医療現場でも多用され必要不可欠とされる漢方薬も鍼灸と合せて東洋医学の柱なのでちょっとだけですがご紹介してみました。