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{読書感想短歌*125}輿水泰弘・碇卯人ほか 『相棒season2下』

絶対と言える正義をまだ知らぬ僕と君とで惑いつつ行こう

zettai to ieru seigiwo mada siranu bokuto kimitode madoitutu ikou

ドラマのノベライズだからかな、ものすごく自分勝手な理屈を言う犯人、などが出てきて愉快。最近の警察小説では、犯人側もそれなりの比重でキャラ付けされてることが多いから、この〈1時間だけの犯人〉たちのやわやわと軟弱なかんじを新鮮におもう。かと思うといきなり切なさ満点の名作回が飛び込んできたりして、あれだね、複数の脚本家さんで書いてるドラマとかは、既にアンソロジーの趣があるね。

※リアル/フィクションを問わず、魅力的に感じるのは、自分の立場とか感じ方が〈唯一の正解とは限らない〉と知っていて、それでも置かれた状況で〈最善を尽くす〉ひと。迷いのない状態って、どこか根本的なところで間違いやすい気がしてるのかもしれない。


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