職業がそのまま人生であるようなひとの背を いま 遠くから追う

syokugyouga sonomama kuraside aruyouna hitono sewo ima tookukara ou

人気小説家３人の短編が一冊で読めちゃうお得な本。はっきりとした競作ではないんだけど、どれも定年間近 or 定年後の警察官を主人公にした、わたくし好みの渋い設定。小説界でも花形と言える捜査１課（殺人事件とか）の話〈じゃない〉とこもいい。

※うちの父も公務員でした。警察官とか自衛官とか、わかりやすい危険のある職業ではなかったけれど、大きな組織の中で定年まで務めあげるなんて私には想像もできない難行なわけで、それだけで尊敬に値することなのだな、と、今はわかります。実はこっそり、ケーキ屋さんか花屋さんの子がよかったな、とかおもっててごめんね、とおもったりしたうた。