見出し画像

【旅がらす事件帖】たすけてカシオペア!【第5話/お助け米のお通りだぁ】

こんにちは!
朝起きて最初にすることは、スマホの画像フォルダ内の〈尾藤イサオコレクション〉から、〈本日の壁紙〉を選定することです(ガチです)よ、ながおかです。

これが、なかなかに重要な儀式でして、
なにしろスマホを手にするたびに目に飛び込んでくるので、
その日いちにちのテンションをだいぶん左右するしろものなんです。

いやもちろんね、物理の法則から言っても、〈テンションを下げる尾藤〉なんていうものはこの世に存在し得ないので、そっちサイドの心配はさらさらないのです、が。

問題は!
〈お気に入りすぎる写真を選ぶと、アガりすぎていろいろはかどらない〉
ということなんです!!よ!!!

電話がかかってきます。スマホを手に取ります。みとれます。
LINEが入ります。スマホを手に取ります。みとれます。
時刻を確認します。スマホを手に取ります。みとれます。

みとれてる時間が、長すぎます。
じかんどろぼうです。

なので、あまりにも好きすぎる笑顔のやつとかは、今日は特別がんばらねばね!みたいな日限定にしているのですが、
それにしたってさ、
どの画像も尾藤イサオなんだもん。
どれもこれも、カワイイか!カッコイイか!ステキか!マーベラスか!の、いずれかってことになるじゃありませんか。そんなわけで。

※毎朝、そこそこ、悩みます。

…平和か。

■ (本題とは)
『旅がらす事件帖』はね…
渡世人ぽい格好のイケメン道中奉行・神保直次郎(=小林旭さん)が、わるい奴らは〈とりあえず斬って捨てとけ?〉スタイルでゴリゴリと世直しする旅情派時代劇なんだぜ!
われらが尾藤イサオはね…
直次郎の仲間の天神太鼓一座で、太鼓たたいたり世直しのお手伝いしたり、たまにノゾキをしたり女子にほっぺを叩かれたりする、〈かわいい担当♡与之助〉くんとして大かつやくなんだぜ!

■第5話〈お助け米のお通りだぁ〉は、ええと、だいたいのところ、
飢饉でたいへんなことになってる地方に、幕府からお米が届けられるんだけども、
そのままだと藩のえらいひとが私腹をこやすだけで困ってるひとには届かないぽいよ!
だからなんか、途中でお米を強奪しようとかムチャなことをくわだてちゃってるおじさんのほうがどうやらイイモノぽくてややこしいかんじだよ!…ていうようなお話だよ。

さてさて、
【マイラブ・与之助くんは5話でもカワイイ♡ぞ!】

★お召し替え。
デフォルトのお着物がまた変わってた。
2話ごとに着替えるシステムなんだろうか。
色味的には前回までと近いかんじ(茄子紺、グレー、紫など)なんだけど、ストライプの幅がバラバラなタイプ。いっけんすると、いままででいちばん地味なかんじなんだ、けど、

※ 裏 地 が 、 真 っ 赤 。

な上に、なんのサービスですか?と挙手して質問したくなるほど、〈裾を手で持って走る〉とかのですね、裏地と美脚(?)をチラ見せするしぐさが頻出するので、

※ た ぶ ん 、 忍 ぶ 気 は な い 。

せっかくのいっけんおとなしい柄ですが、隠密行動には適さないと思われます。
くりかえします。隠密行動には、適さないと思われます。

★小はんちゃんとよのさん。
直次郎と別行動で峠越えすることになり、いまひとつテンションが上がらない天神太鼓の女性陣。美人の太夫が疲れたから休もうと言ってるのに、「もうちょっと行ったら茶店がありますから!」とかゆって一人で元気いっぱいの与之助くんは、このたびも順調に、デリカシーが不足ぎみ。ああ、かわいいったらないや。

与之助の仲良しガール小はんちゃん(=叶和貴子さん)も、「直さんも元締めもいないのに、山賊でも出たらどうしよう…」と不安そう、なんだけれど、
それに答えた与之助のセリフがね、
「なァに、山賊が出たらこの与の字が、ちぎっては投げ、ちぎっては…食べたりなんかしちゃうよ?」
…というもので、ね。

あの、毎度毎度、まったくもって本筋と関係ない話しかしなくて恐縮なんですが、

〈よの字〉

って、可愛くありません?
しかも自分のことを、〈よの字〉呼びって、可愛くありません?
いまだかつて誰の口からも、与之助のことを〈よの字〉って呼ぶのを聞いたことがありません。5話めにして、いきなりの、みずからの、〈よの字〉呼びです。

与之助だから、よの字。ああ。

※ す ご く 可 愛 い ! !  超 絶 可 愛 い ! ! ! !

と、思ったのは私だけのようで(どうしてだ…)、
小はんちゃんはまるっきりのスルー、からの、里へ向けて「直さぁん」て、直次郎を呼んだりしてな。いや、わかってたけど、第1話から、小はんちゃんが直次郎ファンなのはわかってたけど。

※ どうやら、恋は、芽生えないらしい。

しょうがない。だってよのさん、デリカシーないんだもん。

その後、直次郎と一緒にごはん食べてるところを小はんちゃんに見つかって「どうして誘ってくれないのよぅ」と叱られ、
先に出ようとする直さんを(ほら、追いかけなさいよ)と小はんちゃんに合図を送るものの、元締めに阻止されるなどした。

★ 与之助、尾行する。
直次郎のお手伝いで、わるものぽいひとのあとをつける与之助くん。
ターゲットの少しあとを、かっこよく追いかけてゆくんだけど、
あのね、

…裾、つかまないほうがいいよ。

…裾、からげて歩かないほうがいいよ。

…そのお着物、裏地、真っ赤だから。

…適さないから。いろいろ、適さないから。

※ 忍 ぶ 気 は な い ら し い 。

★ 与之助、水もしたたる。
その尾行の結果を告げに直次郎のところへ戻ってくる頃には、
雨がざんざか降ってきていてね。
与之助ってば、葉っぱがいっぱいついた木の枝を、傘のかわりにさして帰ってくる(!)の。
いや…もう…なにその愛くるしさ…

※ ト ト ロ か よ 。

とツッコまれたい前ふりかな?とおもうほどでしたよ。
まあしかし、『旅がらす事件帖』は1980年の放送(トトロは1988年)なので、

※ む し ろ 、 尾 藤 が 先 !

いやそこ競うところではない。

なんて、しょうもないことをゆってますけれども、
この与之助が戻ってくる場面ね、
〈どしゃ降りの雨の中、直次郎と九鬼(幕府方のお侍=三浦洋一さん)たちが、ワルモノらをばさばさ切って捨てる〉
という、シリアスかつ激しめのアクションのあとの引きの画面で、

駆け戻ってくる与之助、
直次郎に何かを告げる、
けれども聞こえるのは雨の音だけ、

という、(視聴者的には)無言のシーンになっていて、
その、激しい雨の中で短く言葉を交わす尾藤と小林旭さんが、

※ す っ ご く き れ い 。

なんですよ。
ああこういうきれいさって、時代劇ならでの画だなあ、とおもったことです。
あの、なんていうかな、時代小説の挿絵とかで見かける、筆で描かれた絵、みたいなきれいさ。水墨画とかともまたちょっと違う、あくまでエンタメに寄せた〈カッコイイ絵〉なんだけど、〈和〉なかんじ、というか。


あのぅ、(おそるおそる挙手)、
ことのついでに、ややつよめに主張しておきたいのですが、
和装のときの尾藤イサオは、

※ シルエットがとてもきれい。

だとおもいます。
俳優さんにしては小柄なほうとおもうのだけれど、
体幹がしっかりしてるからなのかな、
(踊れて歌えるひとのリズム感由来の成分なのかもしれない、)
独特のしなやかさがあるとおもう。

あと、
噂の裏地チラ見せなどもそうなんですが、
(さんざん忍べないとか言っておいてアレですが)
着物のさばき方とか、着こなしが、すごくよくて。
なんだか回を重ねるごとに、着崩しかたが派手になってきててですね、

キャラクタで作ってる三枚目感と、
その隙間からふわふわ漂わせてる色っぽさとが、
なんでなのかわからないけど、〈矛盾なく〉合体するとき、
そこに立ちのぼってくるあのかんじが、
いわゆる〈粋〉ってやつなんだとおもう。

ふしぎなことに、かんぜんなる二枚目には生じないもの(だと私はおもう)、
カッコつけきらない(つけきれない、んじゃなくて、つけきらない)その、
余裕なのか隙なのか、はたまたすこしの恥じらいなのか、
そういったすこしの〈ズレ〉というか〈ズラし〉が、
尾藤イサオの〈粋〉の正体、なのではないかと、さいきんの私はかんがえていて、

そして今のところ、
尾藤イサオというひとの、
尾藤イサオらしさ、みたいなものとして、
(私が個人的におもう、尾藤イサオらしさ、みたいなものとして、)

《 粋 》!

という以上にふさわしい言葉を、今は、まだ、知らない。

■ (おっと、)
たまに本気で語りだしてしまうのがnote習慣のおそろしいところだ…。


ね、こういう、ほら、
哲学みたいな、美学みたいなことを含め、
〈この世界のありとあらゆることを〉
尾藤イサオを絡めて考えてしまうので(病気かよ。)、

スマホの壁紙を選びまちがえる、とかは、
ガチで!死活問題!なわけですよ。

…ヤツはとんでもないものを盗んでいきました。あなたの時間です。的な!ね!!

あああ、そう言えば、ルパン三世のテーマを尾藤が歌ってるバージョンも、
かるく2~3時間はリピートできるレベルでカッコイイので、ぜひ聞いてください…YouTubeにあるとおもうので…いやほんと、ひょっとしたらこのひとルパンなのもしれないとおもうとおもうよ…もうなんか私だけじゃなくていっそもれなく全員が尾藤に時間をぬすまれたらいいかもしれない…そうしたら平等だし…相対的には差し引きゼロ時間的なことに…

※ な り ま せ ん よ ね 。 知 っ て た 。






( ↓ ゾウガメの写真の )
<a href="https://pixabay.com/ja/users/alexas_fotos-686414/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=3315158">Alexandra ❤️A life without animals is not worth living❤️</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&amp;utm_medium=referral&amp;utm_campaign=image&amp;utm_content=3315158">Pixabay</a>からの画像

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?