2022年8月レポート(新潟県豪雨)


8月3日の豪雨により、北陸〜東北地方の各地で被害が発生しました。
信頼できる支援団体と情報交換やメディア、ネットでの情報収集を開始、連携しているJVOADと協議し調査のため九州を出発しました。

8月5日に石川県小松市、6日に新潟県関川村と村上市の現地をまわりながら被害状況を調査。
現地からの依頼を受けて、新潟県内での活動を開始しました。

被害

村上市では、市内複数箇所で土砂災害が発生。その規模もさまざまです。重機など技術系支援団体による活動が進んでいます。

一番甚大な被害を受けた地域は、集団避難の準備が進められていて、今後も地域コミュニティやまちづくりの面でいろいろな支援が必要になると見ています。坂町駅前地域も広域に浸水被害が発生。床上浸水も多く、特にハウスメーカー製の家への復旧サポートなどが必要になりました。床下浸水でも床下や壁の対応が必要な案件も多く、相談対応や技術対応を続けています。

関川村でも浸水被害を受けた高田地区と、土砂災害を受けた湯の川地区があり、同じようにそれぞれ技術系支援団体が活動しています。

結の活動−支援調整


車とバイクを使い分けながら、被害の大きかった村上市と関川村を一日に何度も往復。
支援団体の活動状況などを共有してもらいながら、面での支援体制を考えました。NPOの活動調整として、技術案件に対応するため、技術ニーズ調整班を設置。
結が窓口を担い、社協、NPOが活動をしやすい体制にしました。

社協との連携だけでなく、技術支援チームが効率よく活動を進められるように、行政の担当課などとの打ち合わせも重ねています。

災害VC開設からすぐは、地域からのニーズがあまり上がってきませんでした。
対策として、民生委員や社協職員が現地でローラー調査が実施されましたが、その前のオリエンテ−ションでは現地調査についてのレクチャーなども担当しました。

また、珈琲炊き出しやマッサージなどの支援調整も行い、作業だけではない支援を繋ぎ、地域のコミュニティが戻るきっかけ作りをお手伝いしています。

ボランティアの受け入れ

熊本地震で出会った支援者とのつながりがあり、早い段階で宿泊拠点の確保ができました。
宿泊拠点があることで、OPENJAPANの重機隊や、信州ひとまる、旅人チーム、九州テクニカルネットワークやそこに関わる支援者が活動に参加してくれました。

また、代表の親戚の小学4年生や、いつもの支援チーム代表(4歳)、拠点大家さんの娘ちゃんなど、子どもたちが来る宿泊拠点にもなりました。
小さいときから先入観なく被災地に通い、炊き出しのお手伝いや土砂だしなど、楽しみながら活動する姿が見られました。
大人たちがためらいなく被災地に来れるだけでなく、小さいときから困った人に声をかける体験は、それだけで未来の力になるとも考えています。
今後も「子どもと一緒に活動できる」体制を作っていきたいと思います。

連携団体
村上市社会福祉協議会・関川村社会福祉協議会・DRT- JAPAN・DEF-TOKYO・レスキューアシスト・愛知人・九州テクニカルネット(DRT- JAPAN Nagasaki/ボーダレスファイヤ熊本・DEF-SAGA)・ピースボート災害支援センター・OPEN JAPAN・ボンジャス・ゴリラ・東京消防チーム・ひのきしん災救隊・信州ひとまる

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。 少しでも、災害現場の課題が伝わっていたら嬉しいです。 いただいたサポートは、被災地の現在を伝えるための活動資金にさせていただきます!