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地域コミュニティ形成のきっかけづくり〜長崎伝統行事:精霊流しから学ぶ〜

久しぶりの投稿です。

お盆で長崎に帰っていた時に、ちょっと感じたことを書こうかなと思います。

長崎県では、お盆の15日に精霊船流しという伝統行事があります。

もしよかったら検索してみてください!





僕の実家の島原市は、長崎市内の方と比べ、派手に船を担ぎ上げて回ったり、爆竹を足元に投げられたりなど激しくはなく、少し静かな行事です。

その伝統行事も年々、人口減少で盛り上がりがなくなってきているのはどの地域も同じなのかなあと思いつつ、感じたことがありました。

僕は、東京や大阪のような大都会より、自然豊かで少し交通の便が悪い地方に興味があります。
僕の地元島原も地方なのですが、その地方の課題として人口減少からその地方の担い手不足や、若者の流失問題からイノベーションが起きにくく、付加価値が生みづらくなっている、少子高齢化問題など細かくいうとまだまだあります。

今年の6月ごろ、関係人口というものをテーマにワークショップに参加してきた流れで、関係人口はどう形成されるのか、それによりどう地域に貢献されるのかなど広く本を読んだりしています。




ずっとその地域に住んでいる人、新しく移住してくる人、いろんな人がこれまでこれからも、それぞれの人生の中で関わる機会があるかと思います。
その中で、どうやってその地域のコミュニティが形成されるのかなあと、きっかけってなんだろうって考えながらも、なんとなく地域のイベントや祭り、町内会の話し合いなどかなあと思っていました。

今回精霊船流しの準備から手伝わせていただく中で、少し分かった気がします。

まず、精霊船の船はある程度できたものが届きます。
その船にロウソクが入った傘をたくさん船につけて行って、最後に提灯を飾ると精霊船の出来上がりです。




この傘を精霊船につけていく作業が1人では絶対難しく、たくさんの方の協力が必要になります。
僕は地域の中で1番若かったので積極的に作業に取り組んだのですが、普段から仲良くさせてもらっているご家庭はもちろん、あまり顔を合わせない人同士や、新しく引っ越してきた方など、自然と手を取り合っている光景を見ることができ、地域で開催されるイベント自体も大事だけど、そのプロセスでコミュニティが形成されるきっかけになるんだと感じました。

今まで理論でしかなかったものを、実感できこれまでに感じたことのない精霊船流しを体験しました。

若者がどんどん減っている島原市でも、精霊船流しでは若者からお年寄りまで多くの方がお見えになります。
僕が感じたように、いろんな方で手を取り合い、自分の地域に対する愛着が育まれればいいなと感じました。

という、なんとな~くふわっと感じた8月15日でした。


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