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香港支局長の取材ノート

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新型コロナの影響もあって、デモの当時から国家安全維持法の施行後も、激変する香港の今を追い続ける日本メディアの記者はごくわずかだ。 そして取材できる空間が急激に狭まっていることを実… もっと読む
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記事一覧

【今の香港で起きていること⑧】“We Are Hong Kong” 香港から日本へ問いかけること

1年前、国家安全維持法の施行を前に林鄭月娥行政長官は「法律が影響を与えるのはごく一部の人…

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【今の香港で起きていること⑦】「何をしても親中派が勝つ選挙」それは”儀式”なのか

日本で衆議院選挙が行われた10月末。香港では選挙戦がスタートした。議会にあたる「立法会」の…

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【今の香港で起きていること⑥】”愛国者”しか議員になれない あの民主化の熱狂から…

7月初めに香港の複数のメディアが「約230人の区議会議員の資格が剥奪され、議員報酬の返還を…

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【今の香港で起きていること⑤】多くの市民から「ありがとう」と言われた新聞があった

6月23日夕方、私は、土砂降りの雨の中を工業団地の中にある「リンゴ日報」の本社に向かってい…

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【今の香港で起きていること④】「大好きな香港」を捨てて旅立つ彼女を見送り涙が止ま…

香港では「どこに移住するのがいいか」という話題で持ちきりだ。初めて会った人に「日本に移住…

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【今の香港で起きていること③】裁判という舞台で共に闘う“共演者”たち

裁判所から被告たちが護送される車両に向かって多くの若者らがかけより、スマホのライトをかざ…

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【今の香港で起きていること②】蒸し暑い拘置所で彼女は「敗北」をどう受け止めたのか

多くの市民がスマホをかざして行進したことし6月4日の”無言のデモ“から1週間後、香港で一番大きな西九龍裁判所に、再び鄒幸彤さんの姿があった。 鄒さんなど「支連会(香港市民支援愛国民主運動連合会)」のメンバーは、去年の6月4日にも天安門事件の犠牲者を追悼しようと大勢の市民が集まったことを巡って、無許可の集会を組織した罪などに問われていた。 (前回の記事はこちら) 数十台のカメラが取り囲む中で、鄒さんは訴えた。 鄒さんはまったくぶれていなかった。1年前に比べて政府の取り締

【今の香港で起きていること①】規制と統制が進む香港でも市民たちはスマホを掲げて行…

「これで言い渡しを終わります」 裁判長の事務的な判決が言い終わるやいなや、傍聴席から 「…

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