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~おうちで美髪改善~ 艶髪だけでなく頭皮の健康維持の役割も果たすドライヤー

こんにちは。
恵比寿のサロンでフリーランスヘアデザイナーとして活動しているナカセコミユキです。

毎日の髪のお手入れこそが、美髪をつくる重要なベースとなります。シャンプーやトリートメント、ドライヤーが毎日の食事だと仮定すると、美容室で施術するスペシャルケアはサプリのようなもの。

おうちでできる美髪改善として、やってあげた方が良い事はたくさんありますが、急にすべての事を気にして習慣化するのは、なかなかの気合が必要です。

+αのお手入れを長続きさせるために必要なのは、無理して頑張る事よりも、できそうな事をコツコツと続けていけるクセをつける事です。美容師さんにいろいろと教えてもらった事の中から、たったひとつだけでも実行してみる事で、何かが変わるはずなんです。

何事も「○○しなきゃ」はストレスになりやすいので、「○○してみよう」くらいの感じが理想的だと思います。

最近では、特別な技術でドライヤーの風自体にトリートメント効果を持たせるような、高価なドライヤーも発売されていますが、そのように特別なものを使わなくても、いつものドライヤーである程度の艶髪にまでは仕上げる事が可能なんです。

\おうちで艶髪改善/ ドライヤーの機能を使いこなそう

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ひと昔前のドライヤーは、風量が弱く温風の温度が高いといったものが目立っていましたが、ここ最近では、そのような商品をあまり見かけなくなってきましたよね。マイナスイオンの出る低温ドライヤーといったものにも注目が高まっているようです。

一般的によく使われているドライヤーは、温風の強さが2段階で調整できて、温風よりはかなり風量の弱い冷風の出る機能(SETと表記されている場合もあります)を搭載しています。

それではいったい、このそれぞれの機能をどのように使い分けてあげれば、ドライヤーのパフォーマンスを最大限に引き出せるのでしょうか。そして、ドライヤーで乾かした方が頭皮にも髪にもよいと言われる理由についてもご説明します。

\おうちで艶髪改善/ 自然乾燥すると頭皮や髪に何が起こるのか?

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「ドライヤーで乾かしてから寝ると、朝起きて寝癖があまりつかないから、やっぱり髪乾かしてから寝た方がいいよね!」って意見も、もちろん間違いではありません。しかし、美髪習慣の観点から、この認識には“ちょっと待った!”と言わせていただきます。

髪をドライヤーで乾かした方がいいと美容師が言うのには、髪や頭皮のコンディションを維持するための、もっと別の理由があります。健康な髪を育む頭皮のケアには、ドライヤーが必要不可欠なのです。

逆に、「ドライヤーを使うと、熱で頭皮や髪を傷めてしまうんじゃ?」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、間違った熱の当て方をしてしまうと、頭皮や髪のダメージを引き起こす原因になる場合もあります。

シャンプー後にしっかりとタオルで頭皮の水分を拭きとってあげても、平均10万本と言われている髪の毛が密集する地肌には、水分が残ってしまいます。そして、体温により蒸された頭皮は雑菌が繁殖する温床となってしまうのです。

短時間で乾くようなショートヘアの場合でも、ドライヤーを使ってきちんと乾かしてあげるほうが望ましいのはこのような理由があるからなんです。

また、濡れている時の髪は、とてもデリケートな状態です。キューティクルが浮き、開いている状態のままどんどん毛髪内部の水分まで蒸発してしまいますので、キューティクルをしっかり閉じてあげるためにも、ドライヤーという工程は必要なのです。

ドライヤーで乾かすのが面倒だからと、濡れたまま寝てしまう事により、摩擦でキューティクルがめくれあがったり、はがれてしまったりと取り返しのつかない事が起きてしまいます。濡れたまま髪を結わくと、きつくテンションのかかった部分が折れてしまい、戻らなくなってしまう事もあります。こうなってしまうと、いくら高額なトリートメントをしてあげても、髪は元の状態には戻ってくれません。

髪は生きていない細胞なので、再生する事は出来ないのです。守り続ける事こそがヘアケアの真髄なのです。

\おうちで艶髪改善/ ドライヤーをかける順序

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ドライヤーをかける時、どこから先に風を当てますか?真っ先に乾かすべき部分は頭皮、髪の根元部分です。

ロングヘアの方だと、毛先にしずくが集まるからといった理由で、毛先からドライヤーをかけるという方もいらっしゃいますが、毛先は髪の中で最もダメージを受けやすく、毛髪内部の乾燥が進んでいる部分です。これは、髪の毛が死んだ細胞である以上どうしようもない事で、外から補ったり保護してあげたりといったお手入れを続けてあげないと守り切れません。

根元を乾かしているうちに届く風で、毛先の方もどんどん乾いていきます。最後の最後で乾ききらなかった場合だけ、毛先にドライヤーを当てるようにしてあげるとよいです。

ドライヤーは10~15cmほど離して使ってあげると、毛髪に熱ダメージを与えず効率よく乾かす事ができます。ドライヤーは熱で乾かすものといった認識をお持ちでしたら、風で髪を乾かすものといった認識に上書きをお願いします!

この10~15cmの距離を保って風を当ててあげると、はじめは手ごたえが感じられず、もどかしい思いをするかもしれません。しかし、結果としては、頭の形を伝って広範囲に風がいきわたるため、全体を早く乾かす事ができるんです。ぜひ試してみてくださいね。

\おうちで艶髪改善/ ハンドブローの効果

基本的に自分のお客さまは、巻き髪をされる方以外ハンドブローで仕上げてお帰ししています。もちろん、表面の艶出し程度にブローをする場合があるのですが、ほぼほぼハンドブローのみです。

なぜならば、再現性を重視しているため、毎日お客さまが自分でスタイリングされている方法で仕上げる必要があるからです。ブラシで毎日ブローします!といったお客様があまりいらっしゃらないのもありますが、手は自在に扱う事のできる優れたツールなので、使い方次第でいろんなことができちゃいます。

髪が見た目には乾いていて、でも触るとまだ乾ききっていない、そのタイミングがハンドブローをはじめるタイミングです。毛流れを整える目的だけでなく、乾かす事で閉じていくキューティクルのキメを整え、ツヤのある仕上がりを目指して、程よくテンションを加えながらハンドブローを行い、形を整えます。

\おうちで艶髪改善/  仕上げは冷風でしっかり固定

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ハンドブローでしっかりと整えながら乾かしたら、その後に冷風に切り替え、仕上げのハンドブローを行います。冷風を当てる事で、しっかりとキューティクルが閉じて固定され、仕上がりに艶が出ます。

今回お話ししたドライヤーの工程で、何かひとつでも「これならできそう」と思ったものから、艶髪改善習慣をはじめてみてはいかがでしょうか。


アウトバストリートメントのヘアオイルなどをつけるタイミングでも、仕上がりの質感に差が出ますので、続きはまた次の機会にお話ししますね。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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