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紙エプロンをつけないのは自意識過剰だから

割引あり

 ラーメン屋で「紙エプロンいりますか?」と聞かれた時、かなり凛々しい顔で「いりません。」と答えるようにしている。

 服に飛ばないくらい麺を啜るのがうまいからではない。根暗だから黒い服ばかり着ているからではない。なんとなく、ラーメン屋で紙エプロンを使いたくないのだ。使いたくないというか使う人間になりたくないのだ。なんでそんなことを思うのか、その原因は一体なんなのか。見栄なのか、面倒なのか、はたまた愛なのか。今から熟考してみる。豚骨スープのように。

 最近の私は物事をなんとなくで捉えていて、言語化をサボる癖がある。この紙エプロンをつけないのも、なんとなく、つけない方がいいと思っている。でもそのようななんとなくの思考を掘り下げることによって自己理解に繋がり、自己プロデュース能力が高まり、仕事の幅は広がり、この貧乏生活から抜け出せるのではないかとそう思っているのである。暇が突き抜けている。

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