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Words to live in me

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秋と星屑

秋と星屑

言葉の響きや気持ちのあれこれ
私と君の事を足元に落ちた花が
優しい匂いと記憶の中で
キラキラした星屑に例えてみた
でも記憶は記憶
改竄されて美しくなってしまう
私と君はいつか忘れてあれこれ
秋の日のさよならをした記憶を
失いたく無い言葉は
知らない間に嘘と本当が混じり合う
あれこれに秋の日に

20161102★nicair

愛すべきもの
なんとなくこの世が分かって来た
大好きな物に囲まれて
暮らす幸せ
たくさんの書物
たくさんの緑
たくさんの友達
きっと全てが全て
偶然や必然と言う
綺麗事ではなく、
私の好きな音楽
私の好きな絵本
私の好きな色
その全てが繋がると
私になる
私のルーツ

雲の切れ間から

雲の切れ間から

世界はきっと私に優しい
その隙に私は立っていて、
幼い頃を思い出すそんなお話

昭和と平成を跨ぐ頃
私はどこにいても
何かと人から嫌われて
人でない何かと喋る悲しい子供だった
先生からは
「少しでも友達を作りなさい」
と言われて、
友達を作り連れて行くと
先生は「何?」と顔をする
ただ私は友達を紹介して、
先生に言われた通り友達を作りましたと業務的に見せて、よかったねと言って欲しかっただけなのに

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狭く広がる世界では

狭く広がる世界では



新しい未来日記
私随分と大人になった
本当に本当
今まで通りに生きて居たら
きっと明後日には
死にたくなってる
私随分と大人になった
笑わないで笑うけど
私の居る場所が定またった
36年かかったけど
手を広げて私の中の
体の一部分と一部分が共有出来た
笑っちゃう本当に本当
私随分と大人になった
だから今と昔と未来が見えて
新しい未来日記が更新する
長く果てない空回り
辿り着いたから分かった事

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神様へ

神様へ

拝見神様
もう金輪際あなたの声を忘れます
だけど目を瞑るたび鮮明に蘇る
あの日の夏の暑さと海の中で
あなたの手と手が交わった瞬間
それがどうにも消えません
拝見神様
申し訳ありませんが
生きて行くにあたって潤いは必要不可欠
世界とか永遠とかどうでもいいし
愛の無いSEXも面倒です。
拝啓神様
人生にはもう戻らない大切な時間があり
それを卒業出来ず、幸せな時間に浸り
あぁなんかもっともっと違う日々が

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☆12月24日☆

☆12月24日☆



12月24日
私はこのまま36歳のクリスマスイブを
何も考えないままで過ごしてしまう
ここ最近は偽物のサンタクロースが
街を闊歩して本当のサンタクロースは
なかなか見る事が難しい世知辛い世界
大人になると完全に消えてしまう
サンタクロースの存在は
大人に成りきれない私にとって
12月24日、25日には大切な存在だ
今日世界が平和なのも
今日自分が平和なのも
消えないサンタクロースが
贈り物をく

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拝啓、僕

拝啓、僕

拝啓、僕
僕という存在を知ってから
何年経つかな?
モヤモヤとした自分の存在疲れて
今の僕が存在する
僕は僕で私だった私が一番嫌いで
今に至る
拝啓、僕
心の中と身体の中が一致しないんだ
それが私でそれが僕
でも胸は大きくなるし月のものもくる
だからしんどくなってしまう
僕は僕の成り立ちが最近理解出来た
私は私の成長が最近理解出来た
私は僕で僕は私で
でも面倒だから私を消した
だから今の僕は本来

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さよならハピネス

さよならハピネス

さよならハピネス

みんな望んで種を付けるわけじゃない
別に望んでいる場所なんて初めから
誰一人として無いだろう
ただ不時着したのが貴女の母体で
そこへ見送り出してくれたのが
生きのいい貴方の精子

2人は結ばれお腹に当て
一瞬の幸せを共有している
優しくなって誰もが笑う
両手には生と死と共存する
それがどちらに傾くのか
わからないが一瞬の驚きと絶望で
この種は花を咲かせないまま
涙と一緒に流れて

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贅沢な選択

贅沢な選択

ありがとう神様
ごめんね神様
こんなに大きくなった僕を見て
神様あなたはどう思った
闇の中から光に出てきた僕に
神様あなたがくれたものがすべて
恋人 愛 憎しみ
愛のないセックスばかりしてきた僕それでもいいよと言ってくれる
あなたはきっと神様だった
恋人 愛 憎しみ
言葉のない叫びとともに
僕はあなたの本当愛を知って
その全てを
それをいろんなことで
使ってしまった僕は
きっとあなたから嫌われる

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15日の夜は

15日の夜は

15日の夜は真っ暗闇の海辺
日本海につく高速道路を走って
満天の星空を見上げ
15日の夜は真っ暗闇の海辺
ドロリとした空気が流れ
現実逃避して帰りにラーメンを食べて
現実に戻り我に返って笑い合う
20150816 nicair

光

鉄塔の光
見える街並み見下ろして
今居る場所のイメージを送る
夏の雲が闇の奥
今居る夜空を見上げて笑う
夏の夜に涼しさを求めて
ただ山に向けて走り出す
光の速さと風の音
鉄塔の光
夏の夜の街を見下ろして
20150805 nicair

ただ言葉を

ただ言葉を

ただ言葉を
忘れる前にして
毎日の流れ作業
言葉の力がないの
言葉の力があるの
品質の良い一言一句
品質の悪い一言一句
流して流して流れ作業
目を凝らして
考える言葉
感じてみる言葉
言葉を流して流して流して
私が忘れる前に
私の気持ちが無くなるまで
それは昼夜問わやってくる
ただ言葉を
20150730 nicair

君が幻

君が幻

僕らの夏服に
雨粒があたってじんわり
いきなりの雨粒でぬれて
夏なんだって笑う君の笑顔
僕らの時代は
あっと言う間に過ぎて行く
夕立ちみたい君は雨粒に
はしゃぐ姿はとても美しく
まるで君が幻
夏服が雨で濡れても君は
ただ笑うだけ ただ笑う
雨が止んだら君が消えて
雨が止んだら君が消えた
さよならの向こう側に
あるのは僕らの夏の日の
夕立ちみたいな恋だった
夏の日の君が幻

タイムラグ

タイムラグ

子宮からの入り口
見た事も無い
でもそこから
海が繋がって
ぷかりぷかりと顔出して
夜遅くの海と
真っ暗にした
お風呂に沈む
もちろん耳を塞いで
その時だ
沈むのは時間よりも
髪の毛が徐々に
沈む
タイムラグ
タイムラグ
その後に自分自身が沈む
子宮からの出口
ぴったりと粘り着いた
液体みたいな姿
練り合わせない
ドロドロの出口

…………でも大丈夫

貴女を綺麗にしてくれる
生ぬるい声

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