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「メタモルフォーゼの縁側」

知り合いでもなかった女子高生とおばあさんが、あるBL漫画を通じて
意気投合し、年齢も超えて友情を育んでいく物語。

なんといってもおばあちゃんが可愛い。キラキラしてる。
表紙の綺麗なイラストに惹かれてBL漫画と知らずに購入し、
初めて触れる世界に乙女になる純粋さ。

「おじいさん、ごめんなさいね。まだそっちにいけそうにないわ、うふふ」 

このセリフが可愛い。こんなおばあちゃんになりたい。

そんな喜怒哀楽を素直に出す、おばあちゃんに対して
大人しくて自分を出すのが苦手な女子高生。

この女子高生を芦田愛菜ちゃんが演じているんですが、
上手いとかそういう言葉ではないくらい自然、こういう高校生るよね、って感じ。

BL漫画という一見、偏見がありそうな趣味。
それを隠しながら卑屈になりぎみで過ごす高校生と
堂々と好きだとキラキラしながら話すおばあちゃん

2人が影響し合うわけなんだけど、
「自信をもって!」なんて直接的な説教がましいセリフもなく
高校生の悩みを知ってか知らずか、おばあちゃんの眼差しが優しい。
高校生も「よし!」ってここからスイッチ入りました!みたいな
はっきりしたラインがないのも私的には好み。

だって、実際、よし!と気合を入れてもまたすぐ心折れそうになったり
また頑張ろうって思える瞬間があったり、そうやって心揺らいで
成長していくものだと思うから。

わりとセリフが少なめの映画だと思うけど、
純粋に漫画について話すキラキラした2人にほんわかした気持ちになったり、
高校生の自信のないところに共感したり、応援したくなったり
色んな楽しめ方ができました。

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