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春を旅する

北国の長い冬が終わりました。

昨年の春は退職後のさまざまな手続きでバタバタだったので、今年は存分に春を味わうことにしました。

【早春のライズの釣り】

早春のライズ待ちの釣りはヤマメの大物が期待できる鬼怒川へ。2日間、ひたすらライズ(魚が水面上の虫を捕食する時の波紋)を待つ。
翌日、天気は急変し雪に。同じ場所に立ち続けたがライズは一度も起きず。一度も竿を振ることなく撤退す…。

【低山を登る】

釣りの帰途は関東の友人ふたりに声をかけて長瀞町の宝登山(ほどさん)へ。標高は497m。
山頂でカップ麺を食う習慣は30年以上続いている。もう誰も塩分濃度の高いスープを飲み干すことはしない。かといって山にスープを棄てるのはもってのほか。友人は粉末の固形化剤を持参していた。
こんな感じで固まる。燃えるゴミとして持ち帰り。
下山後は甘いものを求め喫茶店を探す。その名も「ラバーズカフェ」へ。若いカップルたちが談笑するなか、オジサン3人の登場で周辺の空気感は確かに変わった。

【低山縦走】

ゴルフ道具を売り払い、その代金でトレッキングポールを新調。電車で30分ほどの亘理駅から歩き、縦走コースに取りつく。ここは1,000kmにおよぶ「みちのく潮風トレイル」コースの一部でもある。
新緑の尾根を行く。今回は18kmを歩く。
太平洋をのぞむ深山(しんざん)山頂には東日本大震災の犠牲者を悼む鎮魂の鐘がある。海沿いの町に津波が押し寄せた。鐘を鳴らして追悼した。
我が人生初の自作弁当なり。次回はもっと美しく仕上げたい。


【花見散歩】

柴田町の「一目千本桜」を東北本線が走る。この時期だけ電車は減速してくれます。
今年はアジア系の観光客がちらほら。

【花見山】

福島駅に近い花見山へ。このあたりは花き農家が多く、春は一般人に敷地を開放している。
阿部さん宅の裏山はいろいろな花が咲き乱れていた。
桃源郷感が漂う。毎年訪れたい場所です。

【湯治と釣り】

宮沢賢治ゆかりの大沢温泉。自炊棟は2泊で7,
860円なり。
共同の自炊用キッチン。
年季の入ったマシンに10円を入れてレバーを回すとガスが使える。
お部屋。部屋鍵など無い牧歌的な自由さ。となりの部屋からお茶をすする音が聞こえます。
年季の入った天井を見ながら昼寝など。
歴史的建造物と言えそうな建物がいまだに現役というのは大変貴重なことではないでしょうか。長く続いて欲しい。
温泉地を流れる豊沢川。
今年初のヤマメ。なんとか一匹。

という訳で、

春の到来を存分に楽しみました。

5月はさらに北上を計画。
私の春の旅は、まだ続きます。

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