見出し画像

こんな理由で!?ラブライバーになった意外過ぎる経緯とは


「ラブライバー?周辺に迷惑を撒き散らす気持ち悪いオタク連中のことか…」
これは、私自身がラブライバーになる前に、ラブライバーに対して抱いていた偽らざる偏見である。
開口一番ラブライバーの悪口を言ってしまったが、これを読んだラブライバー諸兄はとりあえず落ち着いて欲しい。
冒頭にあるように、半ばラブライバーを見下していたような私が、いかにしてラブライバーとなったのかについて語るのが今回の主題である。
私自身もラブライバーとなった今、当然そのような偏見は持っていないので、どうか鼻息を荒くして脊髄反射で拳を振り下ろさないでいただきたい。


ラブライバーになるまで

ラブライブシリーズそのものについては、ラブライブのアニメが放映されていた平成25年頃から知っていた。
今でこそアイドルアニメの金字塔のような存在だが、当時は同じく二次元アイドルのメディアミックスプロジェクトであるアイドルマスターの方が人気も知名度も高かった。

アイマスは、スクールアイドルという学校所属のアイドルによるスポ根アニメであるラブライブとは全然違うのだが、当時の私はアイドルアニメという枠で括っていたため、勝手に「二番煎じ感」を感じていたのだ。

そもそもアイドル自体に興味や関心がなく、美少女が歌って踊るのを客席から眺めていることの何が楽しいのかと、随分と醒めた考え方をしていた。
そんな価値観の人間だったので、ラブライブをはじめとしてアイドルアニメ、アイドル系のコンテンツそのものに一切の関心が無かったのである。


唐可可

この子がラブライブスーパースターに出ていなければ、私は今こうしてラブライバーになっていなかった。
私がラブライブスーパースターを観ようと思ったのは、この中国人のスクールアイドルである唐可可ちゃんを観てみたかったからである。

画像を勝手に貼ると著作権的にNGなので、リンクを貼っておく。
ちなみにこの水着姿の可可ちゃんは、ご覧のとおり暴力的な可愛さを誇っており、公開されるやいなや瞬く間にラブライバー共を虜にしてしまった。
なんという罪作りなおなごだろう…

水着で話が飛んでしまったので元に戻すが、なぜこの子が居たからラブライブスーパースターを観たいと思ったか。
先にこんなリンクを貼ったことにより勘違いされるといけないので予め断っておくが、外見が好みで可愛かったからとか、この手の画像で劣情を催したとかいう卑猥な理由ではない。

一言で言えば、日本のアニメでリアルな中国人が描かれていると知り、劇中でいかなる描写がされているのか確認したかったからである。
そもそも日本のアニメにおける中国人のキャラクターというのは、語尾にやたらと「アル」を付け、髪型はお団子で、服装はチャイナドレスというような、言わばお約束のようなステレオタイプな中国人が多かった。
しかし、ラブライブスーパースターに登場する中国人のキャラクターは、このような日本におけるステレオタイプな中国人像ではなく、現代の中国人の特徴を捉えたリアルな中国人として描かれているという情報を目にしたのだ。
そして、私にそのような興味関心を抱かせるに至った件のツイートを紹介しよう。

まさかの中華人民共和国駐大阪総領事館の公式アカウントによるツイートだったのだ。
ラブライブ公式からの広告や宣伝でも無ければ、ファン(ラブライバー)による二次創作活動でもなく、まさかの公的機関(それも外国政府)の宣伝がきっかけでラブライブシリーズに足を踏み入れたわけである。

劇中での現代中国人としての描写もさながら、キャストとして可可ちゃんの設定と同じ上海人であるLiyuuを起用しており、ラブライブ運営のこだわりが感じられる。
むしろ、この唐可可というキャラクターそのものが、キャストにLiyuuを起用することを前提として設定されていたのだろう。
中国や韓国と言った隣国でも日本のアニメは人気があり、特に中国は圧倒的な人口と大きな市場がある。そこで中国人のファンがより親近感を感じられるように、中国人が演じる中国人キャラクターを登場させた。
このような起用の仕方は、ラブライブ運営の中国市場に対する力の入れ方が格別大きいことの証左だといえよう。

こんな事を考えながらラブライブスーパースターを観始めたわけだが、劇中で中国人がどのように描写されているかの部分だけ観終わったら、さっさと視聴を打ち切るつもりでいた
元々ラブライブが好きなわけでもなければ興味もなく、ラブライバーに対しては嫌悪感すらあったため、アニメとしての面白さについては期待値ゼロで観ていたわけである。


Tiny Stars

アニメは3話まで観てから判断しろと言うが、ラブライブスーパースターの第3話はまさに珠玉の出来であった。

唐可可ちゃんを観るためだけに観始めたラブライブスーパースターだったが、第1話からアニメとして純粋に面白くて見入ってしまった。
とはいえ、この段階ではまだ全話観ようという強い意志はなく、しばらく可可ちゃんを観ていようといった程度の心持ちだった。
そんな心境を一変させたのが、第3話「クーカー」における挿入歌「Tiny Stars」だったのだ。

ラブライブってすごいな…
今までラブライブに関心が無かった人間ですら本気でこんな感想を抱かされるほどの名曲であり、また劇中における演出も素晴らしく、まさに感動もひとしおであったと思う。
5人揃ってLiella!が結成に至り、二期生加入により都合9人となった現在にあっても未だに初期の即席ユニットであるクーカーに熱狂的なファンもいるのだが、そうした心情にも共感できるというものだ。

また、全般的に作画が相当高品質であり、特にOP映像を含めた3DCGのライブシーンの出来栄えが非常に良い。
このあたりは、さすが大手のサンライズといった具合だろう。

ともあれ、この話を境に視聴するペースが加速し、結局全話観てしまったわけである。


いかがだったろうか。
これが、ラブライブとラブライバーに偏見を持っていた人間が、見事にラブライバーへとクラスチェンジした経緯である。
私のような元々アニメファンだった人間はまだしも、非アニメファン層で美少女アニメに嫌悪感や偏見を持っている人でも、ラブライブを観てみると意外とその魅力に取り憑かれてしまう例は意外と多いそうだ。

男子高校生によるスポーツ漫画をかわいいJKとアイドル活動に置き換えただけで、本質的にはスポ根アニメであるという評価は各所で目にする。
夢を抱くも挫折を味わい、知恵や努力で克服してハッピーエンドを迎える。
泥臭くも王道な展開が我々の心を打って止まないのだろう。

今回はラブライブスーパースターを観てラブライバーとなり、ラブライブシリーズに足を踏み入れた所までを書いた。
そこからラブライブスーパースター以外のシリーズにも興味関心を抱き、現地でライブ参加するまでに至った経緯についても書き連ねたいところではあるが、これ以上この記事で紙幅を割くのは冗長になるので、次の記事で書きたいと思う。

最後に、この記事を読んでくれた非ラブライバーの方々には、騙されたと思ってラブライブを一度観てほしいと思う。
そして、同じく記事を読んでくれたラブライバー諸兄には、冒頭の悪口でキレて拳を振り下ろすことなく、最後まで読んでくれた事に謝意を示したいと思う

キレていないと信じている。


この記事が参加している募集

自己紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?