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【詩】シンプルさにあこがれて


あれもこれもと
したいことは次から次へと湧いてくる

だけど
この手はひとりぶん

僕は人知を超えた特殊な逸材ではないから
ひとりぶん以上のことはできない


僕は僕が手を使ってできることをするだけだ

この手で出来ることをひとつずつ

穏やかな心と優しさを携えて
無駄なものを持たずに軽く


公園のベンチに座って
そんなことを思っていたら
目の前に小さなセキレイが歩いてきた


”余裕のある心で優しくいなよ”


しっぽを振りながら
ご機嫌にセキレイは歩いていった
自分以上でも以下でもないままに



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