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スノーボール

6歳の姪とスノーボールを作る。
小麦粉ではなく、アーモンドプードルは入れなくて米粉と片栗粉、砂糖きびと米油というとてもシンプルなものだ。クッキーよりも油が少ないので、姪の小さな手ではポロポロ崩れた成形がままならない。

けれどスマホで何を見ているか分からない動画を無表情で眺めるよりは、不恰好なスノーボールの方が心に響いたようで、少々固めだったけれど美味しいね!と嬉しそうにニコニコしてくれた。

明日公園に持ってきてね。みんなと食べる。と、駄菓子を食べるとアレルギーで全身痒くなる姪は嬉しそうに言う。

日々の喜びはいつだってほんの少しでいいのだ。
お互いの心がふわりと混ざってどうかな?どうだろう?と相手の反応纏まる瞬間が幸せに繋がるのだ。

私は仕事を決めなければ!と焦っていてご飯を作っても美味しくなくて辛い時なんだけれど、固めのスノーボールでアレルギー持ちの姪が嬉しそうなのが、とても嬉しかった。

明日の朝は米粉のガトーショコラだ。
なんでも出来立てはそれなりに美味しいのさ。
それが小さな子だと何倍増しになる。

からが自分の腹から産んだ子だったらどうなのかしら?とかも頭をよぎる。いなかったらそもそも作らないね。

大袈裟な言葉で言うとあなたは私の太陽。
私の周りをキラキラと照らしてもくれるし、ジリジリと焼いてもくれる。
面倒くさいときも多々あるけど、やっぱり大切な光。

そばにいてくれてありがとう。
お母さんになれなくてごめんね。
これから、お母さんっぽくなるように適当にお菓子焼いてみるわ。


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