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寒い日本を脱出してベトナムでワーケーションしてみた@ニャチャン(移動編byGrab)

みなさんこんにちは!
私は今、寒い日本を脱出して、常夏のベトナムでワーケーションしています。場所はベトナムのニャチャンという街です。
このnoteでは、ベトナムのニャチャンでのワーケーションの様子をお伝えしたいと思います。
今回は、もはや東南アジア旅行の必須アイテムとなったGrabを使った移動方法を中心にお伝えしたいと思います。

Grabって何?

皆さんの中には、「Gra」って何?と思っている方もいらっしゃると思います。簡単にご紹介すると、東南アジア版のUberです。今、日本の政治の世界でも話題になっている”ライドシェアー”の一種です。またコロナ禍のステイホームで日本でもお馴染みになった”UberEats”のようなフードデリバリーもやっています。
本社はシンガポールにあります。Uberのパクリですが、現在東南アジアでは、Uberを凌いでライドシェアーの主力になっています。数年前にはUberの東南アジアビジネスを買収してもいます。
今、ベトナムでは観光客などの移動は、ほぼGrab一択になりつつあります。ベトナム観光で今まで頭の痛い問題だった”ぼったくりタクシー”などの問題が一気に解消してしましました。使いこなすのには対象の事前準備が必要ですが、このGrabはベトナム旅行におけるゲームチェンジャーと言っても言い過ぎではありません。

ライドシェアー革命

今まで海外旅行、特に東南アジアでは、タクシーが一種の鬼門でした。
言葉の通じない外国で、行き先をドライバーに伝えるのに四苦八苦した経験は多くの人がしていると思います。
英語が通じるはずのアメリカでさえ、こちらの発音が悪いせいなのか、はたまたインド訛りの英語でまくしたてる移民してきたばかりにしか見えないインド人のタクシータクシードライバーが問題なのか、行き先を伝えるのに四苦八苦した経験のある人は多いと思います。
ましてや多くのドライバーが英語を全く話せない東南アジアなら猶更です。ベトナム語はアルファベット表記なのでまだ何とか借りますが、地名があのニョロニョロ文字のタイになるともうお手上げ状態でした。
またメーターを回さない。わざと遠回りするなど、海外旅行の際に直面する悪徳ぼったくりタクシーにかかわる苦労話は尽きません。

しかしついにこの苦労や心配から解放される時が来ました。UberやGrabを利用した方なら分かると思いますが、そもそもドライバーに行き先を伝える必要がないのです。必要なのは、スマホのアプリ上で乗車位置と行き先をクリックするだけです。
さらに事前にクレジットカードをアプリに登録しておけば、現金の受け渡しもありません。そう現金が要らないのです。極端な話をすると凌駕する必要もありません。
まさに革命的とは、このことではないでしょうか?

しかもタイやベトナムなど多くの国では、普通のタクシーよりGrabで車を呼んだ方が、ピカピカの新車の巨大SVUが来たりして、お大名気分を味わえたりします。しかも料金は格安です。
私も移動があるたびにGrabを利用していますが、一日に何回も乗っても1000円行きません。

Grabを使いこなす

この今までの海外旅行の常識を一変させるゲームチェンジャーとも言えるGrabですが、うまく利用するためには、いくつかの準備が必要です。

事前にインストール

一番大事なことは、日本にいる間にGrabをダウンロードしてスマホに事前にインストールしておくことです。
当然、アカウントも開設して電話番号の認証も済ませておきましょう。

クレジットカードを事前登録

インストールとアカウント登録が済んだら、次はクレカの登録です。現地で現金なしで利用できるのは、便利なだけでなく、現金を持ち歩く余計なリスクを減らせることによる安全対策にもなります。
学生さんなどでクレカを持っていない人の場合には、銀行のデビットカードなら学生でも申し込み可能です。今回私は、クレカに加えて敢えてVISAのデビッドを使っていますが、クレカと同じように使えています。

場所の事前登録

事前準備としてGrabのインストールとクレカの登録までは済ませておく人が多いと思いますが、もう一つやっておいた方がいいことがあります。それは、乗車位置と行き先の事前登録です。
例えば利用する空港の乗車位置や、泊まる予定のホテルなどを事前に登録しておけば、現地で迷子になった際にも、Grabカーさえ捕まれば、なんとかホテルまでは帰り着くことが出来ます。
同じように、訪れる予定の先や、気になるレストランなどを事前に登録しておけば、いちいちアプリの地図上で指定しなくても、リストから選択することで一発で行き先を指定できます。
場所の保存は、Grabのアプリの場合、画面右下の「アカウント」>保存済みの場所>画面一番下の「+新しく追加する」の画面で出来ます。
一番上の検索で住所を入力すれば可能です。
グーグルマップなどで事前に住所を検索しておいて、コピペすれば簡単に場所を登録できます。また空港や大きなホテルなどの場合には、リストに「Drop Pointo」などと選択肢が出てくる場合も多いようです。
行きたいレストランなどは事前にGoogleマップで調べて住所を登録しておけば一発で移動できます。

空港の乗車場所に注意

今回ベトナムでGrabを利用していて、一つだけトリッキーだったのが、空港での乗車場所です。どうやら空港内は、既存のタクシー会社の縄張りらしく、到着出口でのGrabのピックアップは認められていないようです。
ホーチミンのタンソンニャット空港が有名ですが、ニャチャンの玄関口であるカムラン空港でも、到着口での乗車は出来ませんでした。ドライバーと車は、空港の到着口から道路を渡った先にある駐車場で待っていました。

地元の社会構造まで変えつつある?

旅行者にとっては正に天の恵みともいえるGrabですが、現地の人たちにも様々な影響をおぼよしています。その一つが搾取の撲滅です。

搾取されてきたタクシードライバー

今までタイやベトナムなどでは、タクシードライバーは低賃金で有名でした、これは、タクシー営業許可証を保有するる企業が、自動車をドライバーに貸し出す形態だったためのようです。会社には定額のレンタル代が収入となる反面、タクシードライバーは完全自営で収入が不安定になりがちです。勢い完全歩合のタクシードライバーは、事情の分からない外国人をターゲットに、隙を見てはボッタくり行為に走りがちでした。さらに営業免許付のタクシーを保有している企業は、警察や役所と結びつきタクシードライバーを搾取してきたそうです。ボッタくりタクシーもやりたくてやっていたのではないのです。

善人が報われる評価社会へ

しかしGrabの登場でこの利権構造が完全にひっくり返りつつあるようです。特に個人旅行客の場合は、タクシーを忌避する傾向が顕著になっています。まさにGrabが社会変革の原動力になりつつあるといっても過言ではないようです。地元のタクシー会社の中抜き構造が骨抜きになる可能性があります。
またネットオークションと同じ構造ですが、GrabのようなITを利用したサービスの場合、ジュライ型の”やり逃げ”が出来なくなります。タクシーの利用記録がしっかり残り、他のユーザーが参照可能になります。いわゆる”星”、”レーティング”がつくため、今までのようにその場限りの利益を追求し、ボッタくりに走るメリットがなくなりつつあります。むしろ”星”の数が多い方が、他の評価の低い車より高い値段でオファー可能になります。ライドシェアーに関するこの評価システムは、社会全体の価値体系全体を革新する可能性さえあります。「善人が報われる社会」になるのです。ある意味恐ろしいですね。

二周遅れの日本

日本以外のアジア諸国では、今猛烈な勢いで社会のIT化が進んでいます。その象徴がGrabです。翻って、わが国日本ではやっとライドシェアー解禁が話し合われている状況です。Ubarイーツの配達員も相変わらずチャリンコでデリバリーしています。多大な可能性を秘めたこのライドシェアーを日本で全く利用できないというのは理解に苦しみます。
日本は、少なくともこの面ではベトナムなど東南アジアに完全に置いておかれていますね。
(続編へ続く)

続編では、「グルメ」「リモートワーク」「街の様子」「韓国人タウン」「ロシア人」「ベトナム人ってどんな感じ」などをお送りする予定です。登録してお待ちください。


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