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定年というキーワード

サラリーマンは、このキーワードに取り憑かれていると思います。

なぜ、気になるのでしょう。

本人が、自分の言葉で説明できる解決をしていないからです。

中高年は、人生後半の長旅に向けて、年金をベースにした老後の生活費を計画して、成りたい自分になる準備をする歳です。

年金の支給が、65歳からとなったので、誰もが、定年60歳以降の5年間働き続けて65歳を迎えたいと考えます。

また、2023年4月に年金の繰り下げ受給開始年齢が75歳まで延長され、高齢者の働く意欲が高くなりました。
繰り下げによって年金額が月々0.7%増額、最大120ヶ月分84%が増額され、死ぬまで受給できる仕掛けです。

楽観的でいると、60歳から年金受給開始までの空白期間の生活費を確保することについて、重要なことを検討せず、下らない話だけで時間を無駄遣いし、仕舞には時間が足りなくなるというパーキンソンの法則が働き、なんの対策もないまま定年の日を迎え、慌てることになります。

長旅の準備を早くから始めるメリットは、注意力や好奇心が働くので知識やスキルが豊富になることです。

自分だけは大丈夫と思っている人がいますが、正常性バイアスの危険があります。現状に満足し、危機感がないので、何もしないことが習慣になって、身動きが取れないのです。


定年で困る人は、本人だけです。会社側は、給料を下げることができて、不要者を排除して入れ替えることができる機会です。会社が有用と評価している人材は数パーセントです。

中高年の事務系や頭脳系の職探しは、経験では補えない先進の知識やスキルが必要なので、厳しく考えることが現実的です。今勉強している若い世代はCP操作に長け、フラットな新しい会話術を身に付けて、情報に対する目や耳にスピードがあります。

中高年の長生きリスクには、学び直しが必須です。過去の経験では社会参加できないほど変化しています。

例えば、私事ですが、元気なので長生きリスクに備えて70歳になってから生きる意味が欲しくなり、悠々自適を辞めて、社会貢献できる国家資格を取得しました。一筋に徹底して勉強することで習慣が付き、頭の働きが若返りました。頭は、筋肉と同じで鍛えれば使えるように良くなります。

頭は、心に従う立て付けになっているので、心が決まっている限り、頭は努力家としての習慣を重ねます。
 
年齢のハンデは、「朱に染まれば朱くなる」の諺で、自分の好きな色の若い仲間に入ることで楽しめますので、習慣を続けることができます。

定年というキーワードを不安に感じるのは、自分は大丈夫と思い込んでいる潜在意識に対して顕在意識が感じている危機感です。

抜け出すための助走期間と高い目標に向かうことによって解決できます。

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