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偉人の生活習慣を真似て生きる

72歳。人生の残りをどのように生きようか。二つのケースで自分に提案した。 
消化ゲームとして日々あるがままに生きる方法。だまっていても時間は消費されて行くので、なにも考える必要も無い。実際66歳から70歳までは非生産年齢として見做し、そうして生きていた。「塞翁が馬」といって自分を慰めていた。
 
対極の生き方に、ベンジャミン・フランクリンがいることを自伝書で知った。

1706年生まれ。多様な人生を送り84歳で没した。貧しい出自から印刷工場で身を起こし、雷が電気であることを証明した科学者であり、文筆家であり、外交官で政治家。アメリカ独立戦争の勝利を導き、「独立宣言」「米仏同盟条約」「対英講和条約」「連邦憲法」の四つに署名した唯一の人。アメリカの骨組を造った建国の父といわれている。
 
自伝書によれば、若い頃から神に命じられているとする宿命的な使命感を持って、「神は存在するということ、その神がこの世を創造し、自らの摂理に従って世界を治めておられること、人間の霊魂は永遠不滅であること、そして現世ないし来世で、あらゆる罪は罰せられ、あらゆる徳行は報いられること、そうした点に関しては一度も疑問をいだいたことはなかった」渡邊利雄「フランクリン自伝」(中央公論(社)とある。
 
宗教の教えを信条とし、生活習慣にし、神から命じられた運命に生きて、守られていると信じている。
細部に神は宿るとして、最後までやり遂げる精神を持っている。正に「天は自ら助くる者を助く」を実践している。
 
自作の13の徳目を顕わし、習慣として身に付ける努力をしている。
13の徳目はWebで検索できるので省略。
 
僕が驚いたのは、その最後の徳目として「謙譲:キリストとソクラテスにみならうこと」である。
自伝書の記述を僕なりに解釈すると、最近、日本で流行しているアサーション技法のこと。
 
発端は、クエーカー教徒の人に傲慢に見えるといわれて、「他人の意見に真正面から反対したり、自分の意見をなにがなんでも押し通そうとする態度をいっさい慎むのを常とした。…私は『考えている』とか、『思っている』とか、『想像している』とか、あるいは『現在のところ私にはこのように思われる』といった言葉使いを用いることにしたのだ」とあった。
アサーション技法の教える「」メッセージのことを1750年前後に既に習慣としている。
 
ソクラテスとあるのは、「無知の知」を意味している、と思う。

ピタゴラスのことも自伝書にあり、「意味の無い言葉より沈黙の方が良い」の名言から拝借したと思われる。
 
僕は、困ったときの神頼みで、普段は無神論者を装って来たがB.フランクリンの生活習慣を真似できるか、自問自答。

 質素は健康をもたらし、読書は人を育てる。

B.フランクリンのように「天は存在する。あらゆる徳行は報われる」と信じるたい。

自伝書にある13の徳目を生活習慣にする訓練を積む。

世の中に奉仕して孤独になることはないだろう。

自伝書を読み、自ずと生活習慣を改める行動変容があった。


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