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【偏食対策】①「食べさせる努力」をやめる

こんにちは。あい です。

このブログでは、「偏食児が絶対食べるレシピ」や「幼児に必要な栄養」の話ではありません。
我が子の偏食に背を向けたことで地獄を味わった私が
そこから這い上がった経験で学んだ「偏食児との向き合い方」

お話しします。

■この投稿で分かること

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我が子の偏食に「心の余裕を持って向き合うための【3つのやめること】」その1
「食べさせる努力をやめる」「食を見て、触って、楽しむ!」
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【食べさせる努力とは】
「細かく野菜を刻む」「とにかく複数のレシピにトライ」
「かわいいキャラクターの形をつくる」「具だくさんスープをつくる」
など。

【代わりに実施すること=解決方法】
STEP1. 見る
STEP2.触る(台所育児)
STEP3.自ら食べるのを待つ+家族がおいしそうに食べる

【この解決方法を上手に進めるPOINT】
「なりきり声掛け」で子どもの警戒心を解く

【結果】
自ら食べられなかったものが食べられるようになる!

【読んでほしい方】
我が子の偏食対策のためにたくさんのことを頑張ってきたけど
 努力が報われないママ
・そもそも何をしてよいか分からないママ
・忙しくて何もできないママ
・究極のずぼらママや料理が嫌い/苦手なママ

▼この結論にたどり着いた理由はこちらから(自己紹介)▼


我が子が食べない理由

お子さんの「小食」「偏食」などの「食べない」ことに
悩むママは多くいると思います。
そのためママたちはたくさんの工夫をしますよね。
ではそもそもなぜ食べないのか知るところから始めたいと思います。

山口健太郎さんの著作『食べない子が変わる魔法の言葉』に
そのヒントが書いてありました。


7つの食べない理由

子どもが食事の時に「苦手」と感じる理由は、大きく7つあるそうです。

子どもが「苦手」と感じる7つの理由

1.見た目

「いつもと違う」見た目であることで、食べる意欲がなくなる

2.味覚鈍麻(どんま)
特定の味付けや、調味料を使った濃い味(ふりかけをかけるなども)や
ジュースなどを好む

3.刺激
2と反対で、濃い味を嫌い、甘い味や薄味を好む

4.食感
「カリカリ」「パリパリ」を好み、「濡れたもの」
「ねっとりしたもの」を気持ち悪いと感じる

5.香り・風味
生魚や出汁の風味が強いお味噌汁などを苦手と感じる

6.飲み込みやすさ
トロトロした飲みやすいものを好み、
パサパサしたものや繊維質なものが嚙み切れず苦手

7.精神的な理由
親しい関係以外の人と食べると緊張したりと、
ストレス状態に陥り食事が進まない

山口健太郎『食べない子が変わる魔法の言葉』より

我が子の食べない理由

我が子もまさに拒否反応を示しているときは、
この7つの理由が当てはまっていました。

例えば4の食感でいうと、「フライドポテト」は、カリカリしているものは食べましたが、しなしなしているものは食べませんでした。
2の味覚鈍麻でいうと、「しらす」をのせたご飯は食べましたが、何ものせないご飯は食べない時期もありました。

特に幼児期は味覚も未発達ですので、決まったものしか食べず新しいものを食べようとしない、なんてことも多いと思います。
子どもの数だけ理由があるでしょうが、
大体この7つに当てはまってるはずです!


「食べさせる努力」を休もう

ただあまりにも決まったものしか食べないと
「栄養失調にならないか」と不安になりますよね。
そこで、ママたちはたくさんの「食べさせる努力」をしていると思います。

食べさせる努力とは

小食や偏食など、「食べない我が子」への対策として
一番最初に実施するのは「工夫」ではないでしょうか。
代表的なものはこんなものがあります!

食べない我が子への「食べさせる努力」

・野菜を細かく刻んでハンバーグなどに混ぜる
・キャラクターの形にしてみる
・具だくさんスープを作ってみる
・「偏食でも食べられる!」と書いてあるレシピを作ってみる
・子どもへの声掛けを工夫してみる

「なんとかして食べてもらう工夫」をママたちはしますよね。

努力の成れの果て

私もその一人でした。
ですがこれって・・・疲れる!!!!!!!
とにかく疲れるんですよ。めっちゃ刻まないかんし、
キャラクターとか作ってもブサイク・・・。
しかも食べます・・・?

ハンバーグに入れたら食べたというお子様もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ママが食べさせたいと思っていた対象物(例えば「にんじん」「ブロッコリー」「魚」とか)を食べるようになったでしょうか!?

ならんのです!泣

しかもいくら刻んで混ぜても食べない場合もあります!(←我が家はこれ)もちろん偏食児用のレシピ作っても、食べない!笑
はい、もうシンクに食べ残し叩きつけてやるー。(怒)
(私だけかも・・・笑)

「食べさせる努力をやめる」理由

「我が子にいろんなものを食べてほしい」一心で、
たくさん工夫をすることは大事です。
ですが、それで食べない子や、ママが疲れるんだったら

今すぐやめて!!!

(もちろんそれが趣味な方、苦でない方は続けてくださいね!)

なぜならば、ママがイライラしていると子供は不安です。
「食べなさい」というプレッシャーを感じるほど、子は食べないんです。

「食べさせる努力をやめる」べき人

特にこんな方は今すぐお休みしてください!

「食べさせる努力」をやめるべき人  心に余裕がないママ

あらゆる工夫をしているが食べない子のママ
・食べないとイライラしがちなママ
・「せっかく頑張ってあげたのに」と思ってしまうママ
・ワーママ、ワンオペでとにかく時間に追われているママ

まとめると、「心に余裕がないママ」です。
頑張れば頑張るほどドツボにハマります。
そしてイライラしたり、心のバランスが取れなくなります。

結果、子どもにママのイライラが伝わり余計食べなくなるんです・・・泣


解決方法=「食べさせる努力」の代わり

それならば、その努力、やめましょう!休もう!
その代わり、
ママ自身が「我が子と一緒に食を楽しむ」ことから再スタートしませんか!


STEP1. 見る

まず、食材を「見る」ところから再スタートをお勧めします。
考え見てください。

「はじめまして、こんにちは~」でいきなり抱き着いてくる人と
仲良くなりたいでしょうか・・・?

いや、無理ですね。
ぐいぐいこないでよ~と一歩引いちゃいます笑

食材も人と同じ。まずは相手を知ることが大事!
野菜だったらどんな形のものか見せてあげてください。
思ったより面白い反応をするかもしれません!

食材を「見る」方法

冷蔵庫の中身を子どもと一緒に見たり、食材を取り出して
「何か」会話をする

・スーパーでいろんな売り場に行き、「何か」を会話しながら買い物をする

スーパーについては、いろんなスーパーに行くのもおすすめです。

ちなみに我が家は週2で、それぞれ違うスーパーに通うようにしています!(土曜はAスーパー、水曜はBスーパー、たまに遠方のCスーパーというように)
「お菓子売り場」などの魔のエリアもありますのでお子さまによっては
スーパーは要注意ですね・・。

STEP2.触る

次に食材を触ってみましょう。

そこでチャレンジいただきたいのが「台所育児」です。

「台所育児」とは、
子どもと大人が一緒に台所で食事作りをすることによって、
「子どもの生きる力」を伸ばす手法のことです。
我が家では「平日の夕食時でもできるもの」として、
この内容で実践しています。

食材を「触る」方法 
= ワーママでも平日にできる台所育児(料理のお手伝い)

食材を洗う
・混ぜる!振る!
・盛り付ける!
・ハサミで切る!

▼「台所育児」の詳しい内容はこちら▼

特に2歳くらいからやってくる「お手伝いブーム」。
ぜひこのチャンスを生かして実施してみてください。

我が家では「お手伝いして~」とお願いすると
娘が張り切って台所にやってくるので、
「台所育児=料理のお手伝い」と捉えて実施しています。

といっても、包丁や鍋を使わせる必要はありません!

まずは我が家で実践しているような、
簡単な「食材を洗う」「手でちぎる」「塩を振る」程度でも
十分子どもは楽しく参加してくれます。

「料理上手でしょ~」と子どもが楽しく取り組めれば大成功!

STEP3.自ら食べるのを待つ+家族がおいしそうに食べる

そして最後は子ども自ら食べるのを待ちましょう!!!

「え・・・絶対食べないじゃん」と思うかもしれませんが、
意外に自ら食べたりするものです。

といっても「食べさせたい食材」は、子どもが食べなくても、
食卓に並べてご家族はおいしそうに食べることが大事です。

ここで、無理に「おいしいから食べてみる~?」
と言わなくても大丈夫。
「おいしいね~」と黙々と食べた方が、
「食べてみようかな~」と思わせやすかったりします。

【POINT】子どもが食材に興味を持つひと工夫

・「食べさせたい食材」は、子どもが食べなくても食卓には並べる

・「おいしいから食べてみる~?」と無理には誘わず、
家族が「おいしいね~」と黙々と食べる。


3つの解決方法を上手にサポートするための、もうひと工夫

ここまで解説した、子どもが「食材を見よう、触ろう、食べよう」を上手にサポートするための、もうひと工夫を紹介します。

「なりきり声掛け」

その名も「なりきり声掛け」です!!!
「食材」か「ぬいぐるみなどのお気に入りのもの」になりきって、
お喋りをしてください!!!

「えーそんなの絶対いやなんですけどー!」と思うかもしれませんが、
家なら誰も見てないから、試しにやってみて!笑

警戒心が解けるのか、ママが声掛けするより効果的です。
(まあ、ママ本人なんですけどね笑)

これは小学生くらいになると通用しないかもしれないですが・・・、
小さい子には問題なし!笑

【POINT】子どもが食材に興味を持つひと工夫

幼児の場合は、
「食材を喋らせる」と触ったり、食べたりすることもあります!
パペットを操作するときのように、ママが声のトーンをいつもと変えて、食材をお喋りさせてくださいね!

【声掛けの例】
■声掛け例【見る】

・食材「●●ちゃん/くん、こんにちは~●●だよ。よろしくね~!」
・食材「たくさん栄養が入っているから、
    お風邪なおしてあげられるよ~!」

■声掛け例【触る】
食材「●●ちゃん/くん タッチしよ~。」「私/ぼく、柔らかいんだよ~」
食材「お風呂入りたいな~。●●ちゃん/くん、洗ってくれる~?」
(食材洗浄時)

■声掛け例【食べる】
食材「●●ちゃん/くん、食べてみる~?」
食材「私/ぼく、シャキシャキなんだよ~。
(子どもの好きな触感など伝える)」
ぬいぐるみ「たーべちゃおう。おいしい~。●●ちゃん/くんも
食べてみる!?」

ちなみに現在4歳児の我が娘も、
「食べたくな~い」と言っているものも、
食材とお喋りをすると警戒心がとけるのか、
「触ったり」「食べたり」することもあります!

私が同じことを通常のトーンで言っても食べないのですが、
声のトーンを変えて食材やぬいぐるみをパペット替わりに
喋らせると食べるんですよね・・・。

(言ってることは同じなんだがな笑)

大人の心への効果も

実はこの声掛け、大人の心にも余裕を持たせるために大事なことです。
いつも通り「触ってみて」「食べてみて」というと、
どうにかして「触らせないと」「食べさせないと」と
肩に力が入りがちです。

ですが、
何かに「なりきる」ことで、
心を穏やかにして対応ができる気がしています。

これは食事の時だけではなく、他の場面でも応用できます。

我が家は休日も基本ワンオペなので、「ぬいぐるみ」は常に連れていき、
ぐずる娘にイライラしそうな私の代わりに、
優しくなぐさめたりできています。
(もはやぬいぐるみは家族。笑)

「なりきり」の心理的効果

実際に、「なりきり」は心理的な効果があるのか、
同じく「なりきり」の「パペット」の効果を調べてみました。

「パペット」の心理的効果

■なりきり側(大人)
①「ストレスの軽減」

直接言いにくいことでもパペットを介して話すことにより、本人のストレスが軽減されます。

受け取る側(子ども)
①「間接的伝達であるため受け入れやすい」

例えば子どもに注意をする場合、大人が直接言う場合と、パペットを介して言うのでは、子どもにとっては、後者の方が抵抗が少なく受け入れることができるそうです。

②「連帯感を感じ仲間としての会話が生まれる」
可愛いパペットは、子どもにとってはお友達。友達としての連帯感が生まれることで、仲間としての会話になります。そのため大人には言わないことでも、友達のパペットなら話せてしまうこともあるようです。

パペットの心理学的機能 | ブログ|日本パペットセラピー学会 (j-pta.net)

特に幼児には効果的なようなので、
ママの心の余裕を持つためにもぜひお試しください!


結果

では、「食べさせる」ための努力をやめた効果はあったのでしょうか。

「食べさせるための努力」をためた結果

■ママへの効果
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イライラが減った!

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「台所育児」は一見ハラハラドキドキでイライラしそうですが、私にとってはぐずりながら夕食を待たれている方がイライラしていました。
「なりきり声掛け」なども実施することで、心の余裕を持って料理から食事の時間を過ごせています。


■子どもへの効果
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食べられるものが増えた!
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我が子の場合は、「食べられるもの」が格段に増えました!
成長もあるかもしれませんが、特にお手伝いをすることでいろんな食材に興味を持ち、「自分で作ったものはおいしいから食べる!」と言って必ず食べています。

もし食べられない場合は無理強いをしませんが、「なりきり声掛け」をしてみると、案外食べたりしています。

そしてこれは母と娘の二人の変化ですが、
「料理・食事」時に格段に笑顔が増えました!

これまでは母のイライラが娘にも伝わっていたのでしょう・・・。
楽しく食事ができるようになったことが、一番のメリットでした。


ちなみに料理時に、火を使っていたり、自分の気持ちが焦ったり
疲れでイライラしているときは、
ダイニングテーブルで出来ることをお願いし、
台所には入らないようにお願いしています!

まとめ

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我が子の偏食に「心の余裕を持って向き合うための【3つのやめること】」その1
「食べさせる努力をやめる」「食を見て、触って、楽しむ!」
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【解決方法】

STEP1. 見る

STEP2.触る(台所育児)

STEP3.自ら食べるのを待つ+家族がおいしそうに食べる

【この解決方法を上手に進めるPOINT】

「なりきり声掛け」で子どもの警戒心を解く

「食べさせる」前に、まずは「見て、触って、待つ」ことを、
子どもの警戒心をとける声掛けをしながら促すことで、
食べられなかったものも自ら食べられるようになります。

ママ自身が心に余裕を持って、楽しく、
我が子の偏食に向き合っていきましょう!

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私と同じ悩みを抱えるママ・パパたちが、
少しでも毎日楽しく、生き生きと、我が子と過ごせますように。


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