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リーダーになった人の性格、リーダーになれる人の性格

リーダーになった人の性格、リーダーになれる人の性格
HMU保健医療大学の研究

「リーダーになるために生まれてきた」という言葉を耳にすることがあるが、本当なのだろうか?
生まれつきの性格でリーダーになるのなら、後天的に何かをするのは無駄になる

研究者はドイツの社会経済調査を使用して、リーダーとリーダーではない人(非リーダー)の性格を調べた
1984年~2018年の間にリーダーになった2683人(女性は36%)と非リーダー30980人(女性は51%)の合計33663人の性格を調べた

調べた性格特性は多く、性格診断の基本であるビッグファイブから始まり、コントロール感、自尊心、リスクテイク、他人を信頼するか、他人を許す傾向、などを調べた
※コントロール感は、自分の人生が自分の手腕によって思い通りになっているかどうか

分析の結果、リーダーになった人は、外交的で、開放的で、感情が安定していて、誠実で、リスクを取る傾向があり、コントロール感を持っており、他人を信頼する傾向が確認された
また、リーダーになった人は、リーダーになる5年前から外向性、開放性、リスクテイク、コントロール感が高くなっていた
性格が変化したからリーダーになったのか、それともリーダーになるから性格が変化したのか不明だが、性格を変えればリーダーに近づけるのは間違いなさそうだ
生まれつきのリーダーなんてのはいなかった

外交的な人は、他人に指示したり、チームのリーダーになると気分が上がります
指示を成功させる可能性も高いです
そのため、リーダー適性が◎です

ただし、リーダーになってから1年が経過する頃には外向性が下がっていた
他にも、リスクテイクと誠実性が下がっていた
どうやら、リーダーになることで仕事が変化したり、仕事の要求レベルが高くなることで社交に割く時間が減った
一度得た地位を失いたくないので、リスクも取らなくなった
リーダーになると複数のプロジェクトを兼任するので、一つ一つのプロジェクトに向き合う時間が減り、同時に誠実性も下がった
(開放性やコントロール感は維持されていた)

リーダーが失うものばかりかと言うとそうでもない
リーダーになって5年もすると自尊心が高くなっていた
成功、収入、地位がついてくるので自尊心が高くなっていた

男女でリーダーに違いが少しある
女性のリーダーは男性に比べて、コントロール感が低かった
女性はリーダーになる前と後で外向性が変化することはなかった

とにもかくにも、リーダーになりたければ、外向性や開放性を高めるのが吉
リーダーを任命する時は、外向性や開放性が高い人を選べば間違いないだろう

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参考文献
Longitudinal bidirectional associations between personality and becoming a leader
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1111/jopy.12719

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