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2022秋アニメ感想 後宮の鳥 第1話

ちょっと、全体的に作品を見て気になること。

後宮の烏で登場する、用語は中華圏の映画や小説に馴染みのある人は問題なく、楽しめるとおもうが、若干分かりにくい部分もある。
例えば、主人公の鳥妃(うい)は、本名が柳寿雪(りゅうじゅせつ)、娘娘(にゃんにゃん)と3つの呼ぶ名があり、特に最後の娘娘は、話の都合上、鳥妃の侍女になった九九(じうじう)が鳥妃様ではなく、中華圏で用いられる最上級の女性に対して使われる、尊称として娘娘(にゃんにゃん)と呼んでいるなど、予備知識が無い人は少し戸惑う部分もあるが、細かい設定が良い意味で、この作品を作り上げている。

※第1話 翡翠の耳飾り 前編


皇太后を討ち取ったことにより、廃太子であった高峻が夏王朝の皇帝となりました。そして後宮の奥深くに棲む烏妃と呼ばれる妃が住んでおり、高峻はここへ足を運びます。

烏妃(うひ)は、妃でありながら夜伽をしない特別な妃である。呪殺、祈祷、失せ物さがし、頼まれればなんでも請け負うが、会えば災いがあるとも言われている。後宮に住んでいるが詳しいことは誰も知らない謎めいた存在だ。夏王朝(かおうちょう)の皇帝・夏高峻(かこうしゅん)は、烏妃の住まう夜明宮へと足を踏み入れる。そこにいたのは漆黒の衣装をまとった美しい少女・柳寿雪(りゅうじゅせつ)であった。
鳥妃の所へ来た、高峻の目的とは、翡翠の耳飾りを差し出し、持ち主を探してほしいと依頼します。

ここから、二人の物語がはじまります。

少しネタバレすると、この翡翠の耳飾りには、幽鬼が憑りついていることが分かります。
幽鬼とは、鬼は中国では幽霊、死人の魂とされていて、この作品でも幽霊のことを指して使われていて、幽霊を調べる事を趣味の一つとしている、私はこれはどうなるのかを、食いついて視ていました。
物品などから、何かを探るにはサイコメトリーと言う、超能力が知られていますが

この作品は、鳥妃の花飾りを使った秘術が万能で、推理を働かせるヒント以上のものがこれで解決してしまうのですが、その翡翠の耳飾りにまつわる裏話が、切なくも悲しいのですが、それを美しく描いているのがこのアニメの最大の特徴で、第1話では、まだ、本当の真実は明らかにされていません。

第2話を見て、このアニメの良さが分かります。
今回はここまで、ともかく2話まで見て欲しいとおすすめします。

※後宮の烏の気なること、その2


ちなみに、鳥妃の正体(正確には、何に使えているのか)を、考えてしまいます。
神なのか、化鳥、妖怪なのかよく分かりません。
しっかり、ググると
烏妃というのは女神とされる烏蓮娘娘に代々仕えていた巫婆で、後継の烏妃を見つけるのが金鶏(星星)です。
女神らしいですね。

ですが、オープニングの姿を見ると、一見、ハーピーが思い浮かびましたが
ハーピーとは、ギリシア神話に登場する、登場する女面鳥身の伝説上の生物である。
オープニングの姿は鳥妃の姿は4枚の羽根が描かれており、羽根の色味や、異様な雰囲気を醸し出していて、一見女神に見えないので、もしやの、妖怪説もありなのかと。
中国の妖怪
※姑獲鳥(こかくちょう)中国の伝承上の鳥。
夜行遊女、鬼鳥、天帝少女、鬼鳥、乳母鳥、鬼車などとも呼ばれていた。
鬼神の一種で、人間の生命を奪う。夜間に飛行して幼児を害する怪鳥で、鳴く声は幼児のようと言われている。
※迦陵頻伽[かりょうびんが]極楽浄土に棲むという人面鳥身の生物です。 妙なる美声で仏法を説くといい、図像では笛などの楽器を手にした姿で表現される場合もあります。
とも違うようで、まだまだ、謎めいて面白い。

作品出て来る、金色の鶏、星星(しんしん)は、そのまま金鶏[きんけい]と呼ばれる妖怪が居て 山中や石、塚、橋の下、木の根元、神社の境内などに埋められた金の鶏がいて、元旦や節分になると鳴き声が聞こえてくるという伝説は日本各地に広く伝えられています。

もしくは、神社の神使(シンリ)と同じようなものかと思ったりします。
とまぁ、気になること、分からないことがあって、それが神秘性につながり、面白さが絶えず、ますます、娘娘に、虜になっています。

終わり


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