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パパが遺したもの

パパが大切にしていた巨峰の葉が芽を出して、小さな蕾をつけています。

パパが亡くなる前の年から、ずっと豊作で、亡くなってからも実をつけなかった年はないのです。小さな庭でぶどう狩りができます。

そこへいつからかツバメが来て巣を作り、子育てをし、昨年からは鳩夫婦も来て、子育てをします。

窓の外が動物園だよと、パパに話しかけます。

彼が遺したものは、どれも優しくて、温かい。彼が遺した2人の娘は、反抗期や受験、承認欲求など様々な成長段階を超えて、いつの日か、家族にとって温かい存在になるのかな。それは多分もう少し彼女達が成長してからかも。

いま、長女は受験にむけて、予備校に通い出しました。次女は反抗期真っ只中で、わたしのことが大嫌いになって、死ねとしょっちゅう言うけど、いつまでも元気がない私を、あっちの世界へ連れて行かれないように、手がかかる娘になってくれているのかもしれない。

パパ、あなたがいないと、なかなか大変で、いつもパパならなんと言ったかなと考えてしまいます。ダメな私も、いい調子の私も、変わらずに受け止めて支えてくれたのは、亡くなる日まで、ずっと変わらなかったね。

次はパパの病気の話をします。



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