フォローしませんか?
シェア
ノートによだれの水たまり。 どうやら寝落ちしてしまったらしい。 起き上がる肩に、毛布が掛け…
「娘が見つからないの。探さないと」 認知症が進行し、母はとうとう、私を娘とすら認識しなく…
大震災があったn年前、全財産をなげうって被災地に支援物資をとどけた。 お忍びでいったつも…
俺の帰宅を阻む、大・小・中。 玄関前に陣取っている雪だるま達は、家族を模しているらしい。 …
年越し蕎麦を啜りながら、液晶テレビの向こう側で熱唱する親友のことを思った。 かつては肩を…
“ 轟々と流れる大きな河から、水飛沫が、あがる。 水飛沫のうちの、ほんの一滴が、私。 …
恵さんのことは愛していたけれど、キスだけはなるべく避けてきた。 もう1回、もう1回してと、キリがなかったから。 でも今は後悔している。 あと1回だけでも、恵さんに触れたいと。 その願いは、もう一生、叶わない。
帰休兵である樹木優はぼんやりと、忌休日を過ごしていた。 すると1本の電話が入る。 「危急…
演者の仮面を被り、君は本性をさらけ出す。
「このチョコほんと美味しいっ!」 「ちょっと、今日食べ過ぎじゃない? 何、もう”あの日…
「もう泣くな、太一。 お前をイジメたやつらは、俺がやっつけてやったからよ」 未だべそ…
ゆっくり動けば太い線。 はやく動けば細い線。 視線認証アプリを用いて、私は、”私の…
『死にたい』にスキが付いた。死ねってか。
長らく会っていなかった友人から突然、メールが来た。 ”久しぶりに飯でも食いませんか? 高級焼き肉店、おごるぜ~” 高級、という響きに心が動きかけたが、仕事が忙しいと辞退した。 翌日友人は、線路に身投げした。