【小話】女子(川柳)会

「このチョコほんと美味しいっ!」

「ちょっと、今日食べ過ぎじゃない?
 何、もう”あの日”?」

「イエス。もう食べなきゃやっとれんわ」

「あー。でもそうだよね……」

「ここで一句。
 ”生理中 イライラ先か 食べすぎ先か”」

「……いや、めっちゃ字余りwww」

「でも分かるwwwんでデブッて悲しくなってまた食べるwww」

「なら私も一句。
 ”鍋でいい だったら君が 具材切れ”」

「それ! 私も思ったことある!」

「でしょ? きのう体調悪いって出前頼もうとしたらそう言われたのよ!?
 ”出前高いし、具材ぶった切って煮るだけだし簡単でしょ?”ですって!
 こっちはそれすら儘ならない状態なのにさ!
 そんなに簡単ならお前がやれっての!!」

「私真夏のそうめんで同じこと思ったわ!」

「便乗して私も!
 ”お惣菜 買ってきたらば ブーイング”」

「あるあるあるある。
 っていうか、男の”簡単でいいよ”ってさ、自分が料理しないようにするための予防線でしょ絶対!
 本当に簡単にしたら文句言うくせに!」

「一度でも台所に立ってからモノ言ってほしいわね……。
 というか想像くらいできないのかしら? ……できないんでしょうね」

「”女子会で おバカなダンナ こきおろす”……なーんちゃってね!」

「「「あはははは……!!」」」

※それを盗み聞いていた男どもが、ぼそりとつぶやく……。
「「「……”女子会で 適度にガス抜き 運用を”」」」

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